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三尋木奈保が“上品で、今どきで、難しくない”そんなカジュアルコーデのツボを教えます!

大人が無理せずに時代の空気感をまとえるように、「きれいめ育ち」のためのカジュアルを、三尋木さんに教えていただきました!
NAHO MIHIROGI

NAHO MIHIROGI

きちんと感のあるフェミニンスタイルにファン多数。スタイルブック『My Basic Note』(小学館)は2冊累計18万部を超えるベストセラーに。Marisol ONLINEではファッションコラム「教えて! エディター三尋木奈保さん!」を好評連載中

きれいめにこだわりすぎると「今っぽさ」に欠けてしまうから――両方のバランスをうまくとるのが大人カジュアルの目標です

ファッションエディターというとカジュアルなスタイルも得意なイメージがあるかもしれませんが、私はかなりコンサバなほう。

大学生の時は“エレガンス”が大ブームだったし、社会人始めの数年間は堅いメーカーで会社員をしていたから、きちんと&きれいめ主義が、なかなか抜けないんです。

でも今は、コロナ禍ということもあり大人のファッションもカジュアルが大全盛。きれいめにこだわりすぎると、「今っぽさ」に欠けたスタイルになってしまうんですよね。

かといって不慣れなアイテムに手を出して、痛々しく見えてしまうのは避けたい……! 

私自身も試行錯誤の最中ですが、品のよさと今どき感のバランスをとった、年齢相応の着こなしって、きっとある。

この特集では、大人が無理せずに時代の空気感をまとえるように――「きれいめ育ち」のためのカジュアルを考えました。カジュアルがもともと得意な「カジュアル育ち」のそれとは、違っていい。

そう割りきると、目ざすべき方向が明確になって、気持ちもぐっとラクになります。

Method 01

まずは、いつもの「きれいめスカート」を軸にカジュアルを組み立ててみる

カジュアルのボトムはパンツが基本、という思い込みはありませんか? きれいめ派の大人なら、まずは得意アイテムのスカートを軸に考えるほうがスムーズ。この時、足もとは思いきってカジュアルに振りきるのが大事。トレンドのスポーティサンダルかスニーカーをもってきて、今どき感を一気に加えるわけです。ぱっと見には女らしいのに確かなリラックス感があるこの組み合わせ、私的にすごく気に入っています。
ノースリーブカットソー×きれいめスカートコーデ
「厚底のスポーティなサンダルが未経験の人も、ベースがフェミニンなスカートなら取り入れやすいはず。逆を言えば、スポサンにパンツを合わせるのはアクティブ感が強すぎますよね。スカートだからこそ成立するカジュアルな足もと合わせに注目を」。

スカート¥97,900・カットソー¥14,300/エブールギンザシックス(ebure) 靴¥25,300/アマン(ペリーコ サニー) カーディガン¥34,100/スローン ピアス¥11,000・ブレスレット¥12,100(ともにワンエーアールバイウノアエレ)・リング¥220,000(ウノアエレ)/ウノアエレ ジャパン バッグ¥50,000/CPR トウキョウ(アニタ ビラルディ)

Method 02

デニム、更新してますか? きれいめ派には「細身テーパード」がいい理由

デニムとの間にずいぶん距離ができてしまったなぁ、と40代になってから感じていました。でも、世の中が窮屈な今、もう一度デニムの自由さを取り戻したいと、ふと思ったんです。この時代におしゃれをして生きていくならば、きれいめ派だってデニムの更新をしたほうがいい! 今年いろいろ研究してみて、私なりのデニムの正解は「細身テーパード」。これなら大好きなふんわりブラウスに間違いなく合うし、さりげなく軽やかに、旬を更新している感じが出せるんです。
ブラウス×テーパー°デニムパンツコーデ
「今年カジュアル上級者たちが注目しているのは太めのフレアやダメージ入りのストレートのようですが、きれいめ派にはハードルが高いですよね……。私たちはデニムを主役にしたいのではなくて、カジュアルなニュアンスを手に入れたいわけだから、細身テーパードの"ほどよいきれいめ感"がちょうどいいと思うんです」。

パンツ[モデル名:THE NINETY’S 色名:SUN]¥25,300/ゲストリスト(アッパーハイツ) ブラウス¥17,600/メゾン イエナ(イエナ) バッグ¥56,100/ザ ストア バイ シー 代官山店(リトルリフナー)

Method 03

無理せず取り入れられるカジュアルトレンド、今夏は断然「シャツワンピース」!

今シーズンの展示会をいろいろ見て回って、早く着たいなとワクワクしたのがシャツワンピースでした。今年はウエストを絞らずに着る、ゆったりボリューミーなシルエットが主流。風が通り抜ける気持ちよさがありつつ、シャツならではの好印象もキープされている。きれいめ派にぴったりなカジュアルトレンドだと思います。今年もまだリゾートへは行けそうもないけれど、シャツワンピースを着る日は、夏ならではの開放感を存分に味わいたい♡
シャツワンピースコーデ
「これは、身幅はたっぷりだけど、すそはそこまで広がらないコクーンシルエット。ほんのりモダンなおしゃれさがあって、おすすめの一枚です。少し前までシャツワンピースといえばお堅くコンサバなものが多かったけれど、大人のおしゃれも確実に進化しているなぁと実感」。

ワンピース¥31,900・靴¥42,900/インターリブ(サクラ) ターバン¥8,580/ノーブル 有楽町マルイ店(メゾン ド リリス) バングル¥11,000/ウノアエレ ジャパン(ワンエーアールバイウノアエレ) リング¥151,800/ホワイトオフィス(ジジ) バッグ¥53,000/CPR トウキョウ(アニタ ビラルディ)

Method 04

「甘×辛」を意識すると、ワンツーコーデも地味にならずに映えるんです

なんでもないカットソーとパンツで、おしゃれに見せるのはなかなか難しい。大人にはカジュアルの時こそ、"映え"のテクニックが必要なんです。私はこれ、「甘×辛」のミックスを意識することで解決すると思っていて。例えばボトムに辛口ディテールのワークパンツを選んだら、トップスはレースのブラウスでぐっと甘く。必然的に、上下ともにカジュアルになるのを避けられるし、きれいめ派はそうあるべきとも思っています。
ブラウス×ワークパンツコーデ
「甘×辛のかけ合わせを意識すれば、"なんでもない地味な着こなし"を回避できる。スタイリングの意図が明快になって、おしゃれの輪郭がはっきりすると思います。ワンツーコーデでさっぱりしがちな今の時季にも有効なアプローチ」。

ブラウス¥31,900/デザインワークス 銀座店(デザインワークス) パンツ¥22,000/メゾン ド ベージュ ピアス¥37,400/ブランイリス エストネーション六本木ヒルズ店(ブランイリス) バッグ¥151,800/八木通商ザンケッティ事業部(ザンケッティ) 靴¥31,900/ベイジュ(ピッピシック)

Method 05

服はきれいめなまま、「小物をキャッチーなもの」に替える。大人のカジュアルはそれくらいが心地いい

この特集をどんな内容にするか、具体的に考えていくうちに思ったんです。私たちの本音は、カジュアルになりたいというよりは「今っぽくなりたい」なんだと。きれいめが好きだけどおしゃれが停滞するのはイヤ。だからカジュアルがもつ今どきの躍動感を取り入れたいんですよね。そう考えたら、服はいつものまま、小物を鮮度の高いものに切り替えるアプローチが浮かんできました。トレンド小物のパワー、今こそ見直してみませんか。
ノースリーブカットソー×スカートのセットアップコーデ
「夏らしいネイビーブルーのセットアップは、あくまでも品よくきれいめ。ここにフリンジのラフィアバッグ&パイソン柄のトングを加えると、こなれたしゃれ感が漂います。遊びのきいたアイテムは、服より小物で。大人が気負いなく映えるバランスです」。

ノースリーブブラウス¥31,900・カットソー¥8,800・スカート¥39,600/エブールギンザシックス(ebure) ピアス¥50,600・ブレスレット¥64,900/エスケーパーズオンライン(ソフィー ブハイ) バッグ¥34,000/CPR トウキョウ(アニタ ビラルディ) 靴¥16,500/フラッパーズ(ラオコンテ)
【Marisol7月号20210年掲載】撮影/三瓶康友(人物) 渡辺修身(物) ヘア&メイク/森 ユキオ(ROI) スタイリスト/石毛のりえ モデル/蛯原友里 阪井まどか 取材・文/三尋木奈保

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