坪田あさみ エディター・ライター
マリソル世代にはちょっと懐かしい
チュールスカートの新しい着こなし方とは?
ちょうど10年ぐらい前に大ヒットしたチュールスカートを覚えていますか? マリソル世代なら30代前半ぐらいでしょうか、“大人かわいい”という謳い文句とともにチュール素材のスカートが大人気でした。当時はふんわりとしたバレリーナ風の、甘めなテイストのスカートを、ミリタリージャケットなどと合わせてカジュアルミックスする着こなしが定番でした。
そのチュール素材のスカートが今季プチリバイバルしています。もちろん当時とはデザインも着こなし方も全く変わっていますので、今季新たに購入した一枚を使った私なりの着こなし方でご紹介したいと思います。
今季チュールスカートをAP STUDIO にて購入。
▲ふんわりギャザーなしのナローシルエットが以前とは大きく違うポイント。チュールですが全く甘くなりません。そしてブラックではなく、チャコールグレーなのもとても着回しに便利なのです。
何が大きく違うってこのスカート「チュールのみ」なのです。つまり裏地なし。スケスケ! 以前に流行ったものは、下にパニエのようなボリューム感があったり、裏地がついていたりと、透けないのでスカートとして一枚で着用することができ、コンサバティブで甘めのテイストでした。このスカートはご覧のようにスケスケなので、一枚では絶対着用できません。今季大流行中の「重ね着前提」のアイテムとなっています。ではどんな風に着こなすのか? 実際に色々と着回してみました!
着こなし方、その1
デニムやチノパンなどの上に重ねる
▲ダメージありのブルーデニムの上に重ねました。MとLのようにサイズが2種類売られていましたが、パンツの裾を少し見せたかったので、あえて短め丈のものを選びました。黒だとこうしたデニムと重ねた時にコントラストがつきすぎますが、チャコールなので緩やかに色がなじみます。
あまり透けさせたくない時は、黒いデニムやレギンスなどを重ねるとより簡単です。
▲ブラックデニムと重ねたパターン。もちろん黒のボトムならニットパンツやジョグパンなどとも簡単に合わせられます。
▲よりカジュアルにレイヤード感を出すならチノパンと重ねて。スケスケなのでおもしろいですね。テイストミックス感が楽しめます。以前某ブランドの展示会で披露されていたレイヤードを真似てみました。
着こなし方、その2
ニットワンピースの下に重ねる
パンツの上に重ねるのはもちろんですが、今度はワンピースやスカートの下にも重ねてみます。今の季節ならニットワンピースが相性抜群です。こちらはちょっとフェミニンになります。
▲カーディガンタイプのニットワンピースは前が開くので、チュールを見せやすくなります。ここでも裏地なしのナローシルエットがいい仕事をします。つまりペラペラのチュール一枚なので着膨れなし、すっきり決まるというわけです。
▲後ろスリットのニットワンピースと重ねるとこんな感じ。歩くとチュールが顔を出すので、後ろ姿で遊ぶことができます。
着こなし方、その3
短め丈のボトムの上に重ねる
さらにインパクトを出すならチュールの下に脚の出る丈のタイトスカートを合わせます。こちらはモード感が加わります。
▲タイトスカートが裏地代わりといった感じの着こなしです。世代によってはショートパンツと合わせてもいいですね。脚の透ける面積が多いとモード感のある着こなしになります。
▲脚の透けを少なくするなら、短いボトムとロングブーツを合わせればOK(タイツ合わせでもいいですね)。大人のシンプルカジュアルにすることもできます。
いかがでしたでしょうか?
今季はとにかく「透け」が気になっているのですが、トップスにせよボトムにせよ、透けアイテムは決して一枚では着られないからこそ「何と重ねるか」を考えねばなりません。ゆえにおしゃれの幅が広がっておもしろいのです。今年はそうしたアイテムが豊富ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
最後におまけ・・・
▲中のキャミソールをあえて透けさせる着方が基本ですが、上にジレやベストなどを重ねて、袖だけ透けを見せる着方もお気に入りです。
今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
*12月は番外編が12月9日(金)、16日(金)、23日(金)の3回に渡って公開予定です。お楽しみに!