月組・美弥るりかさん「沖縄の自然の中で過ごす時間」【宝塚スターの幸福時間】

2017年6月11日
観客に夢と高揚感をくれるスターたち。その彼女たちにとっての、幸せな時間とは?舞台では見られない、素顔を少し拝見!

「沖縄の自然の中で "何もしない"を ゆったりと楽しむ」

海や空を眺めている時、役作りのイメージが降ってくることもあります

 性別や年齢は、この人の前では透明な境界線。ミステリアスな美貌と豊かな表現力で境界を自在に越え、観る人を物語の深いところへ連れていってくれる男役スターだ。

 そんな美弥さんの幸福時間は、沖縄で過ごすひと時。
「自然の中でゆっくり流れる時間が好きで、春か秋、長袖一枚で過ごせるぐらいの季節に、前日に急に思い立って行ったりします。私は泳げないので、海に入るわけでもなく、朝早く起きて朝日を見たり、眠くなったらお昼寝したり、“何もしない”を楽しみます。沖縄の音楽や食べ物も大好きですし、あわてている人がいないというゆったり感や地元の人たちの温かな人柄にもほっとします。老後は沖縄に住みたいと思っているほどです(笑)」

“何もしない”時間は自分の心と向き合う時間でもある。
「空を眺めていたら、ふと、次の作品の役作りのキーワードが降ってくるようなこともあります。そういう時は、思い浮かんだ言葉をバーッと書きとめます。旅先にかぎらず、ふだんもペンで紙に書くのが好きです。気持ちの余裕がない時なども書くことで原因が探れたりしますし、人からのアドバイスや、いいなと思った言葉も書きとめると、より吸収できるような気がします」

 言葉でとらえ、積み重ねた思考が体を通して舞台で表現される。そして、舞台で演じることで、考えがさらに深まる。
「今年、『グランドホテル』という作品で、オットーという役に出会いました。彼は病身で地味で、かっこよさからほど遠い人。お客さまには彼の人生観を見ていただくしかないと思いました。これまで、男性を演じるには男性の扮装をして、心にも鎧を着せる感じがあって、その“硬さ”がもどかしいところがありました。でも、オットーの役を通して、人の心は男女関係なく揺れ動くし、人の内面は複雑なものということを実感しました。男性を演じるというより、舞台の上で自分の心と役の心がピタッと寄り添うような、なんともいえない喜びがありました。
 このみずみずしい気持ちを大事にして、今後もいろいろな役に挑戦していきたいと思っています」
Profile
みや・るりか
●茨城県出身。2003年星組に配属。12年に月組に組替え。主な出演作に『THE KINGDOM』『舞 音―MANON―』『アーサー王伝説』『グランドホテル』などがある



Next Stage!

©宝塚歌劇団

★ミュージカル 『瑠璃色の刻とき』

不老不死の超人、比類なき予言者と呼ばれヨーロッパ史に多くの謎を残すサンジェルマン伯爵。18世紀フランスを舞台に、その伯爵になりすまして生きた男の数奇な生きざまがドラマティックに描かれる。主演:美弥るりか 5/13~21:TBS赤坂ACTシアター

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