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大人の女は、3つの顔を持つべきだ!

本誌で好評連載中の、美容ジャーナリスト・齋藤 薫さんから悩める40歳へおくる、美と人生への処方箋。今回は、"オンオフの切 り替え"について
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早くも秋新色コスメは、アイブロウアイテムが豊富とのニュースが。(上から)淡くツヤ感のある発色、さらに極細ラインで失敗しにくいリキッドアイブロウ。エレガンス アイブロウ リクイッド BR21、BR25、GR45、WN51各¥3,000/エレガンス コスメティックス(8/18発売) なぎなた型のアイブロウペンシルは、絶妙な色みがそろう全5 色展開。スティロ スルスィル ウォータープルーフ 802、804、806、808各¥4,500/シャネル(8/25発売)  


撮影/John Chan スタイリスト/郡山雅代(SIGNO)

顔の印象を変えるのは、眉

 そこで必然的にメイクも3つのレベルを使い分ける運動神経を持ちたいが、以前はそれをファンデの厚みで表現していたが、でも今はそういう時代じゃない。大人は常に〝素肌っぽいのに完璧な肌〟でありたいわけで、今のファンデはそれを可能にしてくれている。ではどんなメイクを着分けるか。例えば、眉。もちろんアイシャドーやラインや口紅でメイクの強さを変えるのは簡単だけれど、もっと粋に、さり気なくもドラマチックに印象を変えるなら眉。言うまでもなく、人の顔の印象を1番大きく変えるのは眉である。でも正直これまで、眉作りは最も難易度が高く、眉の形や強さ、太さまでを自在に作り分けるなど不可能だった。でも今やアイブロウの進化はめざましく、失敗なく自在に、オンとオフとドレスアップ、まさに3つの眉を描き分けられるのだ。
 用意するのは、強くも淡くも、クリアにもソフトにも、どんな表現も可能なアイブロウペンシル1本。それだけで3つの顔を描き分けられる。例えばシャネルの“なぎなた型”、これぞまさに太くも細くも強くも弱くも、眉毛を自在に描き分けることができる新しい基本形。必ず1本持っていたい。さらには、自分の眉の形を美しく変えたい時、眉尻を自然にきれいに長くしたい時、リキッドペンが必要だ。発色が薄すぎても濃すぎてもいけないリキッドアイブロウ。それを絶妙なバランスで実現したのがエレガンス、色味も微妙かつ絶妙。だから自然に眉を作り直してくれる。淡眉、太眉、強眉、3つの眉を描き分けたら、本当に3つの顔が出来上がる。がらりと印象を変える3つの顔を持った時、きっと体で理解できるはず。3つの心を生き分けるってどういうことか? 豊かな大人の人生をさまざまに生きるとはどういうことか? 
(Marisol 2017年8月号)
齋藤薫 Kaoru Saito
美容ジャーナリスト、エッセイスト。美容やファッションの潮流に社会的な視点を加え、美しくありたいと願うアラフォーの未来を照らす。新刊『されど“男”は愛おしい』(講談社)をはじめ、著書多数

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