坪田あさみ エディター・ライター
@asamit1201
@sundownertokyoomuretsu
オンとオフの境目はバッグの違い
リモートワークが日常になるにつれて、この1年ワードローブの方向性は「リラクシー」と「カジュアル」が加速度的に進んでいます。
家の中でゆるすぎるのも気分が上がらないのでほどほどにきれいめな着こなしを心がけていますが、カジュアルなお出かけスタイルとも相まって境界線が狭まり、あまり差がなくなりつつあります。
そんな中で何がオンとオフを隔てているかというと「小物使い」ではないかと思います。
着こなしがすごくカジュアルでも小物できちんとしていれば、ご近所スタイルとは少し変化がつけられるのではないでしょうか?
そこで私の場合重宝しているのがスクエア形のレザーバッグです。
私の着こなしは基本的に普段からとってもカジュアルなのですが、気を抜くとかごバッグや布製トートなどを合わせてしまいます。
そこでお仕事に出かける時は、バッグだけでもレザーのものにシフトするようにしています。中でも最近は硬め素材のレザーでスクエア形の比較的かっちりとしたバッグの出番が多くなっています。
撮影でスタイリストさんのコーディネートを見ていても、くたっとした質感ではなく硬めレザーのスクエア形を合わせていることが多くなっている気がします。よかったら誌面でもチェックしてみてください。
かっちりバッグはあえてラフなカジュアルに合わせる
▲最近私のワードローブに加わり重宝しているのがこのバッグ。色も形もサイズ感もちょうどよく、とっても便利なんです。
ワンハンドルでもクロスボディにもできるショルダー付き、カラーがグレージュなのでベーシックカラーはもちろん手持ちのピンクやオレンジなどの派手色の服とも合わせやすいのがお気に入りです。そしてスクエア形なのでラフな着こなしもほどよく引き締めてくれます。
▲ハードなアイテムこそコンサバなバッグでバランスを取るようにしています。
例えば最近出番の多いカモフラシャツやカーキの着こなしは、かなりカジュアル色が強いのですが、スクエアバッグを合わせることでぐっと大人っぽく格上げされます。これがトートやリュックだと全く違う表情になります。
▲ラフさで言えば大人が一番躊躇するショートパンツ。バッグに気をつけるだけで印象は随分違ってきます。
こちらは夏によく履いているリネンのショートパンツですが、スクエアバッグを斜めがけしてみました。脚が出ているとそれだけできちんと感が急降下しますが、バッグでそれを補うイメージで。斜めがけでも収まりが良いサイズ感も便利です。
▲ショートパンツ同様、肩出しトップスの時もきちんと感のあるバッグがいい仕事をしてくれます。グレージュはくすみ系カラーとも相性抜群です。
グレージュというカラーは人気のニュアンスカラー、特にくすみ系の色なら何でも合います。このブルーのスカートもスモーキーな色みなのでバッグと好相性。肩をがっつり出した夏仕様のトップスも、かっちりバッグならだらしない印象に見えません。
どちらかというとこれまでバッグは遊びのあるデザインが多かった私ですが、このスクエア形、ワンハンドル、硬めレザーの三拍子揃ったコンサバ度の高いバッグによって、ずいぶんラフな着こなしにも挑戦しやすくなりました。
逆にきれいめな着こなしに合わせるとコンサバ度がさらに高くなってしまうので、ポイントはラフなカジュアルスタイルに取り入れること。オールインワンやショートパンツなど、旬ではあるけれど大人にはちょっとカジュアルすぎるかな?と躊躇しているアイテムこそ、こうしたバッグを合わせてみてはいかがでしょうか? 今どき感もぐっとアップすると思います。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。