ご自身もおしゃれで、お会いするたびに「今日も素敵な佇まい・・」と刺激を受ける方の一人です。
このたび、出版された本を手に取ったとき、装丁にまずは「坪田さんらしい・・!」と思いました。
ファッションだけでなく、インテリアにも造詣が深く、モノの手触りや色味を大事にされている感じが、紙の素材や色使いなどにいたるまで、いかんなく発揮されていたからです。
どうしてもスマホ写真ではパーフェクトには伝わりづらく申し訳ないのですが、大人っぽいカーキ色を基調にし、数字や欧文にさりげなくゴールドをあしらわれた表紙は、ずっと眺めていたくなる豊かな佇まい。
手元に持たれているファブリック調のA VACATIONのバッグに、大人のおしゃれ心がギュッと凝縮して。
帯にもある通り、この本が次々と解明してくれるのは、「こなれ」の正体。
どうして雑誌に載っているモデルさんが、ファッション写真が素敵に見えるのか。
その雰囲気をまるごと、真似したくさせる魅力とはなんなのか。
それがひとつひとつ、丁寧な文章で解き明かされる。
そして、私たちもすぐに取り入れられるものとなる。
そんな“文章の力”というものにも、改めて頭が一緒にほぐされていくような気持ちになり、
胸の中にあったものをスルスルと言葉にしてもらえたような快感を味わいながら、何度もうなずきながら読み進めました。
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中身をチラ見せ。スチーマーが出てくる理由とは・・?!
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スカーフなど巻き物使いは同系色で。目からウロコのアドバイス
美しいビジュアルを眺めていると、早くその中身も知りたくなってしまって、ついつい私は一気読みしてしまいました(笑)。
ですが例えば朝起きてから、または夜寝る前などに1つ、2つずつなど大切に読み進めていくのでも、だんだんとおしゃれかつキレイな人になれそうです。私も2度目はそんな読み方をしてみようと思っています。
タイトル脇にある言葉「40歳からのFashion & Beauty Method」にあるように、ファッションだけでなく、スキンケアやメイクについても発見となる文章が満載です。
世にあるビューティー誌はどうしても自分たちより若い世代のモデルが多くて、トレンドの取り入れ方ひとつとっても、どこまでやればいいのか実は分かりづらくて・・結局はルーティーンのメイクに落ち着いてしまう、という方も多いのではないでしょうか。
そんな迷いにも、実体験とともにわかりやすくアンサーを伝えてくれます。
ファッションもビューティーも、両方をうまく融合させながら。
気持ちよく無理なく、自分を受け入れながらも襟をしっかりと正すきっかけになる・・そんな素敵な本だと思います。
ぜひこの秋、アラフォーこそ“読書棚”に加えてほしい1冊です。
Marisol編集長ウド