伊藤真知・エディター
Tシャツは得意ですが、「ロゴT」となると話は別。毎年、夏になると必ずといっていいほどファッションの企画でも取り上げられ、ライターとして記事を書く機会も多かったのですが、もう何年も、何百枚も見ているはずなのに、自分に似合うものを見つけるのはむずかしくて……持っているのはほんの2~3枚です。
大人が着るならロゴの書体は細いほうがいいとか、たとえば生地がベージュで文字がブラウンのように、ロゴが目立ちすぎない配色がいいとか。でもスタイルアップの観点からいえば、むしろロゴは強い色で、胸元の高い位置にどーんとあるほうが目線が上がっていいとか……答えはいろいろあります。それらはどれも正解なのですが、私の場合、もっと初歩的な問題で……。そもそも「ロゴT」を着るのが恥ずかしい!
小柄な体型もあって子どもっぽく見えそう、というのがいちばんの理由ですが、大きいロゴであればあるほど出てしまう“ドヤ感”も苦手。いまはマスクで隠れがちとはいえ、しっかりメイクした顔に大きなロゴが来るとどうしても印象的になりすぎてしまうので、いっそ潔く胸にちょこん、くらいのほうがいいのかも。
でもって、実際に小さな胸ロゴのTシャツにトライしてみたところ……一見、ロゴTとしてはちょっと物足りない気がしていましたが、派手すぎず、それでいて適度に華やかさがあってとても着やすい! とくに今どきのオーバーサイズのTシャツの場合、両胸いっぱいのロゴだとカジュアルすぎたり、ボーイズライクに転びがちなことも多いですが、ロゴが小さめなら形がゆるくても上品。地色がダークカラーならなおのこと大人っぽく、スマートに着られる気がしました。
▲こぶし大くらいの控えめなロゴでも、無地Tにはない華やかさが。色ロゴでも主張しすぎないので、アクセやメイクとも喧嘩せずに楽しめるのもいいところ。
そんなこんなで顔に近い前のロゴは、さりげないほうが使いやすいのですが、そもそも「ロゴT」を着たいという時点で、いつもよりテンションの上がる服で無難なコーディネートをリフレッシュしたい!という想いがあったはず……。だったらこんなふうに、思い切って“後ろ”でパ~ッと行くのはどうでしょう??
↓↓
控えめな前ロゴとは対照的に、大胆すぎるバックロゴ。でもギャップフェチの私としてはこの意外性……かなり好きです(笑)。着てみて思ったのですが、バックプリントというのはかなりハードルが低め。前だとなかなか挑戦しづらい大きさですが、後ろなら不思議と取り入れやすく、むしろさっぱりしがちな後ろ姿のアクセントになっていい感じです。ロゴ以外に風景写真やイラストなども試してみましたが、どれも“後ろ”なら全然アリ。背中が小さく、体がきゃしゃに見えるのもバックプリントの大きな魅力かと!
▲背中の高い位置から始まるロゴは、目線アップにも効果的。ビーサンでもバランスよく着こなせます。
ということで今回、購入したロゴTは……
「フリークスストア」のTravel Mag TEE ¥4,994
苦手だったロゴTを“好き”に変えてくれたのがこちら。ロゴの可愛さやバランスもさることながら、大人っぽく着られる墨黒のようなグレーも理想的。ロゴもネイビー寄りのブルー×オフ白と、ちょっぴりレトロでニュアンスのある色合いに惹かれましたが、どれもベーシックカラーなので使いやすさは抜群です!
ヴィンテージっぽい厚手の生地感や、着心地のいいゆったりとしたシルエットも今っぽさにひと役。パンツはもちろん、ボリュームのあるスカートなどに合わせても、ちょうどいい外し役となってくれそうです。
▲ロゴの文字色に合わせて、スカートはネイビー、靴&バッグはオフ白でリンク。色数を少なく抑えれば、多色使いのロゴTも品よく着こなせます。
今回ご紹介したのはこんな一枚でしたが、ロゴは雰囲気や顔立ちによっても合う、合わないがあると思うので、書体や色はお好きなものでよいですし、バックプリントもお仕事などシーンによってはむずかしいこともあるのでお好みで。でも私のようにロゴTが苦手だったり、着たことがないという方は、ぜひ“小さな胸ロゴ”から挑戦することをおすすめします。おかげさまでコツがわかったし、夏だし、ちょっと変わったデザインでも遊びたくなってきました。ということで、手ごろな「フリークスストア」でもう一枚!
「フリークスストア」のPEZ 9dispenser T-shirt ¥4,994
「PEZ」!!!(笑) ではまた~!
*次回は7月17日公開予定です