☆お話をうかがったのは…
快眠セラピスト 三橋美穂さん
ノンレム睡眠&レム睡眠の2つが十分にとれると脳も体も休まる
「よい睡眠がとれているかどうかは、日中にイキイキと過ごせているかで診断できます。午前10時から12時までは脳の覚醒度が最も高い時間帯。この時に疲れや眠気がなければよい睡眠がとれていると考えられます。疲れや眠気があったら睡眠の時間が足りていないか、質が悪いということです」
眠りの質を決める大きな要素が睡眠の種類だとか。
「睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があります。レム睡眠は、体は休んでいても脳は活発に動いている“体の眠り”です。一方、ノンレム睡眠は浅い睡眠から深い睡眠まで4段階あり、この睡眠中は脳も休む“脳の眠り”です。就寝するとノンレムの浅い睡眠から始まって徐々に深くなり、最も深い眠りに入ります。この時傷ついた細胞を修復したり、免疫力を高める成長ホルモンが分泌されます。そしてしだいに眠りが浅くなり、今度はレム睡眠に入ります。この時記憶の整理が行われ精神的ダメージが回復します。睡眠中はこのノンレム睡眠とレム睡眠がセットで70〜110分周期で繰り返されますが、2つの睡眠がどちらも十分にとれていると体と脳の疲労がとれ、よい睡眠と言えます。そのためにも睡眠は7時間前後が理想的な人が多いので、平日でも最低6時間はとりたいところです。また睡眠の質を知る目安になるのが“睡眠効率”。実際に眠っていたであろう時間÷寝床にいた時間× 100で計算し、85%以上なら質のよい睡眠と言えます」
この条件、クリアしている人、少ないのでは? 以下からはマリソル世代に多い睡眠悩みを解決する方法をご紹介。睡眠時間がとれない人も早速実践して質を高めて。