今回は10月末にマドリードにて開かれたお祭りについて書きたいと思います。
タイトルの通り、首都マドリードの道路を2000頭以上の羊と100頭以上の山羊が数時間に渡り行進するという、何とも風変わりで圧巻な景色が広がるお祭りです。
■どんなお祭り?起源は?
トラシュマンシア=冬の間に家畜を南に移動させること。移牧。
古代の羊飼いの移牧ルートにマドリードが位置していることから、このお祭りは1994 年に始まりました。
農村遺産に敬意を表し、生物多様性の保全と気候変動との闘いを提唱する目的もあるそうです。
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マドリードの観光スポットでもあるマヨール広場 : plaza mayorも威風堂々と行進していきます。
■そしてお祭り当日
毎年ニュースを見て「あぁ今年も逃した…」となる私たち。
今年は絶対に逃すまいと、数か月前に日程を確認し即カレンダー登録。
ルートチェックも抜かりなく。
当日は日曜にもかかわらず起床後すぐにドタバタと外出し、如何にもスペインらしくチュロス屋さんでコーヒーと揚げたてチュロスをテイクアウト。
目当ての穴場スポットに着くや否や、「まずは腹ごしらえだ」とサクサクもぐもぐチュロスを頬張り、今か今かと待ち侘びること30分。
ついに始まりました!
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中世ヨーロッパらしいボリュームのあるスカートと頭にはスカーフ。
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楽器を演奏するグループも。ほのぼの。
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木靴の裏には4つのスパイクが。
楽器を演奏している人たちも。
足元の木靴が見えますか?(写真右上)
牧草地の土や泥に埋もれないように、高さのあるスパイクが付いています。
所謂、私を含めた外国人が想像する“ザ スペイン”とは若干違うのではないでしょうか。
国土はほぼ日本と同じスペインですが、地域ごとの色が強く言語や法律、習慣は様々です。
宗教の面から見ても、過去数百年に渡りキリスト教とイスラム教の時代が交互に訪れるなど、宗教施設や建造物からもその時代の色濃い軌跡が残されていることが垣間見れます。
…とか何とか回想していると、
ついに!本日の主役のひつじ!HI・TSU・JIが!
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ついに羊たちがやって来ました!
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首のベルをカランコロンと鳴らしながら。
首に下げたベルをカランコロンと鳴らし、時にメエェと鳴きながら目の前を歩いていく愛おしい羊たち。
生憎のお天気で小雨がぱらつく中でしたが、文字通り大人も子どもも大興奮!
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¡Hola! 時には渋滞につき立ち止まったり。
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あっと言う間に最後尾。
2000頭以上と大所帯でしたが、あっと言う間に最後尾になりました。
その後も彼らの行進は続きますが、私たちはいくつかの用事を済ませるために他の場所へ。
数時間後にマヨール広場へ行ってみると、ちょうどタイミング良く復路を行進中でした。(写真下)
この日本語のブログをご丁寧に翻訳機能を駆使し、英語やスペイン語に訳して楽しく読んでいる人がおりまして。(身内ネタ)
日英の翻訳レベルは大分高いのですが、日西だと毎回怪しい箇所が出てくるため、都度確認の問合せを頂くのです。
毎回楽しみにしてくれるのは嬉しいのですが、ブログを書きながら『ここは誤って翻訳されるだろうなぁ』と思いながら書く習慣が出来てしまいました。笑
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