熱海の魅力をアートで再発見できるショートトリップ!
1500年ほどまえから親しまれてきたという、海中に湧く湯の熱海温泉。「リゾートは世界の窓」とは言い得て妙、世界中の旅行者が集う場所には抗えない魅力があります。「熱海の魅力をアートで再発見して欲しい」という想いが伝わる芸術祭「ATAMI ART GRANT 2022」に出かけてみました。
まずは、期間中に何度も使える作品鑑賞パスポートを手に、街中にあるアート鑑賞スタート! 1919年に築かれた熱海の三大別荘と言われてきた起雲閣や、地元の人々にも親しまれている熱海魚市場、来宮神社、高台の薬膳喫茶gekiyaku、合宿所yutorieなどを巡りました。ちょうど秋のバラの咲くACAO FORESTで、隈研吾設計のガラス張りの絶景カフェ「COEDA HOUSE」に寄ってから、園内の作品を楽しむのもよしです。パスポート提示で入園料が1,000円になります。そして、メイン会場となる42組のアーティストの作品が集まるACAO SPA & RESORTへ。昨年宿泊営業を終了したHOTEL ACAO ANNEXの空間を生かしたインスタレーションはどれも圧巻です。ロビーエリアには松田将英「The Big Flat Now」や、飯川雄大の作品「デコレータークラブ 新しい観客 彫刻の森美術館↔︎ATAMI ART GRANT 2022」などが。UAE(アラブ首長国連邦)と日本の外交関係樹立50周年を記念した展覧会「East-East:UAE meets Japan Vol.5,Atami Blues」も開催されていて、真珠採りの歌などが流れるサロン・ド・錦鱗でハシル・アル・ラムキの「Lucy」などを展示しています。アーティストたちが熱海に長期滞在して制作した作品もあり、興味深くもあります。また、今回は、NFTを活用したスタンプラリーも開催していて、NFTは米澤柊と岸裕真によるコラボレーション作品です。
アートの渦に浸ったあとは、HOTEL ACAOに泊まるのもお勧め。窓からは太平洋の大海原と初島、大島。野鳥のさえずりと岩に砕ける波の音。温浴施設スパリウムニシキのインフィニティ温泉も絶景で、湯がフレッシュだからか、気泡がまとわりつく、海のミネラルたっぷりの美肌湯。海風が心地よい朝風呂の後、レストランボヌールでの海を眺めながらの朝食も贅沢。ムニュ・プチ・デジュネの、フレーバービネガー、ヨーグルトスムージー、丹那牛乳、究極の静岡県沼津・西浦みかん寿太郎のジュース、生ハムの下に富士山西麓・朝霧高原の卵の半熟卵、13種類の野菜やモッツアレラが隠れたサラダコートダジュールに舌鼓! 海の近くにいるだけで、心が落ち着くというのにも納得です。秋のショートトリップに是非!
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ハシル・アル・ラムキ「Lucy」
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松田将英「The Big Flat Now」
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丹波優太 X KEITA MARUYAMA「錦ヶ浦 かぶき者らが 夢の跡」
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Lamya Gargash「Majilis」
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森山泰地「濡れることについて/About get wet」
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岸裕真「Tide / Time」
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高橋洋平 X 小田佑二「Reflections」
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髙木彩圭「無声の詩」
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大野光一「遠くにみえる、何もみえない」
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大野光一「遠くにみえる、何もみえない」
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薬膳喫茶gekiyaku、合宿所yutorie
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熱海ビール・アーティストコラボレーションラベル