星組・礼真琴さん「一日の終わりにベッドに横たわる瞬間」【宝塚スターの幸福時間】

2017年8月26日
観客に夢と高揚感をくれるスターたち。その彼女たちにとっての、幸せな時間とは?舞台では見られない、素顔を少し拝見!

「今日するべきことをやり終えて、ベッドに入る時が至福の瞬間です」

反省する日も、〝明日、 がんばる!〟と気持ちを切り替えて、すぐ寝ます

 歌、ダンス、芝居、と三拍子そろった人気の男役スターだ。確かな表現力とみなぎるエネルギーに観る人はいっせいに心をグイッとつかまれ、劇場の温度は上昇。宝塚歌劇の舞台はやっぱりすごい! と、改めて感じさせてくれる。

 そんな礼さんの幸福時間は、夜、ベッドに横たわる瞬間。
「その日、やるべきことをやり終えて、もう寝ていいんだよと自分に言える、たまらなくうれしい瞬間です。一日を振り返って反省事項のある日は、“明日はよくなるようにがんばる!”と気合いを入れたら、ストンと眠りに入ることができます」

 快眠のコツもあるそう。
「以前は部屋を真っ暗にして寝ていたのですが、足もとにほんのり明るい照明があるといいらしいと聞いて、試しにやってみています。そのおかげか、さらにぐっすり眠れている気がします。ほっておくといくらでも眠り続けるので、朝は、まるで火災報知器のように激しいアラーム音の鳴る目覚まし時計に起こしてもらっています(笑)」

 日々、睡眠で補充される新しいエネルギーは舞台でスパークする。『THE SCARLET PIMPERNEL』でのスケールの大きな歌唱は圧巻だった。
「役柄に合った低い声を安定して出すために、発声から見直したのですが、低声が出るようになると、高い声も出やすくなった気がします。声帯も筋肉なので、鍛えると使える幅が広がるようです。ミュージカルの中の歌は、一曲一曲が物語そのものなので、全身で物語を伝えるために、ひたすら練習あるのみです」

 入団9年目。星組の中での役割も自覚せずにはいられない。
「トップスターの紅ゆずるさん、上級生のかたがたから学ぶことが本当にたくさんあります。宝塚の男役ならではのスター性、遠くの客席のお客さまを引き寄せる力が圧倒的なんです。それと“組”はひとつのカンパニーで、公演は“団体戦”だということ。それぞれが芸を磨き、個性も出しつつ、全員が同じ方向を目ざしてこそよい舞台をお届けできる。トップのそんな思いとエネルギーを、みんなで共有できるような環境にすることも、中間の年次の自分の役割かもしれないとこのごろ実感しています」
Profile
れい・まこと
●東京都出身。2009年星組に配属。主な出演作に『かもめ』『鈴蘭(ル・ミュゲ)』『こうもり』『桜華に舞え』『オーム・シャンティ・オーム―恋する輪廻―』『THE SCARLET PIMPERNEL』など



Next Stage!
©宝塚歌劇団

★『阿弖流為|ATERUI|』

8世紀、大和朝廷が東北へ蝦夷征伐に乗り出す中、蝦夷の誇りを守るために若き指導者・阿弖流為が立ち上がる。仲間とともに戦う彼の生きざまをスペクタクルに描くミュージカル。
主演:礼 真琴 7/15~23:梅田芸術劇場  シアター・ドラマシティ 7/31~8/6:日本青年館ホール

原作/高橋 克彦「火怨 北の燿星アテルイ」(講談社文庫)©高橋 克彦/講談社

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