駐ソマリア韓国大使役は、カリスマ的存在の『チェイサー』『1987、ある闘いの真実』などの名優キム・ユンソクさん、駐ソマリア韓国大使館参事官役を『ザ・キング』「大丈夫、愛だ」のチョ・インソンさんが演じています。駐ソマリア北朝鮮大使を『名もなき野良犬の輪舞』「ここに来て抱きしめて」「仮面の王イ・ソン」のホ・ジュノさんが演じ、青龍映画賞・助演男優賞を受賞。駐ソマリア北朝鮮大使館の参事官を演じたのは、ク・ギョファンさん。『新感染半島 ファイナル・ステージ』「D.P.-脱走兵追跡官-」などで高く評価され、この映画でまた新しい一面を見せ、観るものを魅了、青龍映画賞で人気スター賞を受賞しました。注目を浴びたインディーズ映画『なまず』では出演、脚本、編集、プロデュースもという多才、一目置かれる俳優で、ここでも存在感を発揮しています。
リュ・スンワン監督といえば、『ベテラン』で、そのあまりの迫力と臨場感に、劇場の座席に張り付いていた鮮烈な印象は消えることがありません。この作品もしかり。そして、監督が本作に込めたメッセージは、「果たして、戦争と理念は誰のためのものなのか?と問いかけたかった。私たちが共に生きていくには憎悪を止めなければいけません」といいます。そんな問いかけが、確実に深く届く映画です。