ところで、監督がこのコラムのインタビューで推薦してくれた冷麺のお店には、その後私も通うこととなり、今、とても恋しいです。
昨年韓国で話題をさらった『キングメーカー 大統領を作った男』実話ベースの劇的政治エンターテイメントが出色
6月、7月と、韓国映画の話題作が次々と日本で公開され、このコラムでも紹介しましたが、8月12日(金)には、百想芸術大賞で監督賞、最優秀男性演技賞、男性助演賞を受賞した話題作『キングメーカー 大統領を作った男』が公開されます!監督は、このコラムで2018年に『名もなき野良犬の輪舞』のプロモーション来日時にインタビューにこたえてくれたビョン・ソンヒョン監督。マリソル世代の才能溢れる監督による迫真の新作です。
ビョン・ソンヒョン監督にお話しをうかがった頃に、政治映画の脚本を書き終え脚色をしていると言っていたのが、この『キングメーカー 大統領を作った男』。韓国のゴールデングローブ賞といわれる百想芸術大賞で、群雄割拠の魅力あふれる作品の中から監督賞を受賞したこの作品、主演のソル・ギョングさん(『名もなき野良犬の輪舞』でも主演)、助演のチョ・ウジンさん(『ハード・ヒット 発信制限』「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」)が、それぞれ賞に輝いたのも納得です。物語は、政治家の金大中(キム・デジュン)と彼の選挙参謀だった厳昌録(オム・チャンノク)の実話をベースに、大統領選の裏側を赤裸々に描いていて興味深いです。重さの中にも軽やかさもあり、「無骨ではなく洗練された選挙の話を描きたかった」という監督の、映像に見惚れ、演技に圧倒されます。独裁政治打倒を理想に掲げるソル・ギョングさんが扮する政治家キム・ウンボムとイ・ソンギュンさん(『パラサイト 半地下の家族』「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」)の演じる「選挙の奇才」ソ・チャンデの、次第に揺らぐ関係も見どころ。1960年代、1970年代が舞台なのですが、細部に至るまで色の温度や美術も素晴らしく、なんと小道具の80パーセント以上制作し、時代に合わせてヴィンテージレンズや異なるフィルターを使ったともいい、監督の繊細なこだわりに合点がいきました。ぜひ、劇場で見て欲しい、映画で表現する芸術の良さをすべて束ねたような、そんな作品です。
ところで、監督がこのコラムのインタビューで推薦してくれた冷麺のお店には、その後私も通うこととなり、今、とても恋しいです。
ところで、監督がこのコラムのインタビューで推薦してくれた冷麺のお店には、その後私も通うこととなり、今、とても恋しいです。
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