重ね着の冬こそ便利なボーダー。 大人がしゃれ見えするコツを伝授【エディター坪田あさみのおしゃれと暮らしと時々名品 #43】

好きだったものが似合わなくなり、時を経てまた取り入れられるようになったりすることもしばしば。若い頃に読んだ小説を改めて今読むと新しい発見があるような、そんな気分のアイテム「ボーダー」が今回のお題です。
坪田あさみ エディター・ライター

坪田あさみ エディター・ライター

大学卒業後、出版社勤務を経て独立、女性誌や広告、カタログを中心にエディター・ライターとして20年以上活躍。ファッションはもちろんライフスタイル情報も発信。東京から湘南地域に移住し、夫とともにオムライスとオムレツサンドの専門店「サンダウナー 東京オムレツ」も経営する。
 
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思った以上に活躍中!

冬のニットでボーダーを取り入れる

ニット/JOHN SMEDLEY

▲この冬、新たにワードローブに加わったジョン スメドレーのボーダーニット。コットン素材でもヘビロテしていた大好きな「コモンフィット」シリーズのウールバージョンです。襟ぐりと袖先にブラックをあしらい、コンパクトすぎず、でもルーズすぎないきれいめ感が、冬のレイヤードにとっても便利な一枚。ハイゲージなのでほっこりせず、まるでカットソー感覚でキャミの上に直接着用できます。

ニット/JOHN SMEDLEY

中高校生の頃アニエス・ベーが大好きだったという読者も多いのでは? まさに私がそうでした。その頃から黒×白のボーダーが大好きで(ピッチは色々でしたが色は黒白一択でした)、30代半ばごろまでボーダーのための引き出しが何段もあるぐらいボーダーはワードローブのスタメンでした。

  

ところがある日からボーダーがなんだか似合わないと感じるようになり、すっかり苦手意識を持つように。好きな服が急に似合わなく感じる“おしゃれ迷子”期だったのかもしれません。

  

それから月日は流れ、近頃は2000年代ファッションに注目が集まっていることもあり、自分の中でもボーダー熱がじわじわと復活しています。

  

今年の夏のバスクTシャツに続き、冬はボーダーニットにベレー帽まで合わせるという、自分的にものすごく懐かしい感じを楽しんでおります。

  

アラフォーになって似合わないと思っていたボーダーですが、おしゃれ経験値を重ねて「似合わせ」がうまくなったのか、大人向けの上質なものが世の中に出てきたからなのかわかりませんが、やはりボーダーって可愛いし便利だなと再認識しています。

  

今回は「ボーダーはもう似合わない・・・」と感じている私のようなアラフォー世代に向けて、私なりの攻略法をコーディネート例とともにご紹介します。

1.

デニムなどの「ど・カジュアル」アイテムと合わせるのは鬼門!

坪田あさみさん ボーダーコーデ
ニット/JOHN SMEDLEY パンツ/Chaos トレンチコート/HYKE ブーティ/MAISON MARGIELA

こちらのコーディネートのように、トレンチ&ボーダーというゴールデンコンビも、30代前半まではデニムと合わせるのが定番でしたが、この冬はレザーパンツと合わせて大人っぽく仕上げます。さらに昔なら足元はコンバースのハイカットやローファーなどを合わせていましたが、ボーダーの時はそれも封印。モードなブーティでカジュアルに転びすぎないよう注意します。

2.

地味色コーディネートの時こそ柄の存在感が生きる

坪田あさみさんボーダーコーデ
ニット/JOHN SMEDLEY スカート/ELIN ブルゾン/INSCRIRE 帽子/MOUSSY バッグ/Polène ブーティ/MAISON MARGIELA

黒、カーキ、グレー、ブラウンなどが中心で、冬はとにかく色が地味になりがち。私の場合、冬の明るい色といえば白ぐらいしかありません。たとえ白が入ってもベーシックカラーばかりの重ね着だとなんだか地味な印象になりがち。

  

そんな時に柄アイテムがあると実はとても便利なのです。しかもベーシックなボーダー柄なら難易度が高くないので失敗することはまずありません。

  

例えば上の写真のコーディネートなら、アウターのMA-1はブラウン、ストレートシルエットのスカートはカーキ、その他小物は全てブラックとダークカラーばかり。これに白い無地のトップスを入れても立体感が出ないので、パッと見た瞬間におしゃれな印象は得られません。

  

そこで重宝するのが黒白ボーダーのニット。アウターの下からちらっと効かせるだけなのに、とっても効果的にレイヤード感が出せるのです。

3.

真逆のテイストを合わせればボーダーのイメージが変化する

坪田あさみさんボーダーコーデ
ニット/JOHN SMEDLEY スカート/ebure ダウンジャケット/PYRENEX バッグ/Polène ブーティ/Gianvito Rossi

ボーダーの持つカジュアルなイメージとは真逆のアイテムをコーディネートの中でぶつけることも有効です。例えば上の写真で着用したボリューム感たっぷりのドラマチックなシフォンスカートは、一般的には華やかでエレガントなテイストでボーダーとは真逆ですが、そのコントラストが大人のボーダースタイルにちょうどよいのです。

  

中に着ているボーダーも上質なウール素材なので、そうしたエレガントなアイテムとも違和感なく馴染むのがよいところ。

  

今回はこんな感じでジョン スメドレーのボーダーニットを3つのコーディネートで着回してみましたがいかがでしたでしょうか? 

黒白なので合わせるアイテムを選ばず使いやすいのはもちろんなのですが、重ね着する冬こそ、中に着るアイテムに柄があるとやはり便利だなーと思いました。ここ数年敬遠していたくせに、この冬は毎日のようにボーダーを手にとってしまう自分に驚いています。

  

カットソーやTシャツではちょっとカジュアルすぎて難しかった人も、意外とウールニットなら大人っぽくしゃれ見えするかもしれません。ぜひお試しください。

  

ちなみに紙媒体でのマリソルの定期刊行は終了しましたが、こちらのマリソルオンラインは今後も続きます。私の連載も2週間に一度更新されますので、これからもどうぞお付き合いよろしくお願いいたします!

  

 

 *次回は11月27日(土)公開予定です

 

2022年04月25日発売

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