猛暑に加え、まだ長引くマスク生活による乾燥&摩擦で、今年の夏も過酷を極めるであろう40代の肌環境。そんな大人の"夏枯れ肌"はミルクでレスキューが正解。ミルクの達人・小林ひろ美さんがその活用法を解説します。
ミルクのことならこの人に聞け!
ミルク師匠 小林ひろ美さん
肌にのせた時の心地よさは抜群なるも、美容液や高機能クリームのような明解な特長をつかみにくいミルク。“大人の夏枯れ肌救済”にどう働くの? 誰もが認めるミルク使いの達人・小林ひろ美さんにうかがってみると……。
「ミルクをただの“保湿モノ”だととらえているのはもったいない! 大きく分ければ、クリームなどと同じ“うるおいのフタ”ですが、それ以外にも果たす役割は多彩そのもの。まず、ミルクは組成自体が水分と油分がバランスよく作られているので、肌になじみやすく、夏のダメージで硬くなった肌をほぐすのに最適です。それに加え、うるおいを引き込むブースター作用、時にはほかのアイテムと混ぜたり併用することのできる親和性の高さ、さらには厚めに塗ればその滑りのよさからマッサージアイテムとしても活躍できる。“器用”すぎるゆえにバーンとしたスターアイテムに躍り出ることは少ないかもしれませんが、どんなアイテムにもどんな肌にも寄り添って美肌を支える、まさにコスメ界の名バイプレーヤーなんです」
では、そんなミルクでのケアは、過酷な夏を過ごすマリソル世代の肌に、どんな効果をもたらしてくれる?
「夏の終わりの肌は、紫外線によるダメージはもちろん、冷房環境によるめぐりの悪さやインナードライなど、放っておくと秋にさまざまな肌トラブルを引き起こす“爆弾”を抱えた状態。乾燥してこわばって、硬くなり、くすんでくるのはそのせい。エイジングを加速させてしまうそんな“バッドスパイラル”をいち早く止めるべく、肌をほぐし、正しい水分・油分バランスに立て直してくれるのがミルクなんです。エイジングの曲線をゆるやかに穏やかにするため、夏枯れ肌にこそミルクです」
↓
<美容液のようにスキンケアの主役になれなくとも、
美肌の舞台裏には必ずミルクが。まさに肌の名バイプレーヤー!>
■大人の夏枯れ肌に、ミルクができることはこんなにあるんです!"
1.絶妙な“水分・油分バランス”が“せんべい肌”を柔肌に!
「保湿ケア=水分補給と考えがちですが、必要なのは水分と油分。紫外線や乾燥で、硬くごわついた"せんべい肌"になりがちな夏、水分と油分をバランスよく含んだミルクこそ柔肌作りのカギです」
2.次のスキンケアの浸透を導くナビゲーターに
「水分と油分を好バランスで含み、肌の皮脂膜と似た構造をもつミルク。すぐになじんで肌をほぐしながら、うるおいの通り道を作るため、次に来るアイテムを受け入れやすくするブースター効果も発揮」
3.どんなアイテムとも親和性が高く、最大限の効果を引き出せる!
「化粧水、美容液、クリーム、どんなアイテムとも親和性が高いのもミルクの特徴。だから、併用することで、それぞれのアイテムの働きを最大限に引き出してくれます」
4.マスクでこわばる肌をほぐすマッサージ剤にも
「長引くマスク生活で、こわばりがちな顔まわりの筋肉にもミルクはお役立ち。うるおいで肌を和らげつつ、厚めに塗ればケアついでのマッサージ剤としても使えます」
-
アラフォーのキレイに停滞ナシ!化粧水&乳液【2021年上半期マリソル40歳のためのベストコスメ大賞】
2021年上半期、美容のプロが選んだ化粧水、乳液、クリームのNo.1は?!