働く40代を応援!新時代のEC連動メディア

ファッションセンスを「感覚」だけでとらえず、頭で理解する【「大人のおしゃれはこなれがすべて」特別編 vol.01】

センスのいい人だけが持つ「感覚」に頼るのではなく、「こなれて見える」コツを頭で理解し実践することをコンセプトにした、エディター坪田の著書『大人のおしゃれはこなれがすべて』(PARCO出版)。全3回のスペシャル短期連載では34あるメソッドから、ファッション・ビューティ・雑誌の3つのジャンルから、より深掘りしたい3つのメソッドにフォーカスしご紹介します!
坪田あさみ エディター・ライター

坪田あさみ エディター・ライター

大学卒業後、出版社勤務を経て独立、女性誌や広告、カタログを中心にエディター・ライターとして20年以上活躍。ファッションはもちろんライフスタイル情報も発信。現在自身のメソッドをまとめた『大人のおしゃれはこなれがすべて』(PARCO出版)が話題に。夫とともにオムライスとオムレツサンドの専門店「サンダウナー 東京オムレツ」も経営する。@asamit1201

無難見え、地味見えに悩んでいませんか?

大人のおしゃれをもっと“こなれ”させる方法とは?

坪田あさみ 「大人のおしゃれはこなれがすべて」(PARCO出版)

▲『大人のおしゃれはこなれがすべて』(PARCO出版)

今年の秋に刊行されましたエディター坪田の初の書籍「大人のおしゃれはこなれがすべて」(PARCO出版)。皆さま読んでいただけましたでしょうか?

「写真が多いスタイリングブックと思っていた」というお声もいくつか頂戴しましたが、この本は言うなれば「読む」ファッションブック。人によって抱く印象が違う感覚的なおしゃれではなく、こなれて見えるための定説を「読んで」理解し、実践していこうというものです。

 

なぜこうした形にしたかというと、日々仕事をしている中で、スタイリストさんが「センス」や「感覚」で組んでいる素敵なコーディネートを、私たち一般人が取り入れ、誰もがしゃれて見えるようにするには、ただ「素敵」「おしゃれ」と思うのではなく、「なぜ素敵と感じるのか?」を文字で理解することが必要だと感じていたからです(感覚的なセンスはもうひとつ先の話)。

こなれて見える定説を理解していないと、どんなに新しい服を買ってもレベルアップしないのでは、と常々感じていたからです。

 

もちろん私たちライターは、そうしたテクニックを雑誌の中で日々書いてはいるのですが、それは小さなクレジットの中に表現されていたりして、きちんと読者には届いていないのではと思っていました。実際そうした小さなクレジットの文章の中にはとても大事なことがたくさん含まれていて、本当は声を大にして言いたいことがいっぱい。それを思いっきり語ったのがこの書籍というわけです。

坪田あさみ エディター坪田の著書『大人のおしゃれはこなれがすべて』(PARCO出版)

▲目次の見出しを読んでいただければ、そのニュアンスが伝わるのではないでしょうか? ぜひ拡大してご覧ください。

なぜ素敵なのか、なぜこなれて見えるのか、同じ服を着ていてもおしゃれに見える人とそうでない人の差はなんなのか、それを言葉として理解するためにわかりやすく解説しています。

 

今回こちらのスペシャル短期連載では書籍の中で述べられているメソッドに対し、普段私が着回している服を使ってわかりやすくビジュアライズしていきたいと思います。全3回と短い期間ですがどうぞお付き合いください。

 

コーディネートの

“立体感”ってどういうこと?

 

短期連載第1回で取り上げるのはファッションです。書籍の中のメソッド3にあたる「いつも心に“立体感”を!」という内容について詳しくご紹介したいと思います。

坪田あさみ 『大人のおしゃれはこなれがすべて』(PARCO出版)

34のメソッドの中からMethod3「いつも心に“立体感”を!」をご紹介。

書籍を読んでいない人に、このメソッドについて簡単に説明すると、こなれて見えるためには「“立体感”がとても重要」ということ。単なるワンツーコーデだけで終わってしまうと単調で平面的な着こなしになってしまうので、何かしらプラスして立体感を意識するようにします。またコーディネートだけでなく、服選びでも“立体感のある作りの服”を選ぶことが大事。服の選び方については書籍を読んでいただくとして、こちらではコーディネートの実践編についてお送りします。

 

シンプルで単調なワンツーコーデから

“立体感”を意識してこなれるには?

 

今季は特に「レイヤード前提の服」が人気なので、立体感のあるコーデがとてもしやすい環境にあります。ぜひこれを機会に服を着こなす時の「立体感」を意識していただきたいと思います。

 

ちなみにワンツーコーデは決して悪い訳ではありません。むしろスタイルがよいと、服はシンプルであればあるほどしゃれて見えます(モデルさんの私服スタイルなどまさにお手本ですね!)。ただ体型や肌質が変わり、輪郭がぼやけてくるアラフォー以上の世代は、それだけでは「地味な人」に見えかねないのです。だからこそ“立体感”が必要なのです。

 

それではこの時期にもっともやりがちな、ニットとボトムのワンツーコーデを出発点に「立体感」について考えていきましょう。

坪田あさみ ニットとボトムのワンツーコーデ
ニット/Choas パンツ/ATON バッグ/A VACATION 靴/Maison Margiela

ベースになるのはニット&パンツの組み合わせ。別に間違ってはいないよくあるワンツーコーディネートですが、おもしろみはなく無難ですね。パンツに立体感があるので、なんとなくしゃれて見えなくもないですが、ここから「立体感」を加えてバージョンアップしていきましょう!

 

まず「服そのものに立体感がある」トップスに変えてみます。今季ならこんな大きな襟のものが新鮮です。同じ黒でも華やかな印象が加わり、上半身に立体感が出ます。ワンツーコーデでも立体感が生まれます。

坪田あさみ ニットとボトムのワンツーコーデ
ブラウス/DÉPAREILLÉ  パンツ/ATON バッグ/A VACATION 靴/Maison Margiela

次は最初のタートルニットに、立体感のあるブラウスを重ねてみます。同じ黒なので質感が違っても違和感がなくすっきり見えます。

坪田あさみ ニットとボトムのワンツーコーデ
ニット/Chaos ブラウス/DÉPAREILLÉ  パンツ/ATON バッグ/A VACATION 靴/Maison Margiela

トップス2枚をレイヤードし、ブラウスを羽織りのように使うことで、文字通り立体感がアップしています。薄手のニットだけでは背中やお腹の肉感が気になっていた人も、服を重ねることでごまかすこともできます。もちろんシンプルなシャツでもOKです。


坪田あさみ ニットとボトムのワンツーコーデ
ニット/Chaos ブラウス/DÉPAREILLÉ  パンツ/ATON アウター/vintage

さらにアウターを重ねてみましょう。ブラウスの前の裾をラフにパンツインして、脚長に見せつつ、腰回りの立体感を意識します。

坪田あさみ ニットとボトムのワンツーコーデ
ニット/Chaos ベスト/BACCA パンツ/ATON 靴/CAMINANDO

また黒であれば、レザーのベストなど異素材アイテムを重ねても立体感が出せます。

 

今の時期ならアームウォーマーや靴下などの小物を重ねるのもいいし、ニットの下からシャツの裾を出すのも素敵。またニットの上にジレやベスト、ジャケットやカーディガンなどを重ねても立体感を演出することができます。

今回は色を黒で統一しましたが、あえて違う色にすると上級者感がより増します。つまり着こなしが複雑になればなるほど、こなれ感がぐんとアップするのです。さらにいうとテイストをミックスする(例えば今回だとフリル襟のブラウスとミリタリーコートなど)と、そこにもまた新しい立体感が生まれます。異素材使い(つや素材とウールなどの組み合わせ)などもそうですね。

 

いかがでしょうか? わかりやすく簡単にですが“立体感”についてご理解いただけたでしょうか? 冬の場合はニットとボトムというワンツーコーデになりがちですが、出かける前に「もうワンアイテム何か加えられないかな?」と考えてみてください。「レイヤードは難しい…」と躊躇される方もいらっしゃるかもしれませんが、今回のように重ねるアイテムの色を合わせれば決して難しくはありません。特に今季は透け感のある薄手ニットやジレ、ベストなど新しいアイテムがいろいろと登場しています。ファッション誌のコーディネートではこうしたテクニックは頻繁に実践されていますので、改めて最近の雑誌のスタイリングをじっくり見てみてくださいね。

 

このスペシャル短期連載は全3回となります。12/16(金)更新の第2回は大人世代のビューティについて深掘りします。こちらもどうぞお楽しみに!

 

そしてさらに詳しい内容について知りたい方は、書籍もあわせてご覧ください。いろいろな細かなテクニックや考え方が掲載されています。

 

書籍は全国の書店・ネット書店にて好評発売中です。

 
『大人のおしゃれはこなれがすべて
40歳からのFashionBeauty Method〜』著 坪田あさみ
書籍情報はこちら ≫

 

 

 

Shopping News トレンドがわかる、買える!

AND MORE

What's New 新着記事

AND MORE

Recently Checked チェックしたアイテム

    AND MORE

    Feature 編集部のおすすめ記事

    ×

    この記事をクリップしました!