かつて芸者置屋だったensoは、小町通りの喧騒が嘘のような、異空間に紛れ込んだような感覚に。体と生活と心を整え滞ることなく循環させることをコンセプトにした完全予約制の「kako-a scent-」でオリジナルのホームフレグランスが作れ、また同じく予約制の「enso」でランチが楽しめます。ensoは、円相、演奏からきているそうで、無限やハーモニーの意味があるそうです。
まずは、コージーな白い小部屋「kako-a scent-」で香り遊び、調香体験。直感にフォーカスして32種類のエッセンシャルオイルから好みの香りを選び、体がいま求めている香りを組み立てていきます。どの香りを何滴入れるかでも変わるので、無限の香りが完成します。3名まで一緒に体験できるので、友達同士での体験も楽しそうです！90分の調香後、自分だけの愛すべきルームフレグランスやエッセンシャルオイルは30分ほどで完成するそうです。初めて足を運ぶのなら、このていねいに指導してくれる調香体験とランチ、両方を予約するのがオススメです！ちなみに私の選んだ香りは柑橘多め、薔薇、桂皮、乳香、黒文字などなど。楽しくて時を忘れてしまいます。
ランチは、モダンフレンチをベースに、出汁や発酵食品など和の要素も取り入れながらどこか懐かしい、ここにしかない料理をコースで楽しめます。この日は、大葉と白ぶどうの発酵ドリンクから始まり、鎌倉人参と湯河原蜜柑ビネガーのスープ、蕪とケールにアンチョビのような風味の相模湾発酵しらすをまとわせていたり、熟成したクエにアサリの出汁をたっぷり含んだ海藻、庭の柚子で作った柚子胡椒を効かせた小田原軍鶏の焼きおにぎり、イチゴ味のアイスクリームと求肥、ゆり根のデザートが続きました。湘南ビールの大仏ビールやワインなども選べ、カフェタイムにも軽食やデザートメニューがあるそうです。シェフの藤井匠さんは、昨年夏より自然の多い場所を求めて鎌倉に移住。以前はL’Effevescenceで研修のち、bricolagebread & co.のヘッドシェフを務めていたそう。「鎌倉・湘南エリアは、海の幸はもちろん、小田原の軍鶏やポーク、葉山の鶏肉、近隣の農家さん、山の方で野菜を育てている方もいらっしゃったり素材に困ることはないですね」と、旬を生かした、心を豊かにし、満たしてくれる空間とお料理でもてなしてくれます。酒粕を加えたパンもとっても美味しくて聞くと、bricolagebread & co.時代の同僚の店、藤沢のエコモベーカリーで焼いてもらっているそう。そして、食事が終わる頃には完成している自分だけのルームフレグランスを受け取りました！この、落ち着いた鎌倉らしさのあふれる新しいヒーリングスポットは、ワクワクでいっぱいの心踊る空間でもあります。
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