伊藤真知・エディター
2年前、好きが高じて「『ユニクロは3枚重ねるとおしゃれ』の法則」という本を書かせていただきました。もともとは大好きなユニクロのベーシック服を無難や地味に見せない大人向けのアイディアとして、この「3枚重ねる」を実践していたのですが、いまとなってはユニクロでも、ユニクロでなくても、私の秋冬に欠かせないスタイルのひとつとなりました。
だから、今年の重ね着ブームはちょっとうれしかったりして♥ ちなみに3枚といってもルールはなく、いつものニットやアウターに「もう一枚」足すだけ。抜け感を出したいなら白T、きちんと感がほしいならシャツ……今季だったら大きな衿のブラウスや、透ける素材のタートルといったおしゃれ見えに効くアイテムも多いので、いろいろ楽しめそう!
ただ、重ねることを考えると「いつものニットやアウター」はやっぱりシンプルなほうがいい。サイズ的にも“大きめ”が使いやすいとなると、便利なのがメンズ服。お店でもメンズ売り場をのぞきやすく、値段的にも挑戦しやすいといえば結果、「ユニクロ」に落ち着くわけですが……今年もまた名品を見つけました!
「ユニクロ」のウォッシャブルストレッチミラノリブクルーネックセーター(メンズ) ¥2,990
簡単にオーバーサイズが楽しめるのがメンズ服のいいところですが、女性の服にありがちな首まわりにミョーなゆとりがあったり、ウエストが少しシェイプされていたりといった“クセ”が少なく、どんな服とも合わせやすいのもレイヤード向きだと思います。
とくにこのニットは開きすぎず、詰まりすぎずのクルーネックで、白Tなどと重ねたときのチラ見え具合も絶妙! ミラノリブという編み地のおかげで、ぶ厚すぎず、でもほどよくハリがあってどこかスウェットのような感覚。今季はスウェットも流行っているので、まさにいいとこ取りのような風合いです。“ウォッシャブル”と名前にもあるように、洗濯機で洗えるのも◎。
そしてアウターのいち推しはこちら。本格的なコートにはまだ早いいまの時季からすぐに活躍してくれそう!
「ユニクロ」のデニムジャケット(メンズ) ¥3,990
最近はアウターも気楽に羽織れるものが主流になってきていることもあり、また注目を浴びているGジャン。もともと好きでブルーやインディゴは持っているので、今年はダークグレーで更新してみました。
ダークグレーといっても見た目的には「ほぼ黒」。ブルー系よりもデニムデニムしていないし、色褪せやダメージもなくてきれいめなので大人にも着やすいです。
私はメンズのMを購入しましたが、身幅の広さに対して着丈や袖丈はそこまで長すぎず、いいバランス。基本はアウターですが、寒い日はオーバーシャツとして着て、下にニット、上にコートを羽織るのもアリかも。
そんな2枚に手持ちのユニクロを合わせて、3枚で着てみました! まずは「ユニクロ ユー」の白Tと。
↓
▲先ほども言いましたが、ニットは丸首の開き具合が絶妙で、白Tと重ねたときの相性がバッチリ。これは「04 Gray」という色ですが、今年らしさでいえば断然グレー。くすみカラーのボトムともよく合います。
そして昨年買った(今年もあるはず!)メンズの「ヒートテックウルトラウォームタートルネックT」と。
↓
▲今年はカットソー素材のタートルと重ねるスタイルも多いですね。“超極暖”のヒートテック+ニットで十分暖かいので、アウターは軽やかなGジャンくらいのほうが、動きやすくてちょうどよかったりも。
そして、おまけにもうひとコーデ。
▲ニット+Gジャンにデニムパンツを合わせるときは、ラフになりすぎないようにきれいめシャツを投入。
というこのシャツ、実は……
「Shinzone」のビッグカラー ¥8,580
衿だけ! いわゆる“つけ衿”なのです。
シャツが入るだけで品よく見えますが、普通のシャツだといままでと代わり映えしないし、かといってトレンドのフリル衿はややハードルが高め……という私も「これならいける!」と思ったつけ衿。撮影でひと目惚れしたのですが、使ってみると想像以上に万能。
▲一般的なシャツ衿より大きめで、きちんとしつつ、ちゃんとおしゃれ感が出るところも理想的。シャツほどシワを気にせず持ち歩けるので、仕事の後に予定があって印象を変えたいときや、旅行にも使えそう。
ご紹介した3つのコーデのように、首元をちょっと変えるだけでガラッと印象が変えられるのが、重ね着のおもしろさ。今回は同じニット+Gジャンで着回しましたが、どちらもシンプルで使いやすいので、手持ちのニットやコートとミックスしてもまた楽しく着られると思います。朝晩ぐっと寒くなってきたなぁ……と思ったら、あっという間に10月ですね。コート出さなきゃ! あと、ニトリの毛布も!(これがないと冬が越せない「Nウォームスーパー」^^)ではまた~
*次回は10月17日公開予定です