この宿はとても有名な老舗旅館ではありますが、旅行サイトやホテル予約サイトには一切掲載されていない知る人ぞ知るお宿。
もちろん宣伝広告などもなく、客層も限られることからSNSなどでもほとんど見かけることはないお宿です。
私もその昔幼い頃母親からこの宿の存在を聞き、鞍馬という土地への憧れも相俟ってずっと行ってみたいと思っていた宿。
色々な意味でハードルの高いお宿なので、ダメ元で誕生日にこちらの宿をリクエスト。
予約サイトなどもないので、直接電話をしてもらい、客室も少ないことから満室とのこと。
そこから毎日キャンセルが出ないかの電話確認をしてもらって奇跡的に空きが出たために宿泊が実現しました。
そして次のハードルは宿までのアクセス。
京都鞍馬という時点でかなりの山奥という印象ですが、鞍馬の観光地から想像を超えるさらに山奥へ。
道幅はかなり狭くて大きい車では多分通れません。ちょっと気を抜くと横から簡単に落ちそうな道をひたすら走り続けます。
公共交通機関は利用できないと考えた方がよく、バスが1日一本だけあるようですが、早朝5時京都駅発みたいな感じで、とにかく行くのも容易にはいきません。
広々とした敷地に平屋建ての建物が2棟。そしてこちらが宿泊する客室がある建物です。
華美な装飾はなく無駄を削ぎ落とした正に昔ながらの日本の心と文化を大切にした趣が表れています。
部屋に入ってすぐに飛び込んでくるのはこの大きな窓からの鞍馬の里山の景色。
客室棟は川沿いに建てられていて、この大きな窓と広いバルコニーで、存分に川のせせらぎと山の緑を堪能できます。
着いてすぐにバルコニーで開けたビール、最高でした。
甘味は、確か栃の実をすり潰して練り上げたものと聞いたような気がしますが、ちょっと記憶が怪しいです。
お抹茶もすっきりとした苦味が疲れた心身をキリッとさせてくれました。
ここまで山奥まで来たので当然ですが周りにはこの宿以外何もありません。
里山の風情をめいっぱい堪能できます。
このお風呂の窓からも川の流れる景色を眺めることがでにて、最高のロケーションです。
脱衣所も落ち着いた趣があって素敵でした。
アメニティはなんとサンタマリアノヴェッラ。
私も香水や諸々愛用しているブランドなので勝手にシンパシーを感じてしまいました。
館内全て至る所にさりげなく趣向を凝らした調度品が置かれています。
全くこれ見よがしな感じではなく自然に馴染むインテリアや設は本当に素敵です。
とにかくどこを見てもため息の出るような美しさ趣がある美山荘。
美山荘といえば、お料理でも有名なお宿。
お料理も最高に素敵で素晴らしかったです。
お料理編はまた次のブログで書く予定ですので、そちらもよかったらまた読んでみてください!
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。