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新田真剣佑「僕自身は、ロマンチストでありリアリストでもあると思う」【マリソル ・オム】

映画『ブレイブ −群青戦記−』で主演を務め、光と影を表現している新田真剣佑さん。頼もしい座長として現場を盛り上げたという新田さんが、自身のキャリアや夢についても語ってくれた
新田真剣佑2


ひとりの人間の成長をしっかり見せたかった

誰にも真似することのできない天性の華をもちながら、影の部分も繊細に演じきる表現者、新田真剣佑さん。映画『ブレイブ ―群青戦記―』では現代から戦国時代へとタイムスリップして戦うことになる、高校生の蒼を演じている。「アクションもありますが、僕にとっての優先順位は、蒼というひとりの人間の中身をしっかりと見せることでした。一本の映画の中でものすごく成長をしていく役なので、そのシーンではどれくらい変化しているのか、細かく組み立てながら演じていったんです。大切な人の思いを受け継いで、未来に託していくこと。人の命の尊さや、誰かのためにひとつのことに突き進んでいく勇気と熱意。たくさんの深いメッセージがこめられた映画になっていると思います」  笑いが絶えなかったという現場の真ん中にいたのは、もちろん座長の新田さん。スタッフ、キャストにおそろいのパーカをプレゼントしたのだという。「少しでもみんなのテンションが上がったらうれしいなと思ったんです。監督の意向で毎日温かいケータリングもあって、いい作品にしようというみんなのモチベーションが、とてつもなく高かった。最高に雰囲気のいい現場でした」
 劇中では、最初はなかなか自分に自信がもてなくてあと一歩を踏み出せない蒼は“リアリスト”、対照的な性格でリーダー気質の幼なじみは“ロマンチスト”として描かれるシーンも。素顔の新田さんは、どちらのタイプに近いのだろうか。「僕自身は両方の面をもっています。どちらかひとつだけに偏ると危ないんじゃないかなと思っているので、バランスはよいほうじゃないかな、と。ロマンチストな面は理想があること、目標が大きいこと。リアリストな面は夢の実現のために何が必要なのかを現実的に考えて、動こうとするところかもしれないですね」

新田真剣佑
ジャケット¥279,400・Tシャツ¥78,100・パンツ¥129,800・靴¥132,000/ルイ・ヴィトン クライアントサービス(ルイ・ヴィトン)

当たって砕けろ精神で視野を広げる経験を

 これまで順調にキャリアを重ねてきたように見えるけれど、「僕も蒼のように自分に自信がなくて、不安で仕方のない時期もありましたよ」と胸の内を語る。「でもひとつひとつの作品を終えるごとに、少しずつ変わってきました。その時はそれが大きな転機やきっかけになるとは思わなくても、経験や年齢を重ねることのよさって、いつの間にか自信がついていることだと思うんです。これからも当たって砕けろの精神で、失敗を恐れずに高い壁に挑みたい。何歳までに何かを成し遂げるとか具体的な目標を決めているわけではないけど、今はまずは動いてみて、視野を広げる経験をしていくことが大事かなと思っています」
 インタビュー中、「そのノートにはどんなことが書いてあるんですか?」と逆質問をしてきたり、チョコレートを食べる手が止まらなくなって「やばい……。でも今日はこれからジムに行くから大丈夫です!」と教えてくれたりするお茶目な一面も。そして休む時にはしっかり休むのが、オフの日の過ごし方だそう。「休むのは大好きです(笑)。だいたい昼 まで寝て配信ドラマを観るかゲームをするか。大好きなタピオカジュースを飲みながら、シリーズものを一気に観ちゃいますね。最近は、さすがにタピオカは一日1杯にしていますけど(笑)」
 以前、本誌に登場していただいた時には、「人の顔にはあまり興味がないからコンタクトレンズをしていない」という驚きの告白をしてくれた新田さん。「そんなこと言ってましたか!? 外見より中身やフィーリングを重視するという考え方は、今でも変わっていません。でも、そのころはいわゆる〝イケメン〟という言葉に敏感になっていて、ちょっとひねくれた答えをしたのかも。今はほめ言葉として素直に受け止められるようになりました(笑)」



Profile

あらた・まっけんゆう●1996年、アメリカ、ロサンゼルス生まれ。2017年、映画『ちはやふる−上の句−/−下の句−』で第40回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。『ブレイブ −群青戦記−』は3月12日より公開。公開待機作に『るろうに剣心 最終章 The Final』などがある。4 月からはドラマ『イチケイのカラス』に出演

【Marisol4月号2021年】撮影/黒沼 諭(aosora) ヘア&メイク/カスヤ ユウスケ(ADDICT CASE) スタイリスト/櫻井賢之(casico) 取材・文/細谷美香

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