Megumi Kanzaki
神崎流ベースメイク
その日のファッションやメイクカラーで肌を変える余裕は必要。けれど、目ざすはあくまでも美しい〝素肌感
肝心な箇所だけウソをついてリアルな美肌を追求する
湿度を感じさせる肌にするためには、うるおい下地、カラーコントロール下地、ファンデーション、コンシーラーの順に重ねて。「ファンデーションは薄く、肌のノイズをすべて消そうとせず、整えるくらいの感覚で。そのうえで、消したいトラブルだけをコンシーラーでオフします。素肌っぽく見せておいて、肝心なところだけウソをつくと、リアルな美肌に見えますよ」と神崎さん。ファンデーションはクリーム、リキッド、クッションを使い分け。「ファッションやメイクの色に合わせて、肌も着替えたいから、いくつかの肌のパターンをもっておく。肌を使い分けられるようになると、メイクがもっと楽しくなりますよ」
■神崎ベースの基本4ステップ
うるおい下地を塗る。適量を額、鼻、両頰、あごの5点に置き、内から外に向けて、顔全体にのばし、最後にハンドプレスする。
カラーコントロール下地を5 点置きした後、写真の範囲にのみのばす。肌がトーンアップするうえ、顔が立体的に見える。
ファンデーションを5点置きし、カラーベースの範囲にのばす。指でトントンと密着させ、指に残ったものを細かい部分と輪郭に。
コンシーラーは隠したいところにだけつける。筆やチップに取り、気になる部分にのせ、指で軽くたたいてなじませる。
Point 1:
スキンベースは2種を駆使。ノイズはコンシーラーで上手に“ウソ”を
昔から下地は2 種類使っているという神崎さん。「うるおい下地で顔全体にツヤを足してから、カラーコントロール下地を部分的につけて、肌色を整え、立体感を出します。カラー下地の色は、フレッシュに見えるオレンジがおすすめ」。コンシーラーは入れる範囲を大きくせず、カバーしたい部分だけにとどめて。
1)【うるおい下地】みずみずしさに惚れ惚れ。うるおいの力で透明感となめらかさを。アンプリチュード クリアカバー リキッドベース 30㎖¥8,250/アンプリチュード
2)【カラーコントロール下地】健康的な肌色 をかなえるオレンジ。クマやシミも目立たなくする。モデリング カラーアップベース OR 200 SPF25・PA++ 30g¥4,950/エレガンスコスメティックス
3)【コンシーラー】カバー用ベージュ2色、 クマ用オレンジベージュ、ツヤを加えるグロウの4色をイン。トーンパーフェクティング パレット 02¥4,950/コスメデコルテ
Point 2:
イメージに合わせ、ファンデーションはいくつかの質感を常備
「『服は着替えるのに、なぜ肌は着替えないの?』って思います」という神崎さんは3 種のファンデーションを用意。「ぬめっと感を出しやすいのはクリーム、もう少しみずみずしく仕上げたい日はリキッド、自然にするならクッション。肌はその人の雰囲気を作るのでファンデーションに投資を惜しまないで」
(右から時計回りに)
4)【クリーム】密着感の高いオイルバームで水ツヤ肌。ルナソル グロウイング シームレスバーム SPF15・PA++ 全6 色 30g¥6,600/カネボウ化粧品
5)【クッション】血色を感じる生っぽい肌感に。フローレス ルミエール ラディアンス パーフェクティング クッション SPF50・PA+++全8色¥6,380/ローラ メルシエ ジャパン
6)【リキッド】ピグメントとケア成分でサテンライクな光をオン。ブラシつき。シャネル サブリマージュ レサンス ドゥ タン 全6色 40㎖¥19,250/シャネル
<装いによって肌を着替えることを覚えてから、肌作りがもっと楽しいものになりました>
ちなみにこの日の肌は…
クールなブルーグリーンのスリーピースには、クッションファンデーションを使った、軽やかなぬめ肌をコーディネート
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年齢を重ねるほどに磨きがかかった神美容家・崎恵さんの美肌の秘密を、ケア、マインド、ベースメイクから探ってみました。