ホルモン剤服用中に生理は遅れる、乱れる、来なくなるなど人それぞれ変化があるようだがケビ子の場合、ほぼ毎月ちゃんと来る。これはこれでどうなんだろうかと思い悩む。乳がん・ニューライフ (第28回はこちらから)
第29回は病気前は何の違和感もなく着ていたあったかインナーで思わぬ痛みを伴い天然素材に目覚める話。
私が住む地域でも最強寒波、最強寒波と天気予報に連日のように注意喚起されて「そんなに寒いわけあるかい!」と思いつつもいつもよりも厚着をするべきか一通り悩み、厚手のウールのタイツに靴下を重ねて、お腹にはカイロ、あったかインナーも欠かさず冬のスタメン総動員で乗り切っている。
乳がんになる前は長い事冷え性と戦っていた。
それもそのはず、タイトなスカートは膝上までスリットが入り、ほっこりニットも好みではなくVネックが深い海外製の薄手のニットを好んでおり、デニールってロバートデニーロの親戚かなんか?と馬鹿にして厚手のタイツはイケてないわとレースのストッキングを好み、10センチ以上のハイヒールを履かないと着替えた気がしない、という生活を長年送っていた。
ダウンコートなんて北国でもあるまいし、とウールのコートで越冬し、夜はキンキンに冷えたビールをがぶ飲みする。
こういう生活は冷えますよ、という事例のような生活を送っており体温は低く平均35度台であった。
年齢を重ねて40を過ぎた頃にはタイトスカートにハイヒールは、まあ、ね、もういいよねと卒業してあったかインナーを着るようになった。あったかインナーと言えば!の化繊素材の某有名ショップのアレだ。
あったかインナーとタイツだけはパスと思っていたものの無駄な抵抗はやめた。寒さが骨身にしみたのだ。そこからは冬物への衣替えとあったかインナーの準備はセットであった。
乳がんになってもいつもの冬のように化繊の某有名あったかインナーを着てみたところ、身体が思うように動かない上に身体にフィットするのがどうにも窮屈に感じた。
私の場合、手術した場所がブラで隠れないために化繊の某有名あったかインナーが直接手術痕に張り付き擦れて不快であった。当時は腕も上がりきらない状態だったために、身体に張り付く布をうまく身体から放すのに難儀した。特に着る時よりも脱ぐ時の身体の痛みはなかなかのもので、あまり体にフィットしないインナーを探すことを決めた。
下着売り場には綿の長袖Tシャツがたくさん売っている。
コットン94%、ポリウレタン6%と記載した「綿であったかUネック八分袖Tシャツ」を買ってみることにした。気持ちとしては綿100%が良い気もするが、ポリウレタンが入ると伸びにくいとか多少ストレッチが利いたりするのだろうか。
ストレッチはなくて良いんだがなあ。ちょっと怖いなあと思いつつ試しに一枚買ってみた。
無印良品の場合、私はほとんどの製品がMサイズでジャストフィットである。見栄を張ってSサイズが着られなくもないが、まあ見栄である。
インナーTシャツはポリウレタンが気になったのとサンプルを見る限りコンパクトな造りに見えたのでLサイズにした。誰に見せるわけでもないが(こうして書いてしまっているが)サイズを書くことに抵抗を感じるのはまだ多少の乙女心が残っている証であろう。
帰宅して早速着てみると、身体に張り付き過ぎず、コットンが柔らかく肌にあたり非常に快適。綿の質感も肌着という感じでとても気持ちが良い。ポリウレタン6%は袖まくりをした際に生地が程よく留まってくれて、それ以上も以下もなく総じて快適であった。
よし、これで良さそうだと追加で数枚買い足して二度越冬し、夏場のインナーも無印良品の綿素材のものに変えてとても快適である。
なるべくなら天然素材のものを身に着けるようにして、肌を労わっていきたいと思っている。ブラも綿素材で探すとしようか。
肌を労わるのに加えて、とにかく冷えを予防し免疫よ上がってくれ!と衣服を工夫したり毎晩入浴したり、コツコツと出来ることをしている。
つづく
※次回【Vol.29】は2023/2/24公開予定です。
治療等の条件はすべての方に当てはまるわけではありません
43歳で結婚、47歳で乳がん。
心配性の夫、奴さん(やっこさん)はなぜか嬉しそうに妻の世話を焼いている。Instagram(@kbandkbandkb)ピンクリボンアドバイザー(初級)資格保有