Profile:
伊藤美佐季
いとう・みさき●ジュエリーディレクター、スタイリスト。フィレンツェに遊学、帰国後スタイリストに。つける人の個性を生かしたスタイリングは、女性誌のほか多くの女優からも支持が厚い。近著に『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』(ダイヤモンド社) jewelryconcierge_m
しゃれて見えるためにはパーツを絞って盛ること
Tシャツは、本来"若い”アイテム。それを大人仕様にしようとしてジュエリーを盛ると、"頑張ってる”感が出ておばさんっぽく見える。だからと言って何もつけないと、単に地味な人に見えてしまう……。Tシャツはさじかげんがむずかしいのですが、だからこそかっこよく着こなせたらとびきり素敵に見えるのだと思います。
Tシャツにジュエリーをコーディネートするコツは「パーツを絞って盛る」こと。首か手もと、どちらか主役をはっきりさせてレイヤードするとしゃれたスタイルに見えます。Tシャツが元々もっているカジュアル感とジュエリーのゴージャス感とのバランスがよくないとあかぬけて見えないので、くれぐれも"全部盛り”は避けて。またTシャツ自体の選び方もすごく重要。ジュエリーが美しく映えるだけの、土台としてのTシャツが必要なのです。肉厚すぎず薄すぎない厚み、詰まった襟ぐり、体が軽く泳ぐくらいのシルエット、光沢感、上品な色み……Tシャツとはいえ、どこか都会っぽさがあり、リラックス感と上質さがミックスされているのが条件です。よれっとしたら捨てるくらいの気持ちで、「贅沢品としてのTシャツ」を意識して選んでください
モダンなパールの重ねづけで、首もとを盛る
「Tシャツにパールって、実はむずかしい」と伊藤さん。「例えば白T×パールは、コンサバ感が強くて、ともすると古くさく見えてしまう危険性も。パール自体が正統感のあるアイテムなので、Tシャツに合わせるならシルバーをさすと一気にモダンになり、こなれて見えます」。パールとシルバーが組み合わさった「MIKIMOTO COMME des GARÇONS」のネックレスは、パールの概念を覆すパンキッシュなデザインが魅力。
質感が違うものを両手にあしらって、手もとを盛る
「この手もとのポイントは、左手の黒のバングル。シルバーブレスのレイヤードは、すでにや っているかたも多いと思いますが、もう片側にマットな黒いアルミニウム素材のバングルをす ることで締まった印象に」。
※RG=レッド(ローズ)ゴールド、YG=イエローゴールド、PG=ピンクゴールド、WG=ホワイトゴールド、PT=プラチナを表します
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