ちょっと夕食をとろうと、ミュンヘン中央駅(ハウプトバンホフ)の目の前にある評判の良いレストランに入ったばかりでした。
店内のテーブルはまだ2割程度の埋まり具合で これから徐々にディナーで賑わいつつあるといった感じ。
ドイツ人のお客様が殆どで、皆、入口付近の窓際のテーブルを好んで着席していた。
たまたま私たちはチャーミングな調度品が飾られている中央ゾーンのテーブルにいました。
まだ着席して間もなく、ウェイターから飲み物のメニューを渡されて目を通した途端の出来事でした。
店の外や窓際のテーブルの客達が雪崩のようにどわーっと真剣にこちらに向かって走ってきました。
その様子をみてビックリしつつ、ただ事ではないことは瞬時に把握出来ました。
耳をすますと、ヤツが来るとか、そんな事を叫びながら走って来る人が。
人波に合わせて走りましたが、なんと2回も転んでしまいました。
(Red Cardのデニム、膝のところが衝撃で破れてしまいました。まだ旅の始まりなのに…)
裏口から敷地の中庭に出て待機し、周りの人達と状況を確認していると
とりあえず、事態が収まったとのことで店内に戻り、iPhoneでYahoo!のドイツのサイトをチェックしました。
赤字で「ミュンヘン市内のショッピングセンターで乱射、15名殺傷 犯人は逃走中(当時)」との速報が出ていて、残念なことにデマではなく事実である事を確認しました。
すると また、先程と同じように人々が走って押し寄せ避難して来ました。
私たちもまた必死に逃げました。
当時、事件の性質からか、情報がきちんと公開されていなかったのでしょう。
複数犯の可能性がある、とのことでこれまでのテロ事件のように何があっても変ではないのだろうな、とか、
何でこのレストランが?でも、パキスタンのダッカでも最近、レストランが襲撃されたし、中央駅目の前のこの辺りで一番良さげなレストランだから?かな??など、いろいろ思いながら、
そして周囲の人達と相談していました。
(聞くところによると、カールス広場あたりに銃を持った人が現れて発泡しているとのこと。こちらに向かっているらしく、皆逃げているとか)
警察も公共の交通機関は閉鎖して捜査網を広げて捜査網していましたが、ミュンヘンは広くてなかなか困難とのことでした。
結果は、犯人は単独犯で自殺とのことですが、ミュンヘンの人達は眠られない夜を過ごしたと思います。
※おそらく、後でニュースをみたら、警察が銃を構えて完全武装で市内に現れていて、市民に気をつけるように指導したことによるパニックであたかもそこにテロリストがいると思い込んだ人達も多く、逃げ惑う人がレストランにまで来たのかと。
しかしながら、私達の周りの人達の事だけですが、とてもドイツ人は冷静でしたし、こんな状況ですが、とても親切でした。
助け合うとかではなく、お互いに気にはかけつつも皆それぞれが判断して行動する感じ。
さすがです。matureです。
良かったこと: 主人が転んだ私を一生懸命に助けてくれたこと。