エルメスといえば……、近年品薄が加速し、店頭に売るべき品物が入ってこないにもかかわらず、人気はますます上昇。目当てのお品を出してもらうためのノウハウ的なものがネット上にあふれるといったオーバーヒート気味の熱狂の渦中にある気がします。
がしかし、本来私たちカスタマーが見るべきは、表層の熱気ではなく伝統に裏打ちされた技術そのものなのでは、と強く自戒もこめながら、職人さんの手しごとに触れることができる今回のイベントはとても楽しみにしていました。
何より……、
「エルメスの各メチエ(製造部門)を代表する職人が、愛用の道具をバッグに詰め込みやってきました。彼らの比類なき技術や工夫、お気に入りの素材、アトリエで繰り返されるしぐさ、培われたノウハウをそっとお目にかけましょう。」(公式サイトより)
なんて言われたらもうワクワクが止まりませんよね!
長い列ができていましたが、完全予約制なので時間になればスムーズに進みます(ちなみに入場無料です!)。
会場内では、シルク、レザー製品、ジュエリー、帽子など、様々なエルメス製品が作られる工程を見ることができます。
一色ずつ丁寧に色づけされていく様が順番に見られます。
エルメスはやはり補修の技術にかなり力を入れているように感じました。
日本にも専門の職人さんがおり、日本国内での修理も可能だそうです。
見事柄が揃った瞬間!こんなのあったらハマってしまうわ。
ストーリーにあまりオチはなかったけど、私が気づかなかっただけで何か意味があるんじゃないかと深読みしてしまうのはエルメス効果。
エルメスを身につけた方がこんなにたくさん一堂に会する機会はまずないのでは、と思うくらい、あちらでもこちらでもエルメスエルメス!
目をひいたのは、アラフィフ以上の関西マダムと思われる方々の素敵なファッション。自分も含めアラフォー以下の年齢だと、まだエルメス製品を持ったとき自分本体がエルメスの付属物であるかのように見える現象が生じてしまうと思うんです。
これがアラフィフ以上のマダムになると、エルメスをすっかり自分のものとして使いこなしている方が多いようにお見受けしました。
大切に使われていることが一目でわかる既に廃盤の型のバッグを、最新のエルメスの帽子やマフラーと合わせていたキュートなマダムの装いが目に焼き付いて忘れられず、今後の自分のファッションにも大いに参考にさせていただこうと密かに決意しました。
また、実はこの日京都でもう一つ素敵なイベントに行ったのですが、その様子は次のブログでご紹介させてください。