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大人の女は、3つの顔を持つべきだ!

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、"オンオフの切 り替え"について

エフォートレスが主流の今、女性たちはオフィシャルなファッションが下手になっている

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 日本の女は、カジュアルが本当に上手くなった。抜け感のある、さり気ないオシャレがとても熟れてきた。今となっては信じられないが、昭和の時代、日本人にはカジュアルがないと言われた。わかりやすく言えば、“よそ行きのコンサバ服”と“家でくつろぐ普段着”しかなく、スポーツウェア以外カジュアルはないと。ところがある時期から、日本の女がスーツを着なくなり、一気にカジュアル化して、オフィスにもリゾートのような服を着て行く人が多くなった。そして今、エフォートレスが絶対の主流。気がつけば、今度はオフィシャルなファッションが下手になっていた。要は、どっちにしろオンとオフの切り替えが苦手なのだ。なぜどちらかに偏ってしまうのだろう?
 DNAなのか、欧米人はオンオフの切り替えが明快。仕事にはちゃんと仕事着を着て、夜は夜でちゃんとドレスアップ、コンサートにも普段着では行かない。オンとオフに加え、ドレスアップのチャンネルがちゃんとある。クラスの高い人ほど3つのオシャレが確立しているのだ。
 そう、豊かな人生を生きている人ほど、いくつもの異なるシーンを同じテンションで生き分けている。ましてやファッションでそれを鮮やかに着分けられてこそ、それがまた人生の充実につながる。仕事、社交の日、スポーツする日、そして何もない日まで、極端に異なるいくつもの場面をぐるりと生き、それぞれをきちんと着分けたいのである。
 そもそもが、今主流のエフォートレスだって、正装する日が多い人が、オフの日、力を抜くために設しつらえるナチュラルなスタイルから始まったもの。力を抜きっぱなしでは、いけない。いつもゆるゆるではいけないのだ。だからスニーカー、中ヒール、ピンヒール、最低でも3つの靴を明快に履き分けたい。それぞれガラリと違う、まるで別人のような印象を作るほど、女は存在感を増すのだから。会うたびに別人な女こそゴージャス。だから大人は、最低3つの顔を持つべきなのだ。

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