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「遺伝子検査」【ケビ子の乳がん・ニューライフ vol.17】

第17回目 「遺伝子検査」アンジェリーナ・ジョリーってやっぱりすごいぜ!

久しぶりの通勤電車。腕が上がらずリュックをしょって乗車するも嫌がらせを受けて滅入るケビ子。おでこに乳がんと書きたいくらいだよね!

乳がん・ニューライフ (第16回はこちらから)

第17回は遺伝子検査の話。

【アンジェリーナ・ジョリーの予防切除】
手術から数週間後、病理検査の結果も出た際にこれまでも何度か説明があった遺伝子検査をやってみることにした。


がん保険の給付金が思ったよりも入りそうなのと、今回の病気に関する検査など自分が必要と思ったことはお金を理由にやらないということはしたくないなと思い、説明を受けて納得した上でお願いすることにした。


乳がんの遺伝子検査と言えば、アンジェリーナ・ジョリーである。
彼女は2007年にお母さまを乳がんで亡くし2013年にアンジェリーナ本人が乳がん遺伝子検査を受けた結果、BRCA1の遺伝子変異が分かり、乳がん予防のために両乳房の切除手術を行ったという。このニュースは当時衝撃であった。まだ病気じゃないのに検査を受けて遺伝子的にむむむだからって胸を取っちゃうとはジョリー??大丈夫なの??と驚いたものだ。


どうもこのニュースをきっかけに乳がんの遺伝子検査は認知が広がったということなので、ジョリーよ、私からもお礼を言いたい。


「遺伝子検査」【ケビ子の乳がん・ニューライフ vol.17】_1_1
【遺伝子検査の結果】
検査前日、なんとなくのイメージで血をきれいにするものを食べたいなと思い立ち小松菜を一袋丸ごとお浸しにして食べた。
ただなんとなく血がきれいになるような気がしたのだが、結果としてお腹が張ってしまい、こんな不快な状態で遺伝子検査を受けることになるとは、小松菜を恨んでも恨み切れない状況となった。


病院の予約時間ほぼぴったりに番号が点滅し、診察室に入った。
先生から「今日は遺伝子検査です。いいですね?」と確認されたので、念のため「昨夜小松菜を食べ過ぎてお腹に小松菜が居座っています」と懺悔したところ、笑われたあげく「全く関係ありません!」と言われた。


全く関係ないとお墨付きをもらったのだが、それでもやはり、こうした検査の前に何か偏った食べ物をたくさん食べるなどそうした行いは厳に慎む必要があるなと肝に銘じた。


遺伝子検査そのものは血液検査となる。
小松菜成分を多量に含んだ血液が抜かれて終了した。
検査結果に小松菜陽性と出たらどうしようかと不安が募る。


採取した血液をアメリカに送って検査をし、結果が出るのに1か月ほどかかると言われた。なるほど大変な検査だ。
一か月後、検査が出るころに予約を取っており、前回の診察時からホルモン剤を飲む治療も始まったためその経過や副作用などの報告をした後に遺伝子検査のレポートをもらい、結果を聞いた。


遺伝的結果:陰性、臨床的に有意な突然変異は確認されていません。
「つまり今回の私の乳がんは遺伝性ではないってことですか?」
「そういうことになります」
「遺伝性ではないということは、どういったら良いんでしょうか、突発的に乳がんになった、ということでしょうか」
「そういうことになります」


突発的に乳がんになったという表現が正しいとは思わないが、その時はそうした言い方しか浮かばずそのまま先生に聞いてみた。
遺伝性ではない。「私のせいでごめんね」と言っていた母ちゃんは無罪確定となった。よかった!


【遺伝じゃなかったら何が原因だろうか】
しかし、である。そうなったらそうなったで別の犯人捜しをしたくなってしまう。
食生活の乱れか、飲酒か、睡眠不足か、ほかにも何かあるか、肥満か、あ、あ、あ、あ
こうだから乳がん、という答え探しをしたくてたまらないのだが、医学的に因果関係が証明されているものはほぼないのだそうだ。


乱れた生活、身に覚えアリのため生活の見直しをしていかないとならないなと強く誓った。
だって遺伝性じゃないんだもん。俺の何かがああしてこうしてこうなったってわけなんだもん。チェーである。


レポートは英語で書かれたもので、私に渡されたものは患者用コピーと書かれたごく簡単な内容であった。
検査項目がずらーっと並んで説明があるものかと思ったが、「遺伝的結果:陰性」これ以上の情報はほぼないというものであった。


ひとまず遺伝性ではないことを家族に報告した。
「あら~」と言うほかに言いようがない感想をもらって、はてこの検査はやった意味があるのだろうか、なかなかの大金だったのだが?と自問自答しつつ、いや、母ちゃんが安堵したのだから値段相応の安心を買ったのだと自分を納得させた。




つづく


※次回【Vol.18】は8/26公開予定です。




※この記事はケビ子さんの体験に基づいて書かれており、2021年12月当時の情報をもとにしています。
治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません
カモチ ケビ子
43歳で結婚、47歳で乳がん。
心配性の夫、奴さん(やっこさん)はなぜか嬉しそうに妻の世話を焼いている
Instagram(@kbandkbandkb)ピンクリボンアドバイザー(初級)資格保有

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