9割以上の方が着物で参加される会で、私も何を着ていこうか大分前からあれこれ迷っていましたが、茶道は超初心者ということもあり、場の雰囲気もわからないので、失敗のないように無難に一つ紋の色無地にすることに。
手持ちの一つ紋色無地は薄いピンク色のものしかなく、年齢的にもちょっと微妙に感じたので、懇意にさせていただいている悉皆屋さんに相談すると、染め替えができるとのこと。もとが薄い色なので、どんな色にでもできると言われ、思い切って染め替えてみることにしました。
何百色もある色見本帳から色選びをすることができ、眺めているだけでめちゃくちゃテンションが上がります!
色無地を染め替えるときは、紫や緑などで単調な色にしてしまうと、「仲居さん」ぽく見えてしまうので、ちょっとひねった色にすると良いとのアドバイスをいただきました。
そこで、悩んだ結果ブルーグリーン系のくすみカラーに決めました(うっかり色の名前を控えてくるのを忘れてしまいました……)。
依頼してから待つこと一ヶ月弱。キレイに染め上がってきました!
この色なら落ち着きもあって長く着られそうだし、帯や小物の合わせ次第で春っぽくも秋っぽくもコーディネートできそうです。
実はこの色無地、私の母が嫁入り前に作ったもので、ゆうに50年は経過している一着なんです。
50年前の洋服を着ることはあまり考えられないけど、着物なら全く問題ないし、染め替えることでさらに着物の寿命を延ばすこともできますね。
そう考えると着物ってかなりサスティナブル!私も大切に着ていきます。もしかしたら娘にも引き継いで着てもらえるかも??
染め替えのお値段は、洗い張りも入れて4万円くらいだったと思います。
決してお安いとはいえませんが、新しく着物を買うことに比べれば、とてもリーズナブル。ご自宅に眠っている着物がある方は、染め替えも選択肢としておすすめです。
秀吉が自ら作った茶杓も、展示品として見ることができました。
(正直、秀吉作と聞いても見てすぐにピンときませんが(笑)、ものすごくレアな逸品であることは間違いないですね!)
お道具の写真はNGでしたので、園内の写真を載せますね。どこを切り取っても絵になる場所でした。
お茶やお着物に詳しい方々に同行させてもらったおかげで、慣れないお茶席でも緊張することなくとても楽しく素敵な時間を過ごせました。
この秋冬は、着物で出かける機会をもっと作りたいな、と思います。