坪田あさみ エディター・ライター
@asamit1201
@sundownertokyoomuretsu
ベーシックな「黒タートルニット」が
冬のスタイリング幅を広げてくれる
12月中旬ごろからぐっと寒くなり、いよいよ冬本番。冷え込むと襟ぐりの開いたものや、ゆるニットだと寒く感じてしまうほど、寒さが苦手なエディター坪田です。
そんな私にとって冬に不可欠なのが、身体にほどよくフィットし、首元をすき間なく温めてくれるタートルニット。中でも黒タートルは毎日着ていても誰も気づかないのではないかと思うぐらい変幻自在なアイテム。私は素材・シルエット・編み方違いの黒タートルを何枚か持っています。
素材はカシミヤやメリノウールなどさまざまありますし、ざっくりなのか薄手のハイゲージなのか、またリブなのかミラノリブなのかなどテイストもいろいろ。今回はその中でも最もベーシックで特に特徴がない一枚を使った着こなしをご紹介したいと思います。
“特に特徴がない”というのはマイナスなことではなく、どんなスタイルにも取り入れやすいという意味で大切なポイント。ただし、タートルは首元が重要なので、ここだけはしっかりこだわって選びます。
私の好みはネックに高さがあり、折り曲げずともたるまず首にピタッとフィットすること。今回着回す一枚はこれがパーフェクトなのです。
一見どれも同じように見える黒タートルですが、素材やデザインによっては“とっくり感”が出てしまうので、選ぶ時にはしっかり吟味して選んでくださいね。
坪田的に黒タートルを選ぶポイントは、上記のネック部分以外には以下の3つ。
1 リブなしのフラットな編み地
昔は薄手のリブが大好きだったのですが、最近は身体のラインを拾ってしまうので出番がめっきり減りました(笑)。
2 マットなブラック
とにかく“真っ黒”にこだわります。強さのある黒の方がシャープかつモダンに見せてくれます。インナー使いの時にも締まります。
3 ゆるすぎずタイトすぎないシルエット
タイトすぎると二の腕や背中などムチっとしたお肉を拾ってしまうし、ゆるすぎるとほっこりするのでギリギリのところを狙います。
以上のポイントを押さえた一枚が最初にご紹介したカオスのニット。実は何年も前の商品なので全く同じものはもう売られていないと思いますが、黒タートル自体はいろんなブランドから販売されているので、自分にぴったりな一枚を手に入れてくださいね。
テイストを変えて
黒タートルを着回してみました
1 オールブラックな着こなし
一番すっきり見えて簡単にしゃれ見えするオールブラック。ただし、ベーシックなデザインの黒タートルを使ってオールブラックにすると地味になりかねないので、 合わせるアイテムはちょっとクセのあるものがおすすめです。この着こなしの場合だとボンタンパンツや小物でちょっと遊んでみました。
2 きれいめな着こなし
この冬大人気のマキシスカートと合わせました。ボリュームスカートはゆるニットの合わせでも可愛いのですが、スタイルアップという視点ではコンパクトなニットの方が断然脚長に見えます。スカートで下半身にボリュームがあるので、目の錯覚で上半身がきゃしゃ見えするのです。
3 デニムとの着こなし
デニムと合わせてもご近所感が出ないのは、CPOジャケットの下に着たモダンな黒タートルのおかげです。この冬ならあえてライトブルーのリラックス感のあるデニムと合わせて、力の抜けた大人な着こなしを楽しみます。足元からチラリとのぞく赤いソックスとゴールドのビットローファーがポイントです。
4 カラーパンツとの着こなし
最後はピーコックグリーンのカラーパンツとの合わせ。私は色柄もののパンツが好きなのですが、そんなパンツのどれとも合わせやすいのが黒タートル。どんな色柄でも大人っぽく受け止めてくれます。ベージュやグレー、白などベーシックカラーならどれでも合うのでは?と思われそうですが、黒以外の色だとパンツの色柄との組み合わせによってはコンサバ見えしてしまうことがあります。黒の場合は散らかりがちな色柄をすっきりまとめて格上げしてくれる力があります。そんなところも黒タートルが大好きな理由。
いかがでしたでしょうか?
今回は4タイプの着回しをしましたが、あまりにどんな服とも合うので永遠に作れそうでした(笑)。みなさんも黒タートルをきっとお持ちだと思いますが、定番すぎるアイテムゆえにいつも同じような着こなしに陥りがちなので、普段使わないボトムやレイヤードで取り入れてみてください。着回し幅がきっと広がると思います。
今年もこの連載を読んでいただきありがとうございました! また来年も続きますので今後ともどうぞよろしくお願い致します。
みなさまよいお年を!!!