坪田あさみ エディター・ライター
@asamit1201
@sundownertokyoomuretsu
ピンクは辛口派やアラフォーにこそ必要な色
若い頃はピンクの可愛げな服に一切手を出してこなかった生粋の辛口カジュアル派&マニッシュ好きな私ですが、40歳を過ぎてワードローブのスタメンとなりつつある色は、意外にもベーシックカラー以外ではピンクなのです。
赤やグリーン、パープルなども持っているのですが、それらの色は「モード感」や「強さ」にベクトルが向きがち。でもピンクの場合、辛口派の私のような人や、アラフォー世代に不足しがちな「可愛げ」や「甘さ」「女らしさ」といった要素を取り入れたい人にとって、とても使いやすい色だと思います。
とはいえ40代にとってピンクは一歩間違うとおばちゃん感満載の、ほっこりした印象か、はたまた昔のOLさんのようなコンサバスタイルになりかねないので注意が必要です。
今回は私なりにピンクを着る時に気をつけていることを、コーディネートとともにご紹介します。
1/合わせは断然「カーキ」が気分
今はピンクとカーキの組み合わせが好きなので、必ずカーキや濃ベージュなどのサファリカラーを合わせるようにしています。
1枚めの写真のようにトップスで可愛げなピンクを取り入れると、顔映えがよくなりうれしいのですが、顔に近いと野暮ったい印象にもなりかねないので、ボトムにはスウェードのようなハードな素材やミニマルなシルエットのものを合わせるようにしています。
これが薄軽ボトムやひらひらしたスカートだと甘さ過多になってしまうので気をつけて。
一方でボトムにピンクを取り入れる場合は、多少甘さ多めのデザインでも、顔から離れているので挑戦しやすいと思います。写真のスカートのようにピンク&レースといった甘さ多めのアイテムの時は、トップスに辛口ジャケットなどのマニッシュなものを取り入るようにしています。逆にきれいめなブラウスやカットソーなどを合わせてしまうと、我々の母親世代の保護者会スタイルのようになってしまうので要注意です。
2/あえて強いピンクを選ぶ
ピンクを着るとぼんやりして太って見える、またおしゃれ感がなくなってしまうという人は、強いフューシャピンクのアイテムを取り入れてみてはいかがでしょうか?
淡いピンクと違って強いピンクは“攻め”の色なので、フェミニンにも甘くもなりません。モード感は強くなりますが、合わせるアイテムをベーシックなジャケットやシャツなどにすれば、ピンクだけが目立ち過ぎることなく、普段使いしやすくなります。
また着用しているこのパンツのように、ウエストがゴムやドロストになったリラクシーなシルエットのパンツなら、それだけでちょっと気が抜けているので“頑張ってます感”が出ないのもよいところ。
あくまで私の場合ですが、この色でセンタープレスの効いたきれいめパンツにしてしまうと一気にバブル感が出てしまうので避けています。
3/ミリタリーアイテムを合わせる
1で述べた「カーキを取り入れる」をさらに進化させて、カーキの中でもミリタリー色を強くすると、しゃれ感が倍増します。
例えば写真のような桜ピンクのような淡いピンクのパンツの場合、ミリタリーテイストなカーキを投入すると大人カジュアルなバランスになりますが、カーキ単色だとちょっと単調なので、カモフラシャツを投入してみました。きれい色のピンクのおかげで決して男っぽくならず、カモフラシャツを楽しむことができます。
逆にカモフラシャツを普通のパンツと合わせると、メンズ感が強くなりすぎますが、淡いピンクのワイドパンツが中和してくれるので、怖い人にならず女らしさも感じさせるコーディネートになるかと思います。
30代半ば以降さすがにカモフラ柄はもう着ることはないかと思っていましたが、ピンクとの合わせで活躍することに最近気づき、何十年かぶり(?)にワードローブに復活しました!
いかがでしたでしょうか? ピンクが好きという人は多いと思うのですが、意外と40代になるとどう扱ってよいか悩むこともあるのでは? 「ピンク=フェミニン」という固定観念は外して、新しいピンクのスタイルに挑戦してみてください。上記の3つの方法が着こなしのヒントになれば幸いです。
今回も読んでくださりありがとうございました。