ただふと残念に思うのは、自分自身も二番目の女……だったりするのだろうかということ。もちろん組み合わせによって、人のポジションはいろいろ変わるものの、やっぱり自分自身が二番目にされるのはあまり嬉しくない。とはいえ、例えばの話、みんながよく知っているところでは、『Sex and the City』のヒロイン、サラ・ジェシカ・パーカー演じるキャリーは、ミスター・ビッグにとって、たぶんずっと二番目の女だった。映画の中では結婚式の当日に、ビッグが結婚をキャンセルしたいと言い出す、とても悲しいドラマがあったが、愛してはいるけれど一番では無い、 失いたくはないけれど、一番では無い、そこに生まれる歪みに悩む男心が見え隠れ。他の若い女とはすんなり結婚してしまうという現実が、そこに同時に描かれた。