大昔に「サバサンドという名物がある」と聞いて以来、
いつかは食べてみたいと憧れつづけていました。
なんだったら、サバサンドを食べるために
はるばるイスタンブールまで来たと言って
過言ではない。
兎にも角にも
サバサンド!サバサンドを食べるぞ!
ガラタ橋のたもとで売っている」という情報と
GoogleMapを頼りに、ズンドコ歩いていきます。
夕方、なぜだか人でいっぱい!!
観光客ではなく、地元の人っぽい。
なんかイベントあるの?と思ったくらいの人出でしたが
特にそういうことではなく、
みんな海を眺めたり、
ストリートミュージシャンの演奏を聴いたり。
眺めながらサバサンド」
実際は
眺めながらサバサンド」
金角湾はヨーロッパ側に食い込んでいるので
サバサンド・エリア(魚のマーク)から
見える土地は、すべてヨーロッパです。
実際は大きく分けて、
以下の三ヶ所があります。
自分がガラタ橋の南側にいて
北側を向いているとして、
②ガラタ橋の下の左側
③ガラタ橋の左側に係留されたボート
①と②は、その通路に設けられているレストラン。
意外にかなり広くて、ちゃんとしたテーブルがあります。
①よりも②のほうが、③のボートが並ぶ光景と
夕日が眺められるのでオススメ。
ボートの上でサバを焼いている店は
③なのです!
なので、③を目指してレッツゴー。
釣ってすぐに舟の上で焼いて食べていた、
というのが本来のサバサンドであり、
③のボートはそれを標榜していますが、
外ヅラだけが形骸化しているのは
おそらく古今東西の名物あるある。
一応ボートの上で仕上げの焼きを入れてはいますが、
サバはその辺の海で獲れたものではないはず。
そして、エミノニュのサバサンドは観光地化されすぎていて
全然美味しくない、というレビューが多いのも
また現実。
私、エミノニュのサバサンド、
どえりゃー美味しかったです!
柔らかいバゲットのようなパンに、
サバとレタスとタマネギが挟まっています。
ご覧のようにパンがかなり分厚くて、
それを残念がっているレビューも多いのですが、
このパンがクセのない、ちょうど良い美味しさで、
サバともよく合う!
食べていてパンが多すぎて困るということはなかったです。
写真撮り忘れちゃったけど、
各テーブルにレモンビネガーのボトルが置いてあって
好きなだけ振りかけて食べます。
サバは全然生臭くないし、
生タマネギとレモンの香りが加わって
とってもエキゾチックな味。
テーブル間を回っている店員さん。
「トゥルシュ(Turşu)」という名前の
トルコ風ピクルスは、ビーツが入っているため
こんな鮮やかな紅色なのだそう。
このピクルスをつまみ、
漬け汁をすすりながらサバサンドにかぶりつくのが
通の食べ方なんだって!
そういうの、好き~!
地元の人が好むサバサンド屋さんは
ガラタ橋を北側に渡ったところにある
魚市場のあたりに多くあるらしい。
残念ながら今回は時間が無かったので、
次の機会があったら、そちらにも行ってみようと思います。
日本で手に入る食材でレシピを再現してみました。
なかなかそれっぽく作れたので、
満を持してレシピを公開します。
<イスタンブール風サバサンドの作り方>
塩サバ、フランスパン、レタス、玉ネギ、レモン、酢、胡椒、YouTube
■作り方
①塩サバをたっぷりの油でじっくり揚げ焼きする。
よく焼けると背骨も骨せんべい状態になって食べられる。
②レタスと玉ネギを適当に切る。
③トーストしたフランスパンにサバと野菜を挟んで胡椒を振る。
④レモン汁に酢を少し加えたレモン酢を好きなだけかける。
⑤YouTubeでイスタンブール紀行を観ながら食べる。
大手パンメーカーが出しているような
柔らかめのフランスパンを使う方が
それっぽいです。
お試しあれ!