坪田あさみ エディター・ライター
@asamit1201
@sundownertokyoomuretsu
ワンツーコーデで今どき感アップ。
体型カバーもかなう最旬モデル
昨年12月にマリソルオンラインで発売後、即完売したエディター坪田あさみ×woadblueのコラボ「ブーティデニム」がSHOP Marisolで再販しましたので、今回はこの「ブーティデニム」が、なぜアラフォー世代におすすめなのかをご紹介したいと思います。
もともと私がこの「ブーティデニム」を作ったコンセプトは、カジュアルすぎてアラフォー的に難しいと感じていたデニムを、どうすればこなれて見えるか、またご近所感満載にならないかを考えることから始まりました。
アラフォー世代は子育てをしている人や、責任ある仕事を任されているなど日々多忙な人が多く、自分の服にあまりエネルギーを費やせない世代でもあります。
だからこそ、お手入れが楽で、着心地がよいデニムを使って、簡単にしゃれ見えする方法はないか? またこの世代にとってあらがいがたい体型の変化を感じさせないシルエットとはどんなものか? またデニムを履いてもほっこり見えたり“昔っぽい人”にならないためにはどうしたらよいか? という様々な問題を検証し、デザインを絞り込んでいきました。
そこで完成したのがこの「ブーティデニム」です。シンプルでなんでもないように見えますが、実は何も考えず履いてもしゃれ見えして、かつアラフォー世代にとても重宝するデザインに仕上がっています。それには3つの大きな理由があります。順を追って説明していきましょう。
“あえてのデニム”感を演出する
裾のクラッシュ加工に秘密あり
ひとつめは最大の特徴である裾のクラッシュ加工。フリンジよりもさらにインパクトのある「ぶっ壊し」により、“あえてのデニム”感を演出しています。
この“あえての”というのは、スニーカーの時にもよく言っているのですが、デニムやスニーカーなどに代表される“ど・カジュアル”アイテムは、気を抜くと単にラクさが前面に出て見えかねません。そこでこれは“あえて”選んで着ているように見せる必要があり、そのためにインパクトのあるギミックを加えました。この裾のクラッシュ加工がその役割を担っています。
▲“あえてのデニム”感を演出する裾のクラッシュ。ちなみにスニーカーも“あえて履いている”ように見せてくれるレザー素材。楽ちんな組み合わせも大人っぽく見えます。
▲スニーカーだけでなく、きれいめな靴とも相性がよいクラッシュ加工。裾のクラッシュにより、力の抜けた気負いのないムードを演出できます。
まっすぐな美脚に見せるため、
目の錯覚を利用したシルエット
2つめのポイントはシルエットです。体のラインを拾わない太めのデニムももちろん好きなのですが、アラフォーの大人体型には、ともするともっさり見えてしまう危険性があります。とはいえ肉感を拾ってしまうスキニーは私の体型的にはもう厳しいのが本音。
そこで採用したのが、細みのゆるやかなフレアカット。太ももあたりはつかず離れずのフィット感ながら、膝下はうっすらとしたフレアになっているので、目の錯覚で脚全体がまっすぐに見えるようになっています。
▲分かりますか? スキニーとフレアをハイブリッドすることで細みのストレートのように見せています。
なぜこのシルエットがいいかというと、これならトップスにボリュームのあるものを着ても、下がシュッと細く見えるし、コンパクトな場合でも全体が細すぎないという絶妙さでとてもバランスが取りやすいのです。
▲細くまっすぐな脚に見えますが、これはハイブリッドなシルエットによる目の錯覚で、自然とそう見えるのです。着用するとわかりますが、パンツ幅自体はそんなに細くはありません。
▲端境期に着ることの多い、ミリタリージャケットやトレンチ、着流しコートのようなアウターの時に、太めのデニムを合わせると野暮ったい印象になりますが、ブーティデニムはパンツ幅が絶妙なのですっきり見えます。
ほっこり見せない「マットブラック」で
オンオフともに使えるシャープさを加味
3つめは色です。デニムはインディゴ系のブルーデニムが一般的ですが、私にとってデニムはブラックが一番使いやすい色。それはカジュアルすぎず、きれいめな着こなしにも取り入れやすいから。
特にこの「ブーティデニム」は裾をクラッシュさせているため、すでにカジュアル度が高いので、バランスを取るためにもかなりマットなブラックにしています。
さらにマリソルオンラインでは販売していませんが、春夏の新色としてオフ白も登場しています。こちらも黒同様使いやすく、これからの季節に活躍します。
▲シャツを合わせたモノトーンコーディネートも、ブラックデニムだからこそモダンさが出て大人っぽく決まります。白シャツにブルーデニムだと私の場合、ご近所スタイルになってしまうので、やっぱりブラックが便利。
▲ジャケットと合わせたきれいめなスタイルも、普通のパンツ感覚で着用できるマットブラックだからこそ。ここでも“あえてのデニム”風の裾のクラッシュが効いています。
いかがでしたでしょうか? 前回販売した時には周りのスタッフからも大変評判がよく、買ってくださった方から「履き心地がすごくいい」「とにかくコーディネートしやすい」というお褒めの言葉を多数いただきました。
それはコットンにポリウレタンが2%だけ入っている柔らかな素材感もありますが、マットなブラックが黒パンツ感覚で着用でき、さらに裾のクラッシュ加工で地味にならないという部分が大きかったようです。
もともと冬の黒ブーティ(ショートブーツ)とつなげて脚に一体感を出すことが目的の一つで「ブーティデニム」と名付けたのでが、春夏はサンダルやフラット、ビーサンまでとにかく合わない靴はない万能さです。
現在、マリソルオンラインにて再販が開始しておりますのでぜひご覧ください!