仕事を始めてからも、その収集癖は続きました。
編集部に参考用に置かれた洋雑誌が、年末の大掃除で廃棄処分になる前に。手元に集めて、可愛い表紙や、これはと思うモデルカット、物撮り写真などをバンバン切り抜いて、手元に置いておきました。
また、社内でも、自分の担当雑誌以外の女性誌が配布されるのですが、そこからも切り抜いたり。
1pずつクリアファイルに入れたりすると大変なので、「束」として取っているだけなのですが、いや、もう少し減らそう、と思ってまためくってみるものの、結局そうそう減らせません(笑)。
モデルのポーズ、バック紙と服とのバランスなど、たった1枚ずつでもいまだに訴えかけてくるものがあって、なかなか捨てられないのです。
さて、次のテーマはどんな写真を撮ろう! とイメージを膨らませたいとき。ちょっと自信がなくなったり、好きなことを見失いそうになったときに。
少しパラパラっとめくると、元気が出てきます。
忙しすぎて仕事から仕事へと、ジャンピングだけしそうになるときにも。自分だけの“切り抜き集”を眺めていると、少しでもクリエイティブに、クオリティをあげることを目指して・・と言う気持ちになってくるから不思議です。
そういえば以前、ちょうど今のような年末に。「来年、自分が目指したい自分を見つける」というお題のワークショップに参加した友達が、「雑誌の切り抜きを使ったよ」と言っていました。
目の前に置かれた雑誌数冊から、好きだと思う写真を切り抜いて、1枚の大きな画用紙にコラージュしていくというもの。その集大成を眺めると、目指すものの共通項がビジュアルを通して見えてくる、というものだそうです。
今は素敵なファッション写真は、雑誌だけでなくてPCやスマホ上にも散らばっているから、なかなか一括した形で保存をしておくのは難しいかもしれませんが・・。
ただ、WEBで眺めた際にも、もともと紙を意識して撮影されたプロの写真が転載されている場合は、その奥行きやクオリティの高さに、ハッとするものがあります。やっぱり、そこは絶やしてはいけない文化だな!とも思います。
読者の方にとっても、切り抜いてとっておきたくなるような、もしくはお気に入りに保存したくなるような、ハッと思っていただける写真を一つでも多く。
作っていけることを目指して、今日も頑張りたいと思います!