東京・世田谷美術館でスタートした「祈り・藤原新也」展に参じてきました。
写真家として著名な藤原新也氏は、写真のほかに文筆、書、絵画といった才を縦横無尽に発揮する(しかも個々の道において卓越している)まさに多才な存在です。
今回の展覧会はそれらを一堂に集めた大規模個展。
開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日、12月29日(木)~1月3日(火) ※1月9日(月・祝)は開館、翌1月10日(火)は休館
※チケット等詳細は美術館ホームページをご確認ください。
そして天変地異やパンデミックといった災厄に見舞われ続ける人々への思いがこめられているといいます。
「若いころ、なぜか焦るように各国の「熱気」を撮影し続けていたのは、当時未来であった現在の人々の姿を予見していたからかもしれない」と藤原氏は振り返っています。
藤原氏の生み出す写真と文章、強いメッセージが眼前に押し出されてくるようです。
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周庭(アグネス・チョウ)さんと香港の情景。
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雨傘運動の最中、市内各所に貼られたポストイット。
被写体からにじみ出る人間性みたいなものは、撮る側と撮られる側の関係抜きにしては作品に投影できないのかもな、とぼんやり考えました。
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「ムーンハウス」リトグラフ
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ぜひ現場でこの空気を感じ取っていただけたらと思います。私の写真でイメージが変わってしまうとあまりにもったいないので割愛しております…!
砧(きぬた)公園の中にあるこちらの美術館、お天気の良い日にはご家族連れもたくさん集っている、大きな森のような場所です。
お近くを訪れた際はぜひにのぞいてみてはいかがでしょうか。