SACHIE

ビジュアルブランディングプロデューサーという肩書で、女性の起業家向けにファッションを中心にビジュアルづくりのお手伝いをしています。前職は化粧品会社に20年いました。

しおり

人材紹介会社に勤務しています。企業からいただいたニーズにあったかたをご紹介する仕事です。クライアント企業は金融機関と、個人のお客さまも金融機関に転職を考えているかた。銀行に12年勤務してメガベンチャーの人材紹介会社に転職し、今は別の人材紹介会社に転職しました。

Hikari 

人材育成の専門誌の編集者です。副業としてレシピ本など書籍の編集とスタートアップ企業のPRも手がけています。前職はスタートアップ企業のPRですが、転職は何度かしていて、現在６社目です。

Urara

フリーランスのキャリアコンサルタントとして5年目になります。キャリアコンサルティング以外にも、企業のブランディングやSNS運用などに携わっています。前職はアパレルでプレスや営業を担当しました。

Hikari 

美容ライターになりたくて、化粧品メーカーの制作部に入社しました。就職して1年ちょっとたったころに、自分がずっと好きだった漫画雑誌で求人が出て。ダメ元で応募したら受かったんです。

一同　  

漫画雑誌？！　すごい方向転換！

Hikari 

さすがに今の年齢になるといろいろ考えますが、若いころは自分がその時やりたいと思ったことを大事にしたかったので。だから転職回数が多いんです（笑）。その後はワインのインポーターと実用書の出版社を経てスタートアップ企業のPRになりました。

Hikari 

実用書の出版社は長かったのですが、仕事の幅を広げたくてスタートアップのPRになりました。2018年ごろからは副業でフリーランスの編集者として仕事を始めて、Webメディアで書いたり、書籍の編集に携わったりしています。

Hikari 

はい。コロナ禍で家族が家にいたり、息子の就学が近くなったりしたので働き方を見直したくて。自分が柱としていけるものは何か考えた結果、編集の仕事に戻りました。今は編集も多様な人材を求めているので、それもよかったのかもしれません。

しおり

宮城の銀行に新卒から12年働いて、実は主人も同じ銀行勤務だったのですが、東京の会社に転職することが決まって。銀行は保守的なので、夫が退職して私だけが残る空気でもなく……。

しおり 

初めての転職活動なので右も左もわからず、でもせっかくなら異業界にと思って、ご縁があった人材紹介会社に入社しました。ただ、その会社が大変で。ひと言でいうとカルチャーが自分とあわなかったんです。クライアント企業への営業で、いつも地方に出張。朝7時の会議から夜10時ごろまで働いているのに、見込み残業が80時間だったので残業代としてプラスされず……初めてだったからそういうチェックが甘かったんです。採算意識の高い社風でプレッシャーもすごくて、結局1年ほどで退職して今の会社に転職しました。

しおり 

今は金融専門の人材紹介会社で、まわりも金融出身者が多いですし、フルリモートで出社が自由。就業時間は9時5時ですが、早朝から働けばその分早く終われますし、柔軟性の高い会社です。

SACHIE 

2003年新卒の就職氷河期なので、定年まで働くつもりで化粧品会社に入社しました。総合職で転勤もありましたが、働きやすいし、すごくいい会社。夫も転勤のある仕事でしたが、夫の転勤にあわせて自分も転勤願を出せる、それが言える環境でした。

SACHIE 

そうなんです。ただ、第２子の産休に入るタイミングで、PRを担当していたブランドが終了して、復職時に帰る場所や自分の居場所がなくなった感覚になりました。そこで、育休中にキャリアについて考えようと講座をいろいろ受けて、復職後はこの部署で働きたいと根回しもして、下の子の保育園が上の子と同じ園に決まってほっとしていたら、なんと、また主人が大阪に転勤になったんです。

SACHIE 

ついていくべきかどうか悩みました。こっちに残って私ひとりで子供ふたりと犬2匹の世話ができるのか……2020年のコロナ禍まっただなかで親を呼ぶこともできないし、シッターさんを頼むのもはばかれる時期でしたから。子供たちにも寂しい思いをさせるかも、自分がストレスで子供たちにきつくあたってしまうかも……1歳3歳の子供にそんなふうに接する母親ではいたくないと思って、大阪に一緒に行くことにしました。

SACHIE 

大阪で以前いた部署に戻りました。得意先も同じで“おかえり”と言われるのはうれしかったのですが、自分では10年前に卒業したと思っていた仕事を再びすることに違和感を覚えて。プライドもあったのだと思います。営業は嫌いじゃないけれど、本当にやりたい仕事かといわれると頷けない。コロナ禍で先も見えず、1年くらい悩みました。働きやすくて本当にいい会社だし、会社の制度に何も不満はないけれど、仕事の時間は人生のなかでも大きな割合を占めるから、自分の時間をどう使うかを考えて、退職することにしました。

SACHIE 

いいえ。でも“起業塾”に通っていたんです。そこは起業のための塾というよりも、自分が何をして生きていきたいかを見つめる場所。３カ月かけて自分を見つめなおすうちに起業家の道もおもしろいかも、と思って。最初はパーソナルスタイリストの勉強を始めたんですが、服の悩みを解決したいわけじゃなかった。キャリアに関わることをしたかったんです。ちょうど女性起業家のかたに『こういうキービジュアルを撮りたいから服を提案してほしい』と依頼されて、それがめちゃめちゃ楽しくて。私は単にファッションを提案するのではなく、ファッションというスキルを使ってキャリアのサポートをしたいんだと気づいたんです。

しおり　  

ご主人は今も大阪ですか？

SACHIE 

Urara 

下の子を生んで半年くらいのころに、夫が脳出血で倒れました。幸い現在は回復して元気ですが、当時は乳飲み子と３歳になりたての２児を抱えていたのでどうしようかと。

Urara 

夫の勧めで勉強を始めたのですが、大人になってからの学びは楽しかったです。法律や事例を学ぶうちに、女性には娘、妻、母といろんな役割があって自分を犠牲にすることもあるけれど、そんなのは嫌、自分の人生だから自分で納得して選びたいし、そんな女性をサポートしたいと思うようになったんです。キャリアコンサルタントの資格は初挑戦で合格できたので、復職するタイミングですごく悩んで、今考えると恐ろしいんですけど「私はキャリコンでやっていくぞ」と退職しました。

Hikari 

PRやSNS運用のお仕事はどんなきっかけで？

Urara 

アパレルには総合職として入社して15年、販売からお客さま対応、店舗営業、プレスなどデザイン以外は全部経験していたので、元同僚から「そういえばPRやってたよね」「営業できるよね、ちょっと手伝って」という具合にお仕事をいただいて。独立直後は仕事をいただくのがうれしくてたくさん受けていたのですが、過労やストレスで円形脱毛症になったり子供と向き合う時間がなくなったりしたので、今はバランスをとりながら仕事をしています。