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ひとり遊びが得意な会社員。韓国料理を求めて新大久保に出没しています。

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身長:167cm


【ガチ中華巡り】唐辛子×発酵のスタミナ食“貴州火鍋”を食べてきた

中国の山岳地帯「貴州」料理の専門店が、東京・新小岩にあります。唐辛子と発酵が醸す、旨辛酸っぱ料理を堪能しました。
いわゆる「ガチ中華」にハマっている今日このごろですが、
今回訪れたのは、東京は新小岩にある「貴州火鍋」。

『孤独のグルメ』で放映されたということもあってか
土曜とはいえ、18時には満席でした。
あまり大きな店ではないので、事前予約が無難です。
ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩
JR新小岩駅から徒歩約5分。このあたりは外国出身の方が多く住んでいる地域らしく、駅からの道すがらに中華料理店や韓国料理店がたくさんありました。
  • ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩

    五郎さんこと松重豊さんのサイン。

  • ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩

    久住昌之さんのサイン。

さてメニューをめくる前に、

貴州とはどこぞ。

ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩
ここぞ。
貴州、中国語の発音では「クェイチョウ」。
ご覧のとおり内陸に位置し、最寄りの大都市は重慶市。
平均海抜が1000メートル程度と高めで、
人口の4割を少数民族が構成しているのが大きな特徴です。
(Wikiからの受け売りです)
さて、貴州料理の特徴はというと
とにもかくにも、辛いこと。
高地なので手に入る野菜が限られているからか、
基本どの料理にもビタミンC豊富な唐辛子が必須で入ります。

唐辛子はそのまま使うのではなく、
さまざまな方法で発酵させて
異なる味わいの唐辛子調味料にするそうです。
そう、貴州は発酵食材の宝庫でもあるのです。
「貴州火鍋」では、自家製の
5種類の唐辛子調味料を使っています。
ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩
「貴州火鍋」のメニューより、5種類の唐辛子調味料。どの料理にどの唐辛子調味料を使っているかも、メニューに明記されています。唐辛子調味料のマークが無い料理は、なんと一つしかありませんでした。
ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩
こちらはその他の発酵調味料と、貴州のハーブの紹介。この説明をおかずに白ごはん食べられそう。

では、いただきまーす。

ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩
ゴローさんが辛さを和らげるために飲んでいた豆乳(ノンアルコール)で乾杯。台湾の豆漿に似たさっぱりとした甘さ。
まずは

●お通しの冷やっこ

ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩
食べて即ドーン!な、直球の辛さ。ミントは貴州でよく使われるそうです。
美味しそうなタレのかかった普通の冷やっこに見えますが、
このタレがいきなり激辛!!!
ほんの少し舐めただけで、口中が燃えるようです。

「うちの店に来たってことは
こういう辛さに耐える覚悟があるんだろうな?」

と、こちらの心構えを問うかのような、初っ端のパンチです。
続いて、『孤独のグルメ』で五郎さんが注文していた

●前菜三種盛り

ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩
手前はこんにゃくの炒めもの、左奥はジャガイモの炒めもの、右奥は玉ねぎのマリネだと思ったけど、あとから調べたらラッキョウだったのかもしれない。
全部辛いんですが、辛さの度合いも、辛さがやってくる速度も全然違う!
ジャガイモがいちばん口に合ったのですが意外に一番辛く、
こんにゃくは日本料理にも通じる醤油味で、食べやすい辛さ、
玉ねぎかラッキョウ的なものは、いちばん辛くなかったのですが
わたしが生のネギ系が苦手なので、味をレポートできないっていう……。
どんどん行きます。

●厚揚げの回鍋肉(貴州家庭式)

ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩
それほど辛そうな見た目じゃないけど、うん、辛い。
これも五郎さんが食べていた料理。
ほわほわの厚揚げと豚肉を炒めて、
唐辛子調味料のタレを絡めてあるのですが、
豚肉は(後から調べたら)一度皮を真っ黒に炙ってから、
焦げた部分を取り除いて茹でたものを炒めているそうで、
脂が多いのに、とても食べやすいです。

でもこれも結構辛い!
最初は豚肉と豆腐のおかげで
あれ、まろやか?って思うのですが
後からジワジワと強い辛さが主張してきます。
それに加えてほんのりした酸味もあって、
口の中が大騒ぎです。
続いて、いちばん楽しみにしていた

●ドクダミと干し肉の炒めもの

ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩
白い枝のようなものが、ドクダミの地下茎です。
なんでも貴州の人がいちばん好きな食材が、ドクダミだそう。
道端でおなじみの葉っぱではなくて、地下茎を食べます。

ドクダミ茶は飲んだことあるけど、ドクダミをそのまま食べるのは初めて……
と胸躍らせてひと口食べると、

く、く、くさ~~~~~~~~い!

パクチーやセリの根のような味を想像していたのですが、
なんというか、ドクダミそのもの!!!

初食では素直に美味しいとは思えなかったけれど、
慣れたらやみつきになる系なのかも……。
これはぜひ、違う料理で再度チャレンジしてみたい。
そして、一品料理の最後が

●発酵野菜入りポテトサラダ炒め

ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩
熱々すぎて、割ると中から大量の湯気が出てくる。
ネーミングの引きがすごい。

これは「ふらっとQUSUMI」で久住さんが食べていた料理。
見た目も味も、炒飯のマッシュポテト版って感じ。
でもこれも容赦なく辛い!!
貴州の子どものおやつ的存在らしいのですが、
こんな辛いものを食べているのか、君らは……。

でも、まったりとしたマッシュポテトの中に
漬物の酸味と歯ごたえが、とてもよいアクセント。
これほど辛くしなくてもいいけど、
ポテトサラダに漬物を入れるのは
今後、自宅でもありかもしれない。
よく漬かった”すぐき”とか、ザーサイとか合いそう。
これまでどの料理もしっかり辛くて
口の中がヒーヒーですが、
ここでようやく真打ちの登場です。

●豆鼓火鍋

『孤独のグルメ』では「納豆火鍋」という名前で紹介されていた料理。
こちらでは、日本の納豆を天日干しにしたものを使っているのですが、
本場の豆鼓とそっくりの味なんだそうです。
ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩
天日干しにした納豆と唐辛子調味料を炒めたものが、スープの味の決め手。発酵食品ならではの、三次元に広がる辛味と風味が食欲をそそります。
具は各種野菜と、味付けして火を通した豚肉。

お鍋に限らず、他の料理も全部そうなのですが、
見た目も味も濃いけれど、塩分控えめなのがありがたい。
貴州は内陸の高地という土地柄、かつては塩が手に入りづらかったそう。
塩が少なくても旨味を引き出せる発酵の技術が発達したのは、
そんな事情の賜物かもしれませんね。
ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩
野菜たっぷり。
「貴州火鍋」でお鍋を食べるなら、
200円くらいの追加料金がかかってしまいますが
つけダレを注文するのを強くオススメ!
このタレもかなり辛いので、ヒーハーになりますが、
野菜やお肉をつけると、旨味が倍増します!
鍋とタレの往復が止まりません。
ガチ中華 貴州 貴州火鍋 孤独のグルメ 新小岩
このタレをつまみにビールが飲みたい。
火鍋 貴州火鍋 孤独のグルメ 納豆火鍋
鍋料理のお約束で、煮詰まるほどに美味しさがどんどん増していきます。
中国には、こんなことわざがあるそう:

「四川人は辛さを恐れず、湖南人は辛くとも恐れず、貴州人は辛くないのを恐れる」

実際、神経の休まる暇がないほど
どの料理も辛かったのですが、
それ以上に、発酵の複雑さや
食材のユニークさが強く印象に残った
初・貴州料理体験でした。
最後にもう一点、どうしても付け加えたいことが。

このお店、店員さん全員、
とても感じがよくて、気持ちよく食事ができました。
特に、若い女性の店員さん(中国の方?)が
ハキハキして、よく気がついて、
パーフェクトを超えた接客でした!
外食は店員さんの応対も、満足度を左右する要素なので
その点、このお店は本当に素晴らしかったです。
みなさんもぜひ食べに行ってくださいね!
お店の最新情報は、下記の公式インスタグラムで
ご確認ください。

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