働く40代を応援!新時代のEC連動メディア

インテリアを格上げするヴィンテージ家具【エディター坪田あさみが案内する 大人のための おしゃれインテリアショップ巡り vol.02】

エディター坪田がお気に入りのインテリアショップを案内する大好評短期連載第2回は、ヴィンテージ家具を扱う3店舗をご紹介。個性豊かな店主が営むセレクトの数々は、インテリアを格上げしてくれる力があります。
坪田あさみ エディター・ライター

坪田あさみ エディター・ライター

大学卒業後、出版社勤務を経て独立、女性誌や広告、カタログを中心にエディター・ライターとして20年以上活躍。インスタ@asamit1201ではファッションはもちろんライフスタイル情報も発信。マリソルオンライン「エディター坪田あさみのおしゃれと暮らしと時々名品」も好評連載中。

インテリアは住まう人そのもの。

ヴィンテージでさらに個性を取り入れて

「ヴィンテージ家具ってちょっと敷居が高い」と感じている方も多いのではないでしょうか? 洋服でいうと古着を着こなす人はおしゃれ度が高いのと同じように(トレンドと関係がないので、自分らしい個性がないと使いこなせない)、それと似たところが家具にも言えるかもしれません。

坪田あさみさん インテリア

File.04 NO NAME PARISH

ちなみにインテリアには洋服ほど急速ではありませんが、もちろんトレンドがあり、ヴィンテージ家具にも流行りがあります。ここ数年はそれが特に顕著で、かなりの高値で取り引きされていることもしばしば。わかりやすいアイコン家具は特にその傾向にあります(希少性もあるので仕方ないのですが)。

  

私は家具やインテリアは、自分のペースで楽しみながら、少しずつ見る目を養っていけばいいと思っています。百聞は一見に如かずで、どんなに本で読んだり知識だけを増やしても、リアルで見たり触ったりする感動には及びません。購入して毎日使用すると、ますます物に対する理解が深まります。

  

ヴィンテージ家具屋さんを定期的にチェックするのは、そうした意味でもとてもよい方法だと思います。世界のトレンドを適度にキャッチしながら、自分が本当に好きなものはどういうテイストかを、デザイナー名やメーカーにかかわらず幅広く知ることができるからです。

坪田さん インテリア

▲File.05 FER TRAVAIL

ちなみに、私は人のお宅にお邪魔するのが大好きなのですが、素敵だなと思うのは、必ずしも名作家具がある家でも、高級家具が並ぶ家でもありません。一番はその人らしいセンスがインテリアに表現されている家。家具の配置や色のバランスも重要です。つまり洋服のコーディネートとすごく似ています。

  

インテリアを楽しんでいることが伝わってくる家は、住んでいる人はもちろん、初めて訪れた人でもリラックスでき、緊張させない、威圧しない、心地よい空気が漂っています。それがインテリアにとって一番大切なことではないかなと思います。

  

「ヴィンテージは敷居が高い」と感じている人に、新品の家具にはないヴィンテージのメリットをあげてみましょう。

まず人と被らない自分だけの雰囲気をインテリアに作ることができること。買った時点ですでにかなりの年月を経ていますから、いきなりこなれ感やしゃれた雰囲気を手にすることができます(新しいスニーカーやデニムがちょっと気恥ずかしいって時ありますよね?あれと似ているかもしれません)。

また、名作と言われる家具のオリジナルを手にするチャンスもヴィンテージだからこそ可能です。これは後述しますがとても光栄なことです。

坪田さん インテリア

▲File.06 FILM

 

ヴィンテージショップにもいろいろなタイプがありますが、私がおすすめするのは、オーナーが独自のルートで欧米などから仕入れたものを、しっかりメンテナンスして、清潔かつ整った状態にして販売してくださる店。そうしたメンテナンスされたヴィンテージ家具は、誰でもすぐにお部屋に取り入れやすく、すでに持っている家具やライフスタイルにも合わせやすいので、初心者にもとっつきやすいと思います。

  

ちなみにヴィンテージショップは店主の個性や趣味が強く商品のラインナップに反映されているので、自分との相性も大切だと思います。たとえば好きなものの方向性が似ている、家具に対する考え方に共感できる人だと、効率よく好みのアイテムを探しやすくなります。オーナー自ら買い付けている場合が多いので、世間の売れ筋ではなくとも、ちょっと変わったものや面白いデザインなども見つけることができます。

  

また在庫にないものでも、欲しい家具について話しておくと、次の仕入れ時に意識して探してもらうこともできます。まずは自分が素直に好きだと思う店や店主を見つけ出すことが第一歩かもしれません。

  

今回はご紹介する3店は、タイプはみんな違うけれど、すべて私にとってツボなセレクトのお店ばかり。どの店もオーナーの個性が強く反映されていてとても面白いのです。

File.04NO NAME PARISH @都立大学

NO NAME PARISH(ノーネーム パリッシュ)

最初にご紹介するのは、私が10年以上通い続けているNO NAME PARISH(ノーネーム パリッシュ)。我が家にもこちらで購入した家具や雑貨がいろいろありますし、知り合いから「いい家具屋を教えて欲しい」と言われると真っ先に思い浮かべる店です。

  

196070年代のデンマークの家具を中心に、ハンスJ.ウェグナーやカイ・クリスチャンセンなどの家具が並んでいますが、デザイナーの名前を優先して販売する雰囲気はなく、日本の住環境や生活様式にすっと馴染むデザインやサイズ感、状態のよいものを置いているところが好きな理由。店主の西山正晴さんは元々アパレル出身なので、小さなディテールや色使いなどにもこだわりがあり、とてもセンスがいいのでそこも信頼しています。

NO NAME PARISH(ノーネーム パリッシュ)

▲閑静な住宅街の中にひっそりたたずむ店舗。私はかつて近所に住んでいたので、休日ともなると足繁く通っておりました。湘南方面に引っ越ししてからはすっかり遠くなってしまいましたが、それでも仕事帰りなどに立ち寄りたくなるお店です。

NO NAME PARISH(ノーネーム パリッシュ)

▲店主の西山さん。以前の場所に店舗があったころからのお付き合いです。訪問する度に話し込んでしまうほど居心地がよい店内。この日も家具にまつわるいい話をいくつか聞かせていただきました。

NO NAME PARISH(ノーネーム パリッシュ)

▲デンマーク、イギリス、ドイツなどヨーロッパのヴィンテージ家具が並ぶ店内。別の場所にもストック用の倉庫があり、メンテナンスされて店頭に並ぶのを待つ家具が控えています。事前に相談すれば見せていただくことも可能。

NO NAME PARISH(ノーネーム パリッシュ)
NO NAME PARISH(ノーネーム パリッシュ)

▲インテリアを彩るヴィンテージポスターなどのアート類や時計なども充実。壁を飾ることでお部屋のグレードが一気にアップします。アート類は額装とセットで販売しているのもうれしいところ(額装大事!)。ちなみに写真のドイツのヴィンテージの壁掛け時計は。取材時にカメラマンがひと目惚れして購入。ヴィンテージはすべて一点ものなので見つけた時が買い時。出会いは一期一会なのです。

NO NAME PARISH(ノーネーム パリッシュ)
NO NAME PARISH(ノーネーム パリッシュ)

▲ハンス J.ウェグナーがデザインしたソーイングテーブルキャビネット。上段引き出しには糸を入れる仕切りがあり萌えポイント。編み物の毛糸などを入れるため下段はカゴになっています。両サイドを広げるとテーブル幅が広がり作業しやすいように設計されています。こうした家具は見るだけでも心ときめきますね。

NO NAME PARISH(ノーネーム パリッシュ)

▲リビングなどに置きたいデンマークの家具メーカー・オマーン・ジュンの1960年代のサイドボード。引き出しを開けると鮮やかなグリーンのフェルト張り。このコントラストの美しさに思わずテンションが上がります!

NO NAME PARISH(ノーネーム パリッシュ)

ハンス J.ウェグナーのハイバックチェア。ヘッドレストは取り外し可能なので、好みで変化をつけられます。ソファ系は表地だけでなく中材も全て新しいものに変えてくれるので、ヴィンテージといえども座り心地は新品同様です。

NO NAME PARISH(ノーネーム パリッシュ)
NO NAME PARISH(ノーネーム パリッシュ)

▲飛行機に乗った時にCAさんが扱うギャレーをインテリアに取り入れている西山さん。以前は主要エアラインのユーズドを販売していたのですが、LCCができたことで出回らなくなり、現在は新品を直接メーカーから仕入れて販売。生活雑貨の収納や、デスク脇に置いて文房具を入れるなど使い方もアイデア次第。アクセントとしてもしゃれています。

NO NAME PARISHで売られているヴィンテージ家具はどれもとても状態がよく、きっと元の持ち主も丁寧に手入れをしながら長く大切に扱ってきたんだろうな、と感じられるものばかり。はるばる日本までやってきて、メンテナンスされ美しく蘇り、新たな価値を与えられ次の持ち主へバトンタッチされる。そんな役割を担っているのが、丁寧なお仕事をしてくださるヴィンテージショップなのだと思います。

オリジナルのヴィンテージ家具は、世界にも現存数が限られているので、所有できること自体とてもラッキーなこと。家具が持つ歴史や想いも一緒に買うような気持ちで大切にしていきたいと、この店に来る度に思うのです。

  

File.04

SHOP DATA

NO NAME PARISH

住所/目黒区柿の木坂1丁目3426

電話/03-5726-8985

営業時間/(平日)13:0019:00(土日)12:0019:00

定休日/月曜

公式WEBサイト  ≫

 

 

File.05 FER TRAVAIL@世田谷

 

次に訪問するのは、フランスのヴィンテージ家具を販売するFER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)。193060年代前後のフランスの学校や工場で使われていたインダストリアル家具を買い付け、修復し販売しているお店です。

FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)

▲元々は彫刻家のアトリエだったという天高で開放感がある店舗。やわらかな自然光が高い位置から差し込み、雰囲気のある陰影を生み出しています。

私は家具というのは美しいのはもちろんですが、“愛でる”のではなく“使ってナンボ”という考え方なので、“働くために作られた家具”というものが大好き。機能を追求した結果、シンプルで丈夫、かつ美しいデザインに仕上がった、そんな家具が揃っているのがこちらのお店。

  

フランスの工場などで使われていた作業用の椅子や薬品棚、作業テーブルなど、アイアンをメインに、異素材と組み合わされた“フレンチインダストリアル”が充実しています。

  

10年以上前に“ブルックリンインダストリアル”がインテリア業界の一大トレンドでしたが、“男前”という言葉で語られることが多かったアメリカンスタイルに比べて、フレンチインダストリアルはもう少し繊細さがあり、静謐という言葉が似合う気がします(こちらのお店の影響かもしれませんが)。

頑丈でかっこいいのに、どこかひっそりとしていて静かなたたずまいを持つ家具は、他にない唯一無二のオーラを放っています。

 FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)

▲仕入れから修理、塗装、販売まですべてをひとりで手がけられている店主の森川竜也さん。世田谷の住宅街の中にお店があります。私が10年ほど前に最初に訪れた時は場所がわからず、かなりうろうろ探し回った経験があります。入り口がわかりにくいのでご注意を!

これは店主である森川竜也さんの買い付けと修復センス(私が勝手に思うに“引きの美学”があること)、そして買い付けた家具を美しく蘇らせるための情熱が反映されている気がします。

“引きの美学”と言うと“和”な部分とも通ずると思うのですが、だからこそ日本の住空間ともこちらの家具は相性がいいのです。(森川さんは和家具の修復なども手がけられています)

 FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)

▲店舗奥に併設されている作業スペース。アイアンヴィンテージは仕入れ時に錆びがひどかったり、塗装が剥げているものがほとんどだそうですが、それらをいったんすべて剥離し、新たに塗装し直し、丹念に磨き上げるのだそう。この作業スペース自体、職人感満載で時代がタイムスリップしたよう!

 FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)
 FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)
 FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)
 FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)

▲森川さんの手によってメンテナンスされた美しいアイアン家具が並ぶ店内。アイアンの重厚な質感と有機的な植物のレイアウトが見事です。洋服もそうですが異なったテイストや素材を組み合わせると、全体が単調にならずメリハリが出て、各々の個性がより引き立つ気がします。

 FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)
 FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)

▲人気商品のひとつが、医療施設や研究所などで使われていたガラスキャビネット。オリジナルでは白かった元の塗装を剥がし、鉄が際立つよう新たに塗装を施し黒くモダンなたたずまいに変身させるのが森川さんの真骨頂。状態のよいものは、あえて元の色のままで風合いを楽しめるよう、修復をやりすぎないようにして仕上げることもあるそう。

 FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)
 FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)
 FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)

▲インダストリアル“風”ではなく、実際に1950-60年代に工場などで使われていた照明類も多く並びます。シンプルで力強いオリジナルヴィンテージは他にない存在感を発揮し、空間をかっこよく引き締めてくれます。

 FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)
 FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)

▲アイアン製の椅子もお気に入り。部屋の中に木製の家具が多いとほっこりとした印象になりますが、こうした椅子をプラスすることで、空間がぐっとシャープに引き締まります。

 FER TRAVAIL(フェール トラヴァイユ)

▲人間工学に基づきデザインされ、フランスの工場などで多く採用されていたニコルチェアのリプロダクトも販売されています。高さが3種類あるので、使用するテーブルに合わせてチョイスできます。ラフィアとの組み合わせも可愛い!

アイアンの質感に対し「冷たい」という印象を持つ人もいるかもしれませんが、私にとって古いヴィンテージのアイアンは、表面がデコボコしていたり、傷みや色の変化など時間の経過を感じさせて表情があり、むしろ温かみがある気がします。

  

フレンチヴィンテージはデザイン性が主張するのではなく、部屋の片隅でそっと、でも力強く佇んでいる印象。だからこそ生命力のあるグリーンと相性がよいし、インテリアに奥行きのあるミックス感が生まれるのではないでしょうか。そんなアイアンの魅力とバランス感を、ぜひこちらの店舗で体感してほしいと思います。

  

File.05

SHOP DATA

FER TRAVAIL

住所/世田谷区世田谷1-20-10

電話/03-5477-6730

営業時間/13:0019:00

定休日/月曜

公式WEBサイト ≫

  

 

File.06 FILM @学芸大学

  

北欧、フランスと見てきたところで、次はオランダを中心に、店主のフラットかつ独自の目線で選ばれたヴィンテージ家具が並ぶFILM(フィルム)をご案内しましょう!

「FILM」  学芸大学

▲2フロアに分かれた広々とした店内。外階段から上がる2階は、ファッションシューティングでも使用させていただいたことがあるほど自然光が美しく気持ちのよい空間。

「FILM」  学芸大学

▲浅井洋平さん(左)と岩舘亮太さん(右)がFILMの共同店主。もともと同じ家具屋で修行を積み一緒に独立、2019年に開業。買い付けは岩舘さん、修復は浅井さんがメインで行い、販売その他はすべて一緒に手がけられています。飄々としたお二人の雰囲気が、店のセレクトや内装にも反映しています。

2フロアに分かれた白を基調とした広い店内には、有名・無名を問わずヨーロッパ圏で買い付けされた196090年代のヴィンテージ家具がゆったりと配置されています。

他の店ではあまり見たことのないユニークなものや、さまざまなアイテムが並んでいながらも、店内は雑多な雰囲気ではなく、統一感があってまるでギャラリーにいるような気分に。ひとつひとつを眺めて回るのが楽しいお店です。

「FILM」  学芸大学

1970年代のオランダでデザインされたダイニングテーブルとチェア。ほどよく抜けのあるデザインで、大きめなサイズ感でも圧迫感を感じさせません。日本の住空間にもフィットしやすい家具を意識してセレクトされているそう。

「FILM」  学芸大学
「FILM」  学芸大学
「FILM」  学芸大学

▲有名デザイナーが手がけたヴィンテージとともに、80年代のオールドイケアなども並列で並ぶのがFILMのおもしろいところ。大きさがあっても重厚感がなく軽やかなので、日本のマンションなどにも違和感なく馴染みます。MIXスタイルのお手本のような店内。

個性豊かな家具はもちろんですが、私がFILMで特におすすめしたいのは照明。ドイツやベルギー、デンマークなどで買い付けられた1960年代のものがデザイン豊富に展示されています。

 

お部屋の雰囲気を決定づけるほど重要なのに、いざ探すとなると素敵なヴィンテージライトがどこに売られているか分からず、困った経験があります(新品ならコンランショップやヤマギワなどで探しますが)。

でも、こちらの店舗を初めて訪れた時、シンプルでしゃれたデザインをたくさん発見して「おーっ!」と興奮したのを覚えています。

「FILM」  学芸大学

1960年代のオランダ製。デザイナーやブランドは不明。ソケットにウッドを使用した異素材使いのデザイン。清潔感のある色使いはダイニングなどによさそう。

「FILM」  学芸大学

▲ドイツの照明ブランド「ドリア・ロイヒテン」社のボールランプ。1960年代のもの。デコボコとした立体感のあるガラスのテクスチャーが、壁や天井、床に幻想的な光を映し出してくれます。素敵!

「FILM」  学芸大学

▲オランダの「ラークアムステルダム」社の1960年代のガラスペンダントライト。ミルクガラスとクロームフレームの組み合わせがモダンなデザイン。乳白色のガラスを通した柔らかな光が空間にふんわりと広がります。

「FILM」  学芸大学

1960年代の「ガエターノ ショラーリ」によるイタリアンモダンなヴィンテージシャンデリア。インパクトのあるデザインに目が釘付け。ダイニングにもリビングにも合いそう。無難なお部屋を一変してくれそうです。

「FILM」  学芸大学

1960年代のイタリアンヴィンテージのウォールランプ。複雑な表面を通して、ボワっとした幻想的な光になりそうです。デザイナーやブランドは不明。

「FILM」  学芸大学

▲ライトを吊るすことで、空間の立体感が意識されお部屋の奥行きが強調されます。次回は日が暮れてから照明の光を見に来店したい!

インテリアや家具に興味のある人も、無難なシーリングライトを使っていたり、部屋に元からついていた照明のまま、なんて人も意外といるのではないでしょうか?

天井からの照明だけでなく、フロアライトやウォールライト、テーブルスタンドライトなどタイプの違う間接照明を組み合わせて複数使うと、より空間がやわらかな光で包まれ、見慣れ家具もぐっとムードが出て格上げされる気がします。

  

補足ですが、こちらの店舗には個性的な花器が充実していて、1950-70年代の東西ドイツで製造されたファットラヴァがたくさん販売されています。もちろん花を活けても素敵ですが、そのまま置いているだけでも絵になります。一度買うとどんどん欲しくなる不思議な魅力がありますね。

「FILM」  学芸大学
「FILM」  学芸大学

▲仕入れ時には出自が分からず「かっこいいなー」という理由だけで買いつけ、その後お客様から人気の陶器と聞いて初めて知った、なんていうエピソードも。そんなフラットな目線がFILMらしくて好きです。ヴィンテージ花器はファットラヴァ以外も販売されています。

 

File.06

SHOP DATA

FILM

住所/目黒区中町1丁目614 宝恵マンション 1F /F

電話/03-5734-1011

営業時間/12:0019:00

定休日/水曜

公式WEBサイト ≫

 

いかがでしたでしょうか? 今回も坪田が勝手な目線で偏愛する3店舗をご紹介しました。新品もヴィンテージもどちらにもそれぞれの良さがあり、私はそこに全く線引きなく勝手気ままにインテリアに取り入れています。それが自分らしいMIXスタイルに仕上がっていけばいいなと思っています。

  

とはいえ実際の居住空間はスペースに限界があり、ほしい家具をじゃんじゃん買うわけにはいかないのが辛いところ。そこで最終回となる第3回は、そんなストレスも解消してくれる「宝探し系ライフスタイルショップ」をご紹介します(こちらはじゃんじゃん買えるかな!?) お楽しみに!

 

次回更新は330日(水)です。

Photo/AYA KAWACHI
EDIT&TEXT/ASAMI TSUBOTA

 

【編集部注】

掲載商品はすべて取材時のものです。ヴィテージは一点ものが多く、すでにSOLD OUTしている場合もございます。ご了承ください。

▼Vol.1はこちら

Shopping News トレンドがわかる、買える!

AND MORE

What's New 新着記事

AND MORE

What's New 新着記事

AND MORE

×

この記事をクリップしました!