☆狙え豪華賞品☆ ドリアンスイーツ開発コンテストに応募してみた。

これは、ドリアンを日本で普及させるというミッションを担い、スイーツ開発に半日を捧げた一人のアラフォーの記録である。

ある日、目に留まった一枚のお触れ書き。

ドリアン　コンテスト　ドリアンスイーツコンテスト　ドリアン普及協会 — 文字が小さいから拡大↓

ふむふむ、ドリアンを日本でもっとメジャーにするためのスイーツ開発とな。しかしドリアン、あんなに強烈……ｺﾎﾝ、個性的な匂いなのに、マンゴーの地位を目指すたぁ、これはなかなかの難題じゃな！

しかし、えっ、賞品が旅行券10万円とな！？

やりまぁす！！！

お知らせを見た30秒後には、応募を完了していました。

このコンテストを主催している
日本ドリアン普及協会さんの何がすごいって、
応募の意志を示した人全員に
2kgの冷凍ドリアンペーストを
無料で送ってくれるのですよ！
しかも、実際に応募するかどうかは不問で！

冷凍で届いた様子は残念ながら
写真を撮り忘れたのですが、
解凍したドリアンペースト2kgがこちらになります↓

ドリアン　コンテストドリアンスイーツ　日本ドリアン普及協会 — お、Oh……結構なボリュームですな。（ビヒダスはサイズ比較用）

さて、大量のドリアンペーストを前に
しばし途方に暮れ……
じゃなくって、深い思考に耽ったのですが、
というのも、あっしは甘いものが苦手なんですわ！
だから、スイーツなんて
最後に作った記憶が20年ほど前なんですわ。
（さっきからなぜ語調が番頭っぽいのだろうか）

でも、閃いてしまったのです。
“勝てる”アイデアが。

え、言っていいですか？
発表しちゃっていいですか？？

＼ババーーーン／

【ドリアンのスパイシートルテ】

オーストリアの都市リンツを発祥とし、
レシピが現存する世界最古のケーキともいわれている
「リンツァートルテ」にインスパイアされてみました。

本場の「リンツァートルテ」はこんな感じ↓

☆狙え豪華賞品☆ ドリアンスイーツ開発コンテストに応募してみた。_1_5 — リンツァートルテ ©Linz Tourismus/ ms Fotogroup

たっぷりのアーモンドプードルに
シナモン・クローブ・ナツメグを効かせたタルト生地に、
スグリのジャムが入ったタルトで、格子柄の模様が特徴。

スパイスが入っているからか
華やかでエキゾチックな香りが漂う
とても美味しいタルトなのですが、
このスグリのジャムを、
ドリアンジャムに置き換えるのだ！！！

スパイスを入れることで
ドリアンの強い個性が和らぐだろうし、
マレーシアの果物とオーストリアのタルトっていう
東西異文化交流感もあるし、
世界最古のレシピってストーリー性もあるし、
全方向に盤石すぎる！

これを思いついた瞬間、あっしは勝利を確信しましたね。

では、さっそくドリアンジャムから作りましょう。

続いてリンツァートルテの
生地を作ります。

ドリアン　コンテストドリアンスイーツ　日本ドリアン普及協会　リンツァートルテ — 薄力粉100g、バター100g、全卵1個をよく混ぜます。

まもなく、アーモンド入りのタルト生地が焼ける
甘く香ばしい匂いが漂ってきました。

見た目と香りは及第点な感じ。

一次選考は、写真と書類の審査のみで
試食はないので、
味はともかく、写真映えさせることが重要。

というわけで、
少なくともここ10年は使っていない銀のカトラリーと
ウェッジウッドの食器を、棚の奥から引っ張り出します。

そして……

ジャジャ～～～ン☆完成

縁にパウダーシュガーを振りかけて、
まあ、なんと美しいんでしょう……！

☆狙え豪華賞品☆ ドリアンスイーツ開発コンテストに応募してみた。_1_19 — 断面もいい感じ！

で、肝心の味はというと、
ドリアンの臭……じゃなくて香りを
スパイスが効果的に和らげて………ない！
いやー、さすがキング・オブ・フルーツだぜ。
小手先のスパイスなんかじゃ、びくともしないぜ。

でも練乳のおかげで食べやすくなってるのはたしかなので
あとはスパイスとココナッツフレークを
倍増すべし、を二次選考までの課題にしておこう。
（↑一次選考通過前提）

さて、結果を申し上げますと、
一次選考の勝利の鐘すら鳴らず、でした。チーン。

応募総数は95件だったそうで、
一次選考前に、全応募作品の写真が
ドリアン普及協会のTwitterに投稿されてたんだけど、
たしかに見るからにイケてる作品が
いくつかあったわ……。

特にドリアンのトゲトゲ果実を模したパンが可愛くて、
なんでそのアイデアが私には降りてこなかったのか……！