乃木坂駅から直結の好アクセスが魅力のひとつ、国立新美術館。
現在開催中の「国立新美術館開館15周年記念 李禹煥(リ・ウファン)」展が、残り会期一か月を前にして一部撮影可能になったとのことでさっそくコソコソと向かったのでした。
李禹煥
会 期 2022年8月10日(水)~11月7日(月)
会 場 国立新美術館 企画展示室1E
毎週火曜日休館
開館時間 10:00~18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
巡回情報:
兵庫県立美術館:2022年12月13日(火)~2023年2月12日(日)
※最新情報は美術館のHPまたはSNSをご確認ください。
土日、特に会期終了に近づくにつれて人は多くなりそうな気配です。
落ち着いて撮影したい場合は、平日がおススメです。
会場に入ると「李禹煥鑑賞(リウファン)ガイド」が置いてあります(自由にいただける模様)。ホームページにもすでにこのガイドのPDFがありました。
李氏の生い立ちをわかりやすく漫画で紹介していて、絵柄もかわいい。
これならお子様にも、そして私にも理解できそうです。実際帰りの電車で熟読して、李氏の作品に対する思いに想像を巡らせました。
しかしながら記憶力の乏しい私の脳裏にも容易に焼き付くほどの鮮烈なインパクトを残す作品の数々が展示されています。
李禹煥(リ・ウファン)氏の作品は石やガラス、木、金属などの「もの」が空間に配置される作品が多く、広い展示スペースにこれらが秩序を生んで存在している様は圧巻です。
このアーチを見終わると、撮影可能エリアに(一部撮影不可の作品もあり)。
《点より》《線より》《対話》《応答》といったシリーズの絵画が中心に並びます。
壁に直に描かれたシルバーのストローク。
たったひとりで静謐な時間をすごしているかのような錯覚を覚えます。
無加工の石と無彩色の絵がセットになっていると宇宙からの交信がはじまるような……頭からアンテナ生えてきそうです。
現場そのものがアート作品となる李禹煥展、非日常空間を体験したい方にもお勧めです。