この冬、アラフォーが注目したいのは、トーンや素材のニュアンスで楽しむ、「ムードのある黒」という選択肢。ちょっぴりダスティな墨色でなじませたり、透けやふわもこなど、旬の素材感で軽やかに引き締めたりと、いつもの最愛カラーで今っぽくなれる、新しいアプローチを楽しんで!
☆“ニュアンスブラック”って?
01)color
「ニュアンスカラー」のようなまろやかな黒のこと
あせたトーンの「墨黒(スミクロ)」のこと。自己主張の強い原色である黒が、流行のニュアンス配色になじむ「くすみカラー」に変化し、今っぽい抜け感を楽しめる。
02)Material
素材の質感で、女っぽさや温かみをまとった黒のこと
透け感やツヤ、ふわもこなど、素材のディテールを味方につけた立体感のある黒。シャープで冷たい印象になりがちな無彩色に、フェミニンさや優しげな可愛げが宿る。
スタイリスト徳原文子presents
「まろやかな黒」
色あせ、色落ちetc.、育てて作る色であったスミクロが、ニュアンスカラー流行りの中、ぐっと身近に。簡単にこなれ見えする色の力を実感して!
<メンズの服や古着をよく着る私にとって、“スミクロ”は以前から大好きな色。グレイッシュに色落ちした風合いが、着こなしをぐんとしゃれて見せてくれるんです。ほかの色とのコントラストがつきすぎず、黒なのに「なじませる」配色がかなうことも特徴のひとつ。ニュアンスカラーを好むアラフォー女性のワードローブにぴったり! 定番色の選択肢がひとつ増えた気持ちで、ぜひトライしてほしいです (徳原さん)>
1:ほんのりフォギーな墨色シャツで、辛口フェミニンを攻略
フィルターをかけたように柔らかにくすんだ黒が、シルクの光沢感をまろやかに落ち着かせ、キレのよいスタイルに優しげな女っぷりが実現
「スミクロ自体は甘さのない色なので、スタイリングやアイテム選びで女っぽく落とし込むのが、こなれて見える秘けつです」(徳原さん)。洗いにかけ、起毛加工を施したことで、ニュアンスをまとったシルクサテン地の黒シャツをタイトスカートにゆるっとイン。かすみがかった黒の風合いは淡ブルーのストールとも好相性。
2:ウォッシュドコットンのスカートで、オールブラックコーデに更新感を!
質感とトーン違いのグラデーションだけでメリハリのある全身ブラックを成立させた上級者コーデ。広がるスカートにスミクロで抜け感をオン
「黒同士でなじませることができるのも、ニュアンスブラックの魅力です」(徳原さん)。ツヤありダウンやレザーブーツなど漆黒アイテムのキレのよさをきわだたせ、奥行きのあるオールブラックを満喫できる。
3:あせたような黒スウェットが、ニュアンスカラーに溶け込んで
ニュートラルカラーとの相性が抜群なのも、スミクロのいいところ。配色のムードを損なわず、休日カジュアルを優しく引き締める!
休日スタイルをイージーに転ばせず、ヘルシーに仕上げてくれるのは、色あせた黒のトーンや切りっぱなし襟など、ユーズド風のムードを醸すこんなフーディ。「この一枚が軸なら、ふんわりしたあいまい配色がちゃんとつながります」(徳原さん)。白系小物でキリッとクールダウンするバランスが最高に今っぽい。
4:色落ちブラックデニムで、かなえる、最旬グレイッシュワントーン
マットなグレーボトムではなく、ダメージデニムという選択がキモ。ウォッシュ感ならではの立体カラーで、ワントーン配色の奥行きがUP
「のっぺりしがちな単色コーデに、色落ちが均等でないウォッシュ加工のしゃれ感、立体感が有効です」(徳原さん)。モードなウォッシュドブラックデニムなら、シャギーカーデの甘さをほどよくセーブし、大人のMIXスタイルに。