\ 私が教えます! /
村木宏衣さん
その4 深くなったほうれい線を消去!
ほうれい線が、目立ってきてしまうのは何が原因? 村木さんに伺った。
「原因のひとつは、加齢や乾燥によって肌の弾力性が失われてたるむことです。また、マスク生活によって上顎を動かすことが減ったことで頬や口周りの筋肉がこり固まり、頬がたるみやすくなったことも原因です。そのほか、歯を食いしばる癖があると、噛むときに使う咬筋が発達して硬くなり、顔が引き上がるのを邪魔します。これも顔がたるんでほうれい線が深くなる原因になります」(村木さん)
では、改善するために必要なこととは?
「まずは、食いしばるときに使う咬筋をよくほぐしましょう。そのうえで、口角を上げる働きのある大頬骨筋や、頬を引き上げる小頬骨筋、上唇を引き上げる上唇挙筋や上唇鼻翼挙筋などの筋肉のコリをほぐしつつ鍛えましょう。そうすれば頬が引き上がりやすくなってほうれい線が薄くなります」(村木さん)
以下が、村木さんおすすめのエクササイズ。気づいたときにちょこちょこと取り入れてみて。
1.食いしばり筋ほぐし
食いしばると硬くなりやすい咬筋をほぐすエクササイズ。ほぐれると頬が引き上がりやすくなって、ほうれい線が目立ちにくくなる。エラ張りが改善し、小顔になり効果も。
STEP1.
頬骨に反対側の手の親指を当て、人差し指でエラの後ろを押さえるようにして固定し、他の指は軽く握る。
STEP2.
親指と人差し指で筋肉をしっかりはさんだ状態で、「あぐあぐ」と口の開け閉めを10回繰り返す。筋肉に沿って親指の位置をずらし、上の図で示した3カ所で同様に行う。手を変えて反対側の頬も同様に行う。
2.口の上筋ほぐし
頬の大頬骨筋や小頬骨筋と、口の上の上唇挙筋や上唇鼻翼挙筋のこりをほぐしながら、鍛えるエクササイズ。頬のたるみが改善して、ほうれい線が目立ちにくくなり、顔が若々しい印象に。
ウォームアップ
人差し指と中指の腹を小鼻の横に当て、圧をかけながら横方向に小刻むに揺らす。次に指を目頭から指一本分ほど下に移動して同様に行ったら、そのまま指を黒目の下の位置に横移動させて同様に。最後に黒目の下の延長線上の小鼻の高さに指を移動して同様に行う(上の図でマークした部分)。
STEP1.
まずは、指で押さえる位置の確認を。小鼻の横から目頭に向かって3カ所、次に少し外側に位置をずらしながら下から上へ3カ所と、縦3列に分けて9カ所を押さえてSTEP2の動きを行う(上の図でマークした部分)。
STEP2.
人差し指と中指で小鼻の横の筋肉をとらえて、「えおえお」と口をメリハリをつけて大きく動かす。これを5回。「え」のときは、上の前歯が8本しっかり見えるように口を開き、押さえている部分の筋肉が動くのを意識して。「お」のときは、鼻の下をなるべくしっかり伸ばすことを意識しながら動かす。
STEP1の12ヶ所に指をずらし、それぞれの場所で同様に行う。