暑い。皆さんはお元気でしょうか……。
諸事情ありブログ内容がまったく気持ち悪かろう方向にいっておりますがファッションの片手間に、もう手持ち無沙汰でやることがなく辛い時分にこのブログを思い出してくださったら本望です思い出してお願い。
会場 東京国立近代美術館
初耳のお名前、リヒターってことはドイツの方かしらん?くらいの知識で情報を求めて様々なWEBサイトを熟読。美術館勤務という肩書は所詮「単に勤務している人」である(あくまで私に限っての場合)。
“ドイツ・ドレスデン出身の現代アートの巨匠、ゲルハルト・リヒター(1932~)"とのことで、御年90歳の現役アーティストである。しかも最新作を引っさげて、東京では初個展(日本では16年ぶり)というではないか。現役のアーティストによる美術館個展とはいうのはなかなか貴重な気がして、いそいそと竹橋くんだりまで推参。
彼の経歴などは検索すれば豊富に素晴らしいサイトが存在するので割愛するとして、公式サイトの作家近影にしばし恐縮。眼光鋭い御仁である。
リヒターの60年にもおよぶ画業が見られるとあって、点数も多く、歴史ある近代美術館において圧巻のプレゼンテーションが繰り広げられていた。
リヒターの作品において印象的なのは独特の技法だ。実際の写真を精密に模写したのちにイメージをぼかしていく「フォト・ペインティング」というそれは、今見ているものを確実に認識しようとする人間の性を浮き彫りにされた気になる。ピンぼけ写真を見せられているような絵画にしばし直立。 いや立っててもピントは合わないのだけども。この「じっと見る」というのがキモだ。元来私は絵画を見ているようで見ていないのかもしれないと気づかされる。
会場 東京国立近代美術館