最近いろんなメーカーから出ている衣類スチーマー、みなさん使っていますか?
わたしは、スタイリストさんが服のお手入れに使っているのを見ていいなと思い、でもアイロンがあるからとスペックは気にせず、値段だけを見て家電量販店で一番安かった3000円程度のものを数年前に買ったことがありました。
ですが、スチームがなかなか出なかったり、時間をかけてもシワがとれなかったりしたため、使いづらさを感じ、封印してしまっていました……。
ただこの1、2年で「これ優秀だよ!」というクチコミを聞く衣類スチーマーが増えたので、そのなかから自分のライフスタイルを考えたときに使いやすいのではと思ったものをセレクト。
それが昨年の5月に発売された、パナソニックの衣類スチーマー。
電源に繋いでからの立ち上がりが早い、タンクの容量がアップして連続で使用できる時間が従来品より長いなど、面倒臭がりの私でも使い続けられるのではと思った、この2点が選びのポイントでした。
■衣類スチーマーを1週間使い倒してみた!
まずは1週間、意識的に衣類スチーマーを使ってみて、どういう使用方法がいいか、実際の使い勝手はどうか、試してみることに。
在宅ワークが増えたとはいえ、日々の買い物も含めると、ほぼ毎日着る冬のコート。でも、自宅で洗濯はできないし、頻繁にクリーニングに出すことも難しい。そしていまの時勢的に、除菌も考えたい。
衣類スチーマーを改めて使ってみようと思ったのは、コートのお手入れが一番の理由でした。
なので、まずは仕事から帰ってきてすぐのコートにスチーマーをかけてみることに。コートをハンガーにかけたついでに、サッとスチームをあてるだけ。
スチーマーに水を入れて、電源につないでという工程も含めて、2分くらいで完了できました。どのくらい丁寧にケアするかは個人の裁量によりますが(笑)、かなりお手軽! 遅い時間に疲れて帰って来ても、これくらいの手間なら苦にならずにできそうです。
それに1回で、脱臭・除菌・シワとりが全部済むのはありがたい!
ロングコートは、面積が広いのでスチームをあてるのに時間がかかりそうですが、想像以上に楽ちん。
というのも、スチームを連続で出すことができるから! 自宅にあるスチームアイロンも、以前に使っていた格安スチーマーも、一度スチームを噴出させると、次にスチームを出せるようになるまで若干時間がかかっていました。
このパナソニックの衣類スチーマーは、持ち手の裏側にスチームを噴射するボタンがついているのですが、ボタンを押している間中スチームが出てきました。なので、流れるように上から下までスチームを当てることができ、スムーズにお手入れができます。
加えて、袖やすそにスチームをあてるときに手首をくるっと返してスチーマーを横向きに90度傾けたり、上下逆に180度向きを変えても、ちゃんとスチームが出るのがとても便利! しゃがんで体勢を変えたり、スチーマーを持ち変えたりせずに使えるところは、毎日繰り返し使っていても負担に感じずに済んだ理由かもしれません。
コートにスチーマーを当てる前後の比較はこちら↑。
わたしは、ノートパソコンと紙の資料を持ち歩くので荷物が重く、バッグを腕にかけたときの、そでのシワが特にひどいのですが、それも簡単に取れました!
個人的にもう少し丁寧にケアしたいなと日頃思っていたアイテムのひとつが、カシミヤのストール。
首元に巻くので、ヘアスプレーや香水の匂いが移る。肌に直接触れることも多いので、汗が染み込む。消臭スプレーを軽く吹きかけるだけでは、まだ少し臭いが気になっていました。
そこで衣類スチーマーをお試し。カシミヤの風合いが消えないように、スチーマーをストールから1cmくらい離して、スチームを当てていきます。
脱臭効果を高めたかったので、「3倍パワフルスチームモード」に。全体にスチームを通すことで、ストールの臭いを取ることができました! 自分の匂いなのでクサイとは思っていなかったものの、スチームをかけた後に嗅いだときのすっきり感に、けっこう臭いがついていたんだなと改めて思わされました(笑)。
わたしのワードローブの中で、もっともシワがつきやすく、取れにくいこのワンピース。レーヨンとコットンの混紡素材で、着用ジワがくっきりついてしまいます。
あて布をしてアイロンをかけようかと試みたこともあったのですが、長いワンピースは手がかかるので後回しにしがち。気に入ってる洋服のはずが、出番が少なくなっていました。
素材によって違うので取り扱い表示は要確認ですが、この衣類スチーマーは中温設定なので、わたしのレーヨン×コットン素材のワンピースはアイロン面をあてての使用も可能。
軽くすそを引っ張って、スチームを出しながら表面をなでるように滑らせます。
アイロンがけだと時間がかかって面倒なワンピースのシワ取りも、衣類スチーマーなら簡単!
ものの1分で、ほとんどのシワがなくなりました。
■短時間でシワをのばせるから出勤前のバタつく朝でも使える!
1週間いろんな場面で使っていて、特に便利だと思ったのが、立ち上がりの早さ!
約23秒で使用可能に。温まるまで「待つ」という感覚がないほどスピーディー!
なので、久しぶりに着ようと探したらタンスの奥に追いやられてシワシワになっていたニットも、時間のない朝にパパッとスチーマーでキレイに整えられます。
全体にスチームをあてたら、ばっちりシワが取れました!
今までだったら、着ようと思ってもシワがひどいと諦めて他の服に変えるために、またタンスをあさり、慌ただしかった朝の時間がウソのよう(笑)。
シワだけでなく、タンスにしまっていた際の防虫剤の匂いもとれる一石二鳥ぶりに感激。
そして、もうひとつ急いでるときにやっかいなのが、熱を持ったスチーマーのしまい方。
ヘアアイロンなんかもそうですが、熱いままではテーブルの上に放置はしていけないし、戸棚にもしまえませんよね。
それが、この衣類スチーマーは耐熱スタンドつき。使用後すぐの熱いまま置いてOKなんです。
熱がこもってしまうので戸棚やクローゼットに収納とまではいきませんが、熱を持ったアイロン面はしっかりスタンドに隠れるので、部屋の隅に置いて出かけました。
小さいお子さんやペットがお家にいる方は、熱がとれるのを待って収納する方がいいかもしれませんが、大人だけで暮らしているなら、この対応で十分かなと思います。
そして、あまりに手軽にスチーマーがかけられるので、休日に近所に出かける際のスウェットにも使用してしまいました!
ワンマイルコーデと呼ぶのも恥ずかしいくらいの、ラフなご近所着なのですが、着用ジワをとっておくだけで、おしゃれ度が上がる気がします。
■対応力が広くて、小回りが利くので「おうちケア」がしやすくなった!
仕事のときによく着ているシルクのブラウス。厳密にはドライクリーニングに出すべきなのですが、買ってから1年以上経ったこともあり、自宅で手洗いし、日常的に着ている1枚です。
フロントやそでにある細かいプリーツ&ギャザーのデザインをキレイに仕上げることが難しかったのですが、衣類スチーマーなら、ギャザーによるふんわり感を消すことなく、シワをとって美しい仕上がりにすることができました。
センタープレスのパンツも衣類スチーマーでお手入れ。
センタープレスにそって畳んだ状態でボトムハンガーに挟んでスチーマーをあてるだけ。折り目のところは手で押さえて軽く引っ張りながら、スチームをかければキレイな折り目が復活!
着用時のシワもとれて、折り目もしっかりつきました!
スーツをビシッと着たい場合は、しっかりプレスするアイロンがけの方がパリッとした仕上がりになるように思いますが、ニット+パンツみたいなコーデに使うパンツにはここまでキレイに仕上がれば満足ですよね。
スチーマーをかけながらも、この服はアイロンがけした方がキレイかもと思ったら、アイロン台さえ出せば、スチームアイロンとしても使用可能。スチームを噴射する面が、フラットなステンレスになっているので、プレスをかけながら普通のアイロンとして2WAY使いができるんです。
スチーマーの両端が細くなったオーバルのような形のフラットなアイロン面なので、シャツのえりやボタンの間など細かい部分もアイロンがけできます。
衣類スチーマーは、ハンガーにかけた状態の洋服にスチームをあてるのがメインの機能のため、本体が約745gと非常に軽量。普通のスチームアイロンと比べると、プレスするために体重をかける必要があります。シワは簡単にとれますが、「パリッ」と仕上げることを目的とした場合は少し大変だなと感じるかも。
スーツで出勤する夫のワイシャツや、自分でもシャツを頻繁に着る場合は、スチームアイロンでまとめてアイロンがけがいいかもしれません。
ブラウスやワンピースなど、女性にとっては衣類スチーマーの方がお手入れしやすいアイテムが多いと思うので、やっぱりあると便利!
スチームアイロンと衣類スチーマー、どっちかひとつでもなんとかなりますが、両方あるといろいろスムーズだなと実感。
今回、1週間お試しする様子を写真に撮っているときに、ふと気になった背景のカーテン。
洋服のスチームをかけたあと、タンクに水が余っていたので、カーテンにもスチームをあててみました。
衣類スチーマーのコードが約2.5mと長さがあるので、カーテンの端から端までしっかり、無理なく届きます。窓ガラスに近づきすぎないように、カーテンを浮かせながらふわっとスチームを。
よく嗅いでみると食事の匂いがついていたのですが、スチームを通すことで匂いがとれました!
なかなか頻繁に洗濯できないファブリックを、脱臭・除菌できるのは、かなり便利ですよね!
衣類のお手入れ以外にも用途があり、これはお買い得だなと実感しました。
衣類スチーマー NI-FS760 オープン価格/パナソニック
■まとめ:手間を感じず、お手入れの行き届いたおしゃれができる!
アイロンと比べて「手軽さが魅力」と聞いていたものの、ズボラなわたしは手間を感じてしまうかなと、お試し前は予想していました。
ですが想像以上にお手軽! コート1枚だけスチーマーをかけるのに準備時間がほぼかからない。まとめてお手入れするにのも、大容量タンクで1回の注水で10分連続で使える。日常生活のなかで思いついたときに、面倒だなと躊躇することなく使えます。
お仕事着だけでなく、休日のカジュアルなアイテムや家の中のファブリックなど、衣類スチーマーがあることで今までしていなかった部分までお手入れができ、身なりがしゃんとします。
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- WEBエディター MM
- ファッション&ビューティをはじめ、オールジャンルの記事を企画・執筆。エディター業と並行してアパレルのPRとしても働くなかでキャッチした最新トピックスから、アラフォーの日々が快適&楽しくなるモノやサービスをお試ししていきます!