長女から数えると約10年間に及ぶ保育園ママ生活にも終止符が打たれると思うと、嬉しさと寂しさの入り混じった複雑な気持ちです。
ここしばらくは、園庭で遊んでいる子どもたちを見るだけで、なんだか涙が出てきてしまう毎日でした。
今年は、最後の卒園ということもあり、雨が降らない限り着物と決めていました。
少し前に改めて着付けを習ったのも、卒園に着たかったというのが大きな理由です。
卒園式はあくまで園児が主役なので、母親の着物はあまり華美でないものがふさわしいと言われていますね。私も、控えめな柄行の付下げを選びました。
ちょうど開花宣言のあった桜を思わせる淡いピンクの付下げは、鮮やかな小物合わせなら20代でも着られる一着ですが、アラフォーの私は、くすんだオレンジ色の帯揚げと帯締めでコーデを引き締めてみました。
バッグは、革のバッグと迷いましたが、オーソドックスに和装バッグを合わせました。
着物だと、そんな大人の女性らしさが引き立つ気がします。
髪はストレートアイロンでセットし、ウェットな仕上がりのスタイリング剤をつけてかきあげています。
最近髪をバッサリ切ったので、ボブヘアで和装に合うか少し不安でしたが、全然問題ありませんでした。
今回私は、耳もとが寂しい気がしたのでピアスをつけました。あまりかしこまった式ではないこともあり、特に違和感はなかったと思います。
とはいえ、和装にジュエリーをつけすぎるのはやはりおかしいと思うので、時計はなし、指輪は最低限にしてバランスを取りました。
着物とジュエリーの関係は、お茶席のように明確にジュエリーがダメな場以外、ご自身の感覚に従って良いと私は思います。
(卒園式の後に園庭で遊んで風にさらされたのでボサボサ髪の写真でごめんなさい。)
朝の慌ただしい中、子どもたちに支度をさせながら、着付けもヘアセットも自分でするのは少し大変だったけど、それでも着て良かったなと思いました。
歌や園児の言葉もない、例年に比べ簡素な式でしたが、そんな中でも先生方が工夫を凝らしてくださったのがよくわかる暖かい時間でした。着物で出席することで、先生方に少しでも感謝の気持ちを表すことができたのではないかと思っています。礼を尽くすことにも繋がるのが、着物のまた一つの良さですよね。
あと少しで小学校の入学式があります。お天気次第ですが、また着物にしようかと考えています。