以前、海外からの旅行者の方に浅草の道端で「他にどこかお勧めの場所ある?」と聞かれた際、迷わず「Shibamata」と答えました。
昭和の街並みが残る柴又一帯は「風景の国宝」とも呼ばれる国の「重要文化的景観」に選ばれています。
今回は、そんな柴又の1番の見どころ、柴又帝釈天をメインにご紹介します。
「なんか最近、オシャレスポットとかちょっと胸焼けしちゃう」そんな皆様も是非。
ちなみに寅さんの像が「左足を撫でると運が落ちない」という縁起物になっており、左足がピッカピカになっています。
※映画「男はつらいよ」シリーズを見ていなくても充分楽しめる場所ですのでご安心ください。
草団子はもちろん、煎餅、漬物などのお店が多く、昼ご飯を食べられるようなお店もいくつかありますが、数分歩けばすぐに入口である二天門が現れます。
この世を浄化、人々の罪を洗い清め、流してくれるといわれています。
靴を脱いで上がることができ、中でおみくじや御朱印がいただけます。
…おみくじですが、私が知る限り相当な確率で「凶」が出ます。
樹齢は400年を越え、「東京都指定天然記念物」に指定されています。
参拝を終え帝釈堂を出て右奥に進むと、大客殿と邃渓園(すいけいえん)の入口があります。
また、この日は彫刻ギャラリーの受付もこちらになっていました。靴を脱いでの拝観です。
(拝観料400円でどちらも見られます。)
大客殿は昭和4年に完成した建物で、東京都の「選定歴史的建造物」になっています。
一番の見どころはこちら、彫刻ギャラリーです。
帝釈堂の外側に彫られている彫刻が見られるのですが、この彫刻は「法華経」の説話の中から選んで掘り出された10枚で、それぞれ別の彫り師の作品です。
説話の彫刻以外にも数多くの素晴らしい彫刻が施されていて、帝釈天が別名「彫刻の寺」と呼ばれる意味がよくわかります。
昔、錦織選手がテニスのお守りを買ったことも有名ですが、ここにある珍しいお守りが「一粒符」という飲むお守り。
帝釈天は古くから厄除け、病気平癒のご利益があると言われているので、あくまで私の場合はですが、"病は気から"と思える症状の時に飲んでいます。
近くには「寅さん記念館」「山田洋二ミュージアム」「山本亭」があり、
和洋折衷の建築が特徴の、元々住居として大正末期に建てられた建造物で、葛飾区が登録有形文化財に指定しています。
庭園がアメリカの日本庭園専門誌で第3位(2016年)になっており、和菓子やお茶もいただけるので、庭園を眺めながらゆっくりとした時間を過ごすのがお勧めです。
歌に出てくる「矢切の渡し」から船に乗ることもできます。
ご紹介しきれていない場所もまだまだありますが、今回はこの辺で。
一日のんびり楽しめる柴又。
アラフォーの皆様に是非お勧めしたいエリアです。