2021年11月16日

世界自然遺産奄美大島で、心と体をリセットするネイチャークレンズの旅

東洋のガラパゴスとも言われ、今年世界自然遺産に登録された奄美大島。16年ぶりの奄美大島でしたが、手付かずの自然が残る南の島でのネイチャークレンズの魅力を再発見。ホテル滞在だけで奄美大島旅を満喫できると評判のウェルネスリゾート「THE SCENE amami spa&resort」で、11月にスタートした「快眠体質プラン」をいち早く体験して来ました！

「The Scene」は、奄美大島の最南端に位置しています。秘境とも言えるこれ以上望めないロケーションで、ヒカゲヘゴ、マングローブ、ソテツ、アダンなどの原生林と美しい海を誇る国立公園内、加計呂麻島を見渡す穏やかなヤドリ浜にあり、全室オーシャンフロント。まるで田中一村の一日区の絵のような圧倒的な美しさの大自然に包まれているだけでも癒され、来て良かったと思うはずです。到着した日の夜、20分の快眠ヘッドスパを受けると、目の疲れがてきめんに改善。「カノビアーノ」植竹隆政シェフ監修のイタリアンか、「割烹へぎそば穴倉」の穴倉利一料理長監修の和食が選べるディナーも好評で、イタリアンの「薩摩たか海老とカラスミ、冷製カッペリーニ」フレッシュなトマトが甘くさわやか。「鹿児島黒牛もも肉の炭火焼き、ビーツのソースこんがり野菜添え」。お肉はもちろん、マコモダケも美味しい！和食の奄美産黒鮪、鹿児島産鰤、石垣鯛、太刀魚などお造りも見目麗しく美味。このほか、玉ねぎおろしポン酢や、加計呂麻の塩、刻み山葵でいただく炭火焼の鹿児島黒牛A５腿肉の炭火焼きに舌鼓！奄美大島のサトウキビの焼酎もよく合います。食事の後には、屋上のウッドデッキ”アマテラス”へ。ソファに寝転がって観る天体は神秘的で、まるでプラネタリウムのよう。満天の星、天の川や、流れ星に「おやすみなさい」と言い、これもまた心地よすぎる、快眠にこだわり抜いたというベッドと枕に身をゆだねます。部屋には、バスローブ、パイル地のルームウェアから基礎化粧品まで揃っていて、バスルームからも海が見えます。コーヒーメーカーや知覧茶などのほか、お茶請けに、幻と言われるほど人気の田原製菓の手造り黒糖かりんとうが用意されているのにも感心。添加物のない上品な甘さで、手が止まりません。

眠りから覚めると、野鳥のさえずりが心地よく、アマミノクロウサギ、ルリカケスなどに出会えそうな緑であふれている道を15分ほど歩き、パワースポットと言われるホノホシ海岸まで朝日を見に。ここは太平洋の荒波によって丸みを帯びた玉石のビーチで、波打つたびに石が転がり「カラコロ」と心地よい音を奏でます。裸足でビーチを歩くアーシングもお勧めです。朝夕の１時間のサンライズヨガ、30分のサンセットヨガは無料で参加でき、ビーチに面したウッドデッキで深い呼吸を誘うヨガは至福！ホノホシ海岸で瞑想、SUPヨガ、眠りの瞑想と言われる、月桃のアロマエッセンスの香りに包まれ、副交感神経を優位にするヨガニードラなど魅惑のメニューが満載。プランには優しい気持ちになるキャンドルヨガも組み込まれています。朝食とランチに、島のエネルギーに満ちたコールドプレスジュースが選べるのも嬉しい。

リラクゼーションが充実しているのも魅力で、オプションで受けることのできる独自技術のLOMU Oil Body Careもオススメ。不快な症状の原因となる硬くなった筋肉を付け根からほぐし、血液やリンパの流れを促すもので、オイルはオリジナルオイルと、ポール・シェリーのものから選べます。私は穏やかで甘いマンダリン、ピンクグレープフルーツ、イランイランのブレンドをチョイス。セラピストの入野さんのゴッドハンドのおかげで、生き返った気分に。他にコアバランスストレッチ、フットケアなども。満天の星の下、木陰など、好きな場所でトリートメントが受けられのも嬉しい。さらにトリートメントの前後や、シュノーケル後に直行できる島で唯一の天然温泉”きゅらの湯”の存在もありがたい！泉質はナトリウム・カルシウムー塩化物泉。弱酸性で殺菌作用もあり、塩分が皮膚にヴェールをつくってくれるので温まりの湯とも言われ、メタケイ酸を含む美肌の湯でもあります。ヨガ、マッサージ、温泉三昧で、快眠体質に直結。もはやゆるゆるとほぐれるしかありません。「快眠体質プラン」では、デジタルデトックスもでき、こわばった心と体を解放し、リセットできました。

また、オプションで、宿の目の前に広がるヤドリ浜でウミガメ探しシュノーケリングにもトライ。インストラクターについて行くと30分もしないうちに大きなウミガメに遭遇。その悠々とした姿に癒されまくりました。遭遇率は99パーセントだとか!?このほか、宿の裏の船着場から出航する、スパークリングワイン付きのサンセットクルージング、穏やかなヤドリ浜にぴったりのスタンドアップパドルボードのレンタルも。神秘の島と言われる目の前に見える加計呂麻島に船で行くツアーもあります。宿から近いラピスラズリを思わせる神秘的な青のグラデーション、嘉鉄ブルーで知られる嘉鉄湾では、３月から7月には、2014年に新種のフグとしてアマミホシゾラフグと命名された体長10センチほどのフグが、求愛のために作る２メートルほどの花のような形をした産卵のための砂の巣が、ミステリーサークルとしてダイバーたちから人気だそうです。

スリランカやタイ、インドのリトリートも恋しいけれど、こんなにも近く、奄美大島に唯一無二の「The Scene」という楽園があることを知る旅となりました。