坪田あさみ エディター・ライター
@asamit1201
@sundownertokyoomuretsu
みなさま、明けましておめでとうございます。この連載もハッと気づけば一年を通り越していました。いつも読んでくださりありがとうございます。
年末年始は通常なら海外旅行や温泉、帰省など楽しい時間になるはずが、今年ばかりはそうもいきませんでしたね。
みなさまはどのように過ごされましたか?
さて、2021年最初の連載は「スウェット」について書きたいと思います。何シーズンにもわたって大人気のアイテムですが、カジュアルすぎて部屋着に見えてしまうので手を出しづらいという人もいるかもしれません。トレンドとはいえアラフォーにとって「ど・カジュアル」なアイテムってなかなか難しいものです。
でも使い方次第ではそのカジュアルさが抜けやこなれにつながるのでぜひ活用してほしいと思います。
そうは言ってもTシャツ同様ベースが「ど・カジュアル」なアイテムは選び方に注意が必要です。大人は何でもいいというわけにはいかないのが辛いところ。
私はよく思うのですが、若者は基本何を着てもOKなんですが、アラフォーは体型(たとえやせていても肩や腕、背中など地味に丸っこくシャープさがなってしまう)、肌感(言わずもがなですね・涙)など、若者が着ていて「素敵!」と思った同じ服も着た後のイメージは大きく違ってしまいます。
SNSなどの小さな写真の中であればどんな服でもなんとかなるかもしませんが、リアルで会う人には素材感やシルエットなどあらゆる角度から実物大で目に入るのでごまかせません。
デザイン性の少ないベーシックなアイテムは特にその差がはっきりするので、仕立てのよいものや上質な素材などある程度きちんとしたものを長く大切に着たいと思っています(逆にデザインの凝ったアイテムや遊びの効いたものこそファストファッションで取り入れたい派です)。
そんな私がおすすめしたいスウェットはタイトル通り2枚のみ。色は白と黒。そして「白はビッグシルエット、黒はコンパクト」というマイルールがあります。
早速その理由を着用コーディネートを通して解説していきましょう。
まずはATONの白スウェット。全体的にとてもビッグシルエットです。なぜ白はビッグシルエットを選ぶのか? それは白いスウェットは一歩間違うと体育の先生ようなスポーツ色の強いアイテムに見えてしまうから。
このスウェットはドルマンスリーブで袖がたっぷり、身幅もとても広くなっていますが、丈は長すぎずだらしない感じにならないのがよいところ。形そのものにモード感があるのでとても着やすくなっています。
トップスがビッグシルエットなので、ボトムにボリュームがあると私の場合はバランスが悪くなってしまうので、ストレートシルエットのスカートを合わせてメリハリを出すようにしています(上も下も長いズルズルしたバランスはトレンドでもあるので、もちろんうまく着こなせる人はそれも素敵です)。
前述の白スウェットは今季ものではないのですが、2021春夏の新作でもおすすめな白スウェットを発見しました。着用しているレミ レリーフ×カオスのコラボスウェットです。
こちらもたっぷりボリュームがありますが、首元が詰まっていて着丈が長すぎないのでルーズにならず、前だけインにもしやすくなっています。袖をたくし上げた時にきちんと留まるのでこなれたムードも演出してくれます。
お次は黒スウェット。黒はコンパクトなフォルムを選びます。ビッグシルエットの黒をルーズに着るのも可愛いと思うのですが、背が高い私の場合、黒の面積が上半身で大きいとかなり威圧感が出てしまうので避けています。
ちなみにこのオーラリーのスウェットは、冬服のファションテーマの撮影中にお買い取りを決めたのですが、まず生地を触った時の気持ちよさに感動しました。
とても艶のある上質なコットンで、比較的薄手にもかかわらず温かく、着心地が抜群なのです。「こんなスウェット見たことがない!」という驚きのレベルでした。
一枚ではもちろんカットソー感覚で重ね着もしやすい絶妙な厚さで、冬だけでなく春もそのまま活躍してくれそうです。
コンパクトなシルエットなのでこんな風にパールネックレスやパンプスと合わせてきれいめにも着ることもできます。マキシスカートなどボリュームのあるスカートでもバランスがよいので重宝しています。
コンパクトなシルエットだから、ルーズなパンツと合わせても部屋着に見えないのも助かります。スカートだけでなくパンツにも合わせやすく、ワイドパンツでもバランスよく着られます。
冬はダウンを着ることが多いのですが、中にニットを着ると暑すぎることもあるので、薄手のスウェットは特に便利。ついこの黒スウェットばかり着てしまう今日この頃です。
私の中で上記の2枚が現在大活躍中なのですがフーディタイプもおまけでご紹介します。
フーディでもよく使っているのはやはり白と黒。
フーディを一枚で着るとカジュアル感が強いのですが、シャツやニットなどを襟元からちらっと見せてレイヤードするとご近所感が払拭されるのでおすすめです。スウェットの着こなしの幅も広がると思います。
年が明けてますます寒さが厳しくなりますが、ウールやニットのボトムを着用する時に、スウェットは素材感が違うため全体がほっこりせずとても便利。冬の着こなしに変化をつけるためにもぜひご活用してみてくださいね。
*次回は1月23日(土)公開予定です