働く40代を応援!新時代のEC連動メディア

心に響く韓国ドラマ「私たち家族です~My Unfamiliar Family~」、主演キャストの想い

昨年の私の推しドラマ「私たち、家族です~My Unfamiliar Family~」。派手さはなくとも心に響く、じわじわ泣ける名作です。日本でのDVDリリースに向け、主演のふたりはマリソル世代で、一昨年『ミナリ』で歌ったOSTがアカデミー賞候補にもなった、「六流が飛ぶ」などの演技派ハン・イェリさん、「推奴〜チュノ〜」「優しくない女たち」「また⁉︎オ・ヘヨン〜僕が愛した未来〜」「椿の花咲く頃」などなどオススメドラマの常連、キム・ジソクさんが、この作品への温かな想いを聞かせてくれました。監督は、こちらもオススメの「恋愛ワードを入力してください〜 search WWW〜」の共同演出を務めたクォン・ヨンイル監督。ふたりは監督の最新作、ソ・イングクさんとパク・ボヨンさんの「ある日、私の家の玄関に滅亡が入ってきた(原題)」にも特別出演していて製作陣との絆を感じます。
韓国俳優
●「私たち、家族です~My Unfamiliar Family~」(以下「私たち、家族です」)の簡単なストーリーと自身が演じたキャラクターの紹介をお願いします。

ハン・イェリ「私たち、家族です」は、家族とその家族を知る他人の間で起こる話で、私は次女のウニ役を演じ、家族団欒のために孤軍奮闘し、何かトラブルがあれば、それを解決しようと努力する役を演じました。

キム・ジソク「家族のような他人、他人のような家族」の間で繰り広げられる話を、繊細に、リアルに描いたドラマです。僕は劇中で“他人のような家族”ウニの15年来の友達パク・チャニョク役を演じました。

●この作品を選んだ理由を聞かせてください。

ハン・イェリ まず、台本を読んだとき、両親の物語がとても好きでした。 なぜなら、自分の母、父の姿が浮かびましたし、このふたりが抱える誤解、そして、子供が生まれる前の愛の感情が上手く表現されていてよかったです。また、本当に思い出のようなセリフも多く、ウニの役が重要だというよりは、まずは、この両親ふたりの演技する姿を見たいと思い、出演を決意しました。

キム・ジソク シナリオの最初のページに「家族のような他人、他人のような家族」間で起こる話で、そこから生じる感情をどのように描き出すかという内容が書いてありました。 とても心に響きましたし、初めて台本を読んだ時、小説のようにスラスラ読め、心に響くものがありました。もしこれがドラマで実現されたら、最近のような時代にピッタリだなと思いましたし、コロナウイルスのせいもあってか家族時間が増え、家族とぶつかり合いながらも、知らなかった部分を見つめ直せるそんなものが必要だと思い、出演を決めました。

韓国ドラマ
●出生の秘密、卒婚、二重生活、記憶喪失、不倫など、マクチャンドラマ(泥沼愛憎劇)の刺激的な素材を深い説得力をもって描き、ウェルメイドドラマとして好評を得ましたが、お二人が思う「私たち、家族です」の魅力はなんですか?

ハン・イェリ 最大の魅力は誤解だと思います。人は、自分の中にある言葉を全て伝えることは少ないですよね。“家族だから分かっているだろう”、“長い付き合いだから分かるでしょ?”と省略される感情がとても多いと思いました。そしていざ、最も大きな愛情を持っている人たちと、正確に意思疎通することができないそのような誤解が、このドラマのストーリーを引っ張っていく力ではないかと思いました。

キム・ジソク マクチャン要素があるとおっしゃいましたが、おっしゃる通りです。でも他のドラマとは違って、とても現実味があるということが重要だと思います。そして多くの人から頂いた感想が、親世代は、自分の若い頃そして子供を思った。子供世代は、両親を思った。と言ってくれました。一つのドラマを見ながら、それぞれの年代の人々がお互いを思い、自分を振り返る、それがこのドラマの一番の魅力であり、力だったような気がします。

●家族ドラマということもあり、一緒に出演した演技者との演技の呼吸が格別だったと思います。いかがでしたか?

ハン・イェリ まず、本当に俳優・スタッフ含めて仲良く撮影できましたし、特に母親役のウォン・ミギョンさん、父親役のチョン・ジニョンさんはとても優しくしてくれました。ウォン・ミギョンさんは今アメリカで暮らしていて撮影時間がとても短いと感じたのか、私たちを可愛がってくださり、気にかけてくださって、本当のお母さんみたいに良い雰囲気で撮影することができました。

キム・ジソク 原題の「(知っていることはあまりないけれど) 家族です」のように、家族のように撮影できたと思います。連絡も頻繁に取り合いましたし、本当に家族のように面倒を見てくれて、撮影しながらお互いの演技に自画自賛し、感心したりして。(笑) 本当に家族で始まり、家族で終わったような気がします。ドラマが終わった今でもお互いに連絡を取り合い、他のドラマとは少し違う家族の情のような感情が残ってます。本当に僕たちは家族でした。

●実際にウニとチャニョクを演じてみてどうでしたか?共感できましたか?それとももどかしかったですか?

ハン・イェリ まず、チャニョクみたいな人が本当にいるのかな?と考えました。(笑)

キム・ジソク 僕もです(笑) 僕もチャニョクを演じながら、こんなことまでしてあげるの?と思いました。

ハン・イェリ チャニョクは、少し作家さんのファンタジー要素が入った人物ではないかと思いましたし、だからこそ皆さんがチャニョクを応援し、愛された役だと思います。そしてウニは、最初視聴者の方が、自分の一番嫌な姿、あるいは、他人に見られたくなかった姿を、ウニを通じて見ながら苦しんでいる方もいました。でも私は、そのような嫌な姿が見えるようになって、自分を知るようになった過程や、経験してから成長する姿がウニとチャニョクの間に見えるようになってすごく良かったと思います。

キム・ジソク 一見外から見れば、いつもチャニョクがウニに助言し気にかけていましたが、ドラマが終わって気づいたのは、ウニがいたからこそチャニョクが、自分の中の傷から解放されることが出来たと思いました。そこで、人の生きる人生も似ているなと感じました。人と人が出会った時、誰かは与え、誰かはもらうだけだと考えるけど、結局は相互扶助的だと悟りました。ウニがいなければ、チャニョクは自分の傷から解放されなかったと思います。

韓国ドラマ
●ウニとチャニョクのシーンで、記憶に残っている胸キュンシーンはありますか?

ハン・イェリ 私はふたりが手をつないだシーンです。
キム・ジソク いつ?
ハン・イェリ 初めて手を繋いで歩いたあのシーン!
キム・ジソク あー!あのシーンね
ハン・イェリ あの時ふたりで、手を繋ぐことがこんなにも胸キュンすることなのかと話していました。(笑)
キム・ジソク 僕はドラマの序盤にウニよりもイェリさんに胸キュンしたときがあります。
ハン・イェリ 嬉しいです!(笑)
キム・ジソク 2話でウニがチャニョクの会社に来て、自分に起きた出来事を話すシーンがあるのですが、実は僕たちふたりで、1テイクで15分間の台詞をずっとNGなしで撮影したんです。その時、僕も自分なりに準備したものがあったはずなのに、イェリさんと会って、台詞を合わせてみたら雰囲気が凄く変わったんです。 そして、「これが一緒に演技する時のアンサンブルなんだぁ、一緒に演じると僕が準備したものより、はるかによいな」とカタルシスを感じました。

●ふたりのシーンで記憶に残っている名セリフはありますか?

キム・ジソク 僕は徳寿宮の石塀に沿って歩くシーンで、ウニに心に声で「俺は気付いた。思い出になりたくないと。」というセリフが記憶に残っています。友達として過ごしてきて、この瞬間、自分の感情に素直になるところが良かったです。15年間友達だったけど、自分自身の感情を認めて認識し、ウニに向かって歩いていくシーンも痛快でした。

●観ている方も痛快で嬉しかったです。(笑)

キム・ジソク ずっともどかしかったのに、偉大な第一歩でした。(笑)

ハン・イェリ 良いセリフが多くて、選ぶのが本当に難しいですね。(笑) 私はむしろ行動?が記憶に残っています。ウニがあまり考えず話したことや、話を流したりすることを、チャニョクはウニがどういう理由で行動し、どのような選択をするのか、すべて考え記憶してくれてて、そういう部分がすごくよかったです。

●撮影現場のムードメーカーは誰でしたか?

ふたり (ウニの姉役の)ジャヒョンさん(笑)
キム・ジソク ジャヒョンさんのテンションが凄く高くて(笑) ジャヒョンさんが演じたウンジュのキャラクターが凄く大変な役だったんです。憂鬱で辛いキャラクターでしたが、実際はとてもテンションが高くて、僕たちはひとつの現場で二つの感情を見ることが出来ました。(笑)

●おふたりが思うお互いのキャラクターの魅力は何だと思いますか?

ハン・イェリ 私が思うチャニョクの魅力は、一途な義理だと思います。義理を守るのって本当に難しいと思うんです。そして男女の間の義理は特に。相手がどんな状況であろうと、揺れても、間違っても、義理を守ることが出来るのが魅力だと思いました。

キム・ジソク チャニョクがウニを好きだからだよ。関心と愛がなければ、そんなこと出来ないよ。(笑)

ハン・イェリ あ、そうね。そしたら、義理じゃなくて愛ね。(笑) そういう愛が凄いなと思いました。

キム・ジソク 僕はウニの正直さ。ウニは好きな人でも嫌いな人でも、まずは正直さを表現すること自体が魅力的で良かったと思います。もしウニの正直さがなかったら私たちのドラマは存在しなかったかもしれません。

韓国ドラマ
●このドラマタイトルの意味を解釈するとしたら、どんな意味、メッセージが込められたタイトルだと思いますか?

ハン・イェリ 最初に「(知っていることはあまりないけれど) 家族です」という言葉を聞いた時、真っ先に自分の家族が浮かびました。子供が成長し自立して各自の時間を過ごすようになると、会話が減り久しぶりに話したと思ったら、心配するあまり助言が感情的になってしまう部分があって、さらに会話が減って、、、悪循環になりますよね。家族だからこそ、こういう部分って多いと思いますし、時間が経てば経つほど自分の家族のことを知らない。多くの方々がそうだろうと思います。このドラマを見て、自分の家族に連絡を一度でもするのではないかな?と思います。

キム・ジソク 以下同文です。(笑) チャニョクがウニに言うセリフで、「人類は地球より他の星に詳しいらしいぞ。住んでる星を知ろうとしない。家族も同じだ。」とあるんですが、このセリフに凄く共感したんです。自分の友達、自分が好きな誰かについてはよく知っているけど、本当に重要な家族については、考えてみると知らないんですよ。それが僕には衝撃的だったし、ドラマを通じて家族を気にかけるようになったし、理解しようと思うようになりました。

●日本の視聴者の方に「私たち、家族です」の見どころや、注目ポイントを紹介してください。

キム・ジソク いちばん身近にいる家族を、自分が思っていたより知らなかったということを、このドラマを通じて考えることができる機会になると思います。演じた僕だけじゃなく、ご覧になったすべての方々も同じように感じると思いますし、僕にはドラマ以上の、演じたキャラクター以上に意味のある作品になりました。それが視聴者の方々にも伝わると信じています。

ハン・イェリ このドラマを見てから愛情は表現すればするほど良いなって思えると思いますし、表現は惜しむ必要がないと思います。また、ご覧になった沢山の方々から、「両親に連絡するようになった。」、「子供に連絡するようになった。」そんな話を沢山言ってくれて、少し遠ざかった関係が回復できる機会ではないかと思います。

●これからこのドラマをご覧になる日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

ハン・イェリ 「私たち、家族です」のDVDが日本で発売されると聞きました。沢山の方に見て頂きたいですし、皆さんも、ご家族や周りの方々に暖かい連絡を一度してみてください。

キム・ジソク 「私たち、家族です」を見て、沢山の元気をもらい、家族間で愛情表現も沢山してくれたらと思います。楽しくご覧ください!

韓国ドラマ
韓国ドラマ
「私たち、家族です~My Unfamiliar Family~」原題「( 아는 건 별로 없지만 ) 가족입니다」 (「(知っていることはあまりないけれど) 家族です」)発売日 発売元 販売元 リリースシート 「私たち、家族です~My Unfamiliar Family~」 “私たち、少し微妙な関係ですか?”DVD【セル】 BOX1・【レンタル】1st:2021/12/3(金) 【セル】 BOX2・【レンタル】2st:2022/1/7(金)発売元: TIMO Japan販売元:ハピネット・メディアマーケティング 制作年:2020年 価格:各¥15,840(税込)演出:クォン・ヨンイル「恋愛ワードを入力してください~Search WWW~」、「空 から降る一億の星」、「SUITS/スーツ~運命の選択~」脚本:キム・ウンジョン「となりの美男<イケメン>」、「ウチに住むオトコ」、『ファン・ ジニ』
心に響く韓国ドラマ「私たち家族です~My Unfamiliar Family~」、主演キャストの想い_1_7
桂まり●かつらまり 韓流予報士(?)。温泉保養士。「SPUR」や「eclat」などで、トラベル、フード記事など担当するライター。趣味は各国で料理教室に行くこと。「泣いて笑って癒される韓流ドラマのお勧めを不定期で紹介します!」インスタグラム@marikatsura

Shopping News トレンドがわかる、買える!

AND MORE

What's New 新着記事

AND MORE

Blog 読めるのはここだけ!オリジナル連載

AND MORE

美女組Blog 毎日更新中!

AND MORE

Recently Checked チェックしたアイテム

    AND MORE

    What's New 新着記事

    AND MORE

    Feature 編集部のおすすめ記事

    ×

    この記事をクリップしました!