ドラマ通の友人に「絶対観て!これだけでいいから!」と勧められ、実際にめでたく沼入りを果たしました。皆様にオススメせずにはいられない、笑いと戦慄の韓国ドラマをご紹介させてください。
他の韓国ドラマにもれず、1話1時間強ー1シーズン16話なので、オススメされた段階で「ないわ……見るのしんどいわ……辿り着く自信がねぇ……」となるそのお気持ち、わかりますわかりますでも落ち着いて。聞いて。
まずはタイトル。音楽業界のお話かな?と連想しそうなものですが、誰も作詞作曲はしておりません。「結婚も離婚もリズム良くね!」とでも言いたいのでしょうか……。
「結婚」「離婚」は明らかにこのドラマの大テーマ。
3組の夫婦を主軸に、幸せだったのにどうしてこうなった……とあれよあれよと進んでいきます。
妻たちは皆、同じラジオ局の番組制作に携わる者同士で、関係も良好。それぞれ30代・40代・50代の女性で、煌びやかなファッションも観ていて楽しく、一見、順風満帆に見えます。
夫たちは特に共通の知り合いというわけではなく、職業も弁護士・医師・大学教授とバラバラ。唯一通底しているのは、確実に不倫するということ。しょうもない共通点です。
それぞれの不倫パターンには違いがあり、
・不倫→本気になっちゃう夫
・不倫は不倫で、あくまで家庭命の夫
・妻が怖いので優しくて綺麗なお姉さんに心変わりする夫
と三者三様。
実はこのドラマ、シーズン1では物語が「現在から過去へ」と進みます。時間が逆走することで「そうだったのか……ここで不倫がこうなったのかー‼」という答え合わせ&気づきを視聴者にもたらすという、げに恐ろしい構成。
シーズン2では現在進行形で展開されますが、どう事態が収拾するのか手に汗握る反面、濃いキャラクターたちのおかげで笑いもしっかり狙ってくるので、重すぎず気軽に観られるのが助かります。
韓国においての結婚観も存分に味わうことができ、文化や考え方の違いにハッとすることも。その辺も十分に楽しめる内容なのは、さすがの一言。
加えて脚本の秀逸さが際立っており、例えば不倫した父を責める娘のセリフなど、聞いていて感心してしまうほどの罵倒力&パンチ力。日頃のうっぷんも晴らしてくれる、二度も三度も美味しいドラマです!
しかしながら、こちらはなにぶんエンターテインメントの世界。滅多に覗けない部分を創造いただいたわけで、ここはひとつ、おとぎ話として観てみるのも悪くないかもしれません。
この「ギルティ・プレジャー(わかっちゃいるけどやめられない)」、お友達と、またはご家庭で、味わってみてはいかがでしょうか……!